「飼育」大江 健三郎:読んでみるとけっこう面白い純文学 | lideli-rev

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死者の奢り・飼育 (新潮文庫)/大江 健三郎

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第39回芥川賞を受賞した、大江健三郎の小説。
孤立した貧しい村にある日アメリカ軍の戦闘機が墜落する。
その戦闘機のパイロットの黒人兵を、村で「飼育」するという話。
面白いです。
村の生活とか、人間が生きているという感じが生々しくていいです。
体温や体臭が臭ってくるような感じというか。
純文学ってめんどくさそうであんまり面白くなさそうなイメージなんですが、実際読んでみると面白かったりしますよね。
夏目漱石も面白いですしね。


今Wikipediaで「純文学」のページを調べたら、1970年代の純文学を代表する作家に筒井康隆の名前が。
私が学生の頃、筒井康隆がSFの地位の向上を云々していたような気がします。
感慨深い。
まあでも読者の側としては、文学であろうとなかろうと面白ければそれでいいんじゃないかという気もします。




こころ (集英社文庫)/夏目 漱石

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笑うな (新潮文庫)/筒井 康隆

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