『鉄鼠の檻』京極夏彦:京極堂シリーズで今んとこ最高! | lideli-rev

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ライデリの制作チームが、マニアックなことをつらつら書いていきます。

鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)/京極 夏彦

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妖怪、ってより仏教、特に禅小説です。
雰囲気は、バラの名前みたいな感じ。バラの名前から歴史的な重みを省いて、漫画的な強烈なキャラがうじゃうじゃ出てくる感じです。

京極夏彦の小説は、見た目の分厚さの通り、いわゆる知識小説という趣。
知識と理屈で読者をさんざん引きずり回す。それを快感と感じられる人が読者なんでしょうけど、僕は好きです。Mかも。
おまけに本作は仏教×禅となれば、僕の興味はひとしおです。「悟り」の解釈は非常に乱暴だと思いますが、そこはエンターテインメントとして理解する。
本作は一気に読めるくらい面白かった。多分、僕は京極夏彦と相性がいい。

つっても、ジョロウグモの理、塗仏の宴がイマイチで、そのあと読んでいない。

まず味見、という方は、『巷説百物語』の方が、より読みやすくエンターテインメント色強いのでオススメです。



文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)/京極 夏彦

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巷説百物語 (角川文庫)/京極 夏彦

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前巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)/京極 夏彦

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