- ナンシー関の記憶スケッチアカデミー (角川文庫)/ナンシー関
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記憶スケッチとは、与えられたお題を記憶にのみ頼って描くこと。
やった事のある方ならお分かりかと思いますが、これが難しいのです。難しいというか、頑張れば頑張るほど破壊力のある絵ができてしまうのです。
やった事がないという方は今すぐにでもやってみるべきです。
この「ナンシー関の記憶スケッチアカデミー」の素晴らしさは以下の2つ。
☆記憶スケッチのデータが質・量共に優れている
69歳の女性が描いたカマキリの絵を見た事がありますか。
94歳の男性が描いた鉄腕アトムの絵を見た事がありますか。
37歳の会社社長が描いたペコちゃんと4歳の女の子が描いたペコちゃんを比較したことがありますか。
この本にはそれらのすべてが載っています。そしてさらに多くの事例を目撃することができるのです。
☆ナンシー関のコメントが秀逸
ただでさえ腹筋が爆発しそうな絵に、ナンシー関のするどいコメントがついてきます。
火に油を注ぐようなものです。
「新しい悪者の怪獣です。放射能汚染によってエビの卵子と宇崎竜童の精子が、なぜか結合してしまいました」(お題:エビ)
「口のところをつかんで振り回したあげく遠くへ飛ばしたい衝動にかられます」(お題:ひょっとこ)
「これはベトナムの働き者の少年でしょう」(お題:鉄腕アトム)
また、巻末の「なぜ年を取ると一気に線が引けなくなるのか」「眉毛問題」「画年齢」「自分化」など、深遠な考察には思わず唸らされます。
読み終わった時に放心状態になるほど爆笑してしまう本。
そういえば最近声を出して笑ってないな、という人におすすめ。
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