「黒蜥蜴」:昭和の奇才がよってたかって作り上げた名品 | lideli-rev

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ライデリの制作チームが、マニアックなことをつらつら書いていきます。

江戸川乱歩の小説を三島由紀夫が戯曲化し、美輪明宏が演じ、深作欣二がメガホンをとった、美しくも濃すぎる映画。
江戸川乱歩と三島由紀夫と美輪明宏と深作欣二が好きな人なら見ないわけにはいきません。

名探偵明智小五郎が謎の女怪盗「黒蜥蜴」とあの手この手で対決するという、単純かつ王道なストーリー。
美輪明宏はフォトジェニックで見応えがあるし、江戸川乱歩のあの奇怪で耽美で突っ込みどころの多い世界観を心ゆくまで味わう事ができます。

ちなみにこの映画、端役で三島由紀夫が出演しています。
思わず「三島さんちょりーっす!!」と叫びたくなります。
なんでしょうかこの気持ち。
スクリーンで立ち回る文豪・三島さんを見るのが気恥ずかしいのでしょうか。
気恥ずかしいとしたらなんで気恥ずかしいんでしょうか。
なんなのかよくわかりませんが、映画を見てこの妙な気持ちを共感していただけたら幸いです。

とここまで書いておいてなんですが、DVD化されていないんですね。残念でなりません。たまにオークションでビデオ等が出てるみたいです。
私は地元の映画館でリバイバル上映を見ることができたのですが、もしかしたらとてもラッキーだったのかもしれません。


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金閣寺 (新潮文庫)/三島 由紀夫
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