ビジネスクラスにはKLMしか乗ったことがない(計3回)ため、
他社のビジネスクラスと比較できないが、
CA1人に対する乗客の割合がエコノミーよりも断然少ないため、
時間的にも精神的にもサービスに余裕があるはずだ。
まずはコートの預かり。
さらに時間的余裕があれば、ここですでに乗客との会話が生まれる。
例えば離陸前から新婚夫婦らしき乗客に、「あら、お二人はご一緒なんですね」
とCAは話しかけていた。
自分の場合は、非常口前に座っていた際、
離陸時に向かいに座っていたベテラン日本人CAの方に
「お仕事ですか?」と話しかけていただき、その後会話が弾んだ。
サービスの余裕が顕著に出てくるのは、ドリンクやミール時の接客であろう。
エコノミーよりも心なしか笑顔度が高く感じるし、
「もう一杯いかがですか?」「他のものもありますが」
というような心づかいもしてくれる。
ミールのオーダーでは、名簿を持ちながら
乗客の名字で呼びかけて話しかけてくれる。
CAが日本人であればその後のフライトの間、
こちらの名字を覚えてくれている可能性も高い。
日本人のCAの方に担当していただいたのは3回中1回だったが、
確かにミールのオーダー後も名字で話しかけてくれた覚えがある。
別れ際の挨拶も印象的である。
例えば今回、ヨーロッパ人の老年夫婦に対して「息子さん(娘さん、だったかもしれない)と楽しい
時間を過ごしてくださいね」と帰り際話しかけていたCA。
こんなことを聞いていたら、他の乗客の旅の様子や人生模様までわかってしまうでないか。
最も印象に残っているのは、
ベテラン日本人CAの方に、こちらが飛行機が好きなことを伝えると、
機長の許可を得て、アムステルダム到着後にコックピットを案内してもらったことであった。