聖☆お兄さん/中村 光 宝島社「このマンガがすごい!2009」オトコ編1位作品。 | lideli-rev

lideli-rev

ライデリの制作チームが、マニアックなことをつらつら書いていきます。

聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC)/中村 光

¥580
Amazon.co.jp

聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)/中村 光

¥580
Amazon.co.jp



ブッダとイエス・キリストが、たまの休日に下界におりてきて
日本の安アパートを借り、バカンスを楽しむという日常コメディ。

たまにうっかり奇跡を起こしては、
食器や温泉のお湯をパンとブドウ酒に変えてしまったり
徳の高いことを考えると、まばゆい程の後光がさしちゃったりするので
外出も慎重なんだそうです。
インド人とアメリカ人にはあまり見せたくない作品です。

私が一番笑ったのは、(ちょっとネタばれになります)
イエスがネット好きで、mixiに登録していてブッダをマイミクに誘ったらしいんです。
ためしに登録してみたら、イエスのマイミクの「ユダさん」から
すごい数の足跡がついてたので、怖くて以来日記を書いてないことを明かしたところ。

他にも、絶食の苦行で死にかけた時に
スジャータさんから乳がゆの施しを受け、空腹のあまりにがつがつ食べてしまったので
大好物なんだと勘違いされて、それほど好きなわけでもないのに
毎年お中元で送られてきて断りにくくなってしまっているところ等。

こういうリアルタイムの流行ネタや、やたら人間味のあるストーリーが笑いをさそいます。
「涅槃」だとか「アガペー」といった用語もたくさん出てくるので、
宗教に詳しいともっと楽しめるかもしれません。


ちょっと外国人に見せるの怖いなぁ、という作品では、他に
「ヘタリア」というWeb漫画での爆発的な人気を経て書籍化した作品があります。
世界大戦中のイタリア軍の「へたれ」っぷりを
国を擬人化(※人間のキャラクターとしてイラストで置き換えること)することで、
連合軍対枢軸国の戦いにいたるまでの話をコメディ調に描いた作品です。
世界大戦の他に時事ネタも多く存在します。

こちらは既に海外にも知られるようになっていて、
韓国では国会で審議されてしまう程に問題視された作品でした。
ケーブルTVでアニメ化の予定もあったのですが、この騒動のおかげで
Web配信サービスのみの公開になってしまいました。
韓国人には大批評でしたが、各国の反応を見ると

「○○(自分の国)をもっと出せ」
「この国が男、女なのはおかしい」
「イタリア以外は皆女にしろ」(イタリア人からのクレーム)

等おもしろいクレームが聞けて、本当に作品に忠実な国民性だなぁと感じました(笑)


ヘタリア Axis Powers/日丸屋 秀和

¥1,050
Amazon.co.jp

ヘタリア 2―Axis Powers (2) (BIRZ EXTRA) (BIRZ EXTRA)/日丸屋 秀和

¥1,050
Amazon.co.jp