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あれは運命だったのかもしれない
でもそうだとしたら
神様はあまりにいたずら好きだと思う
わたしたちは舞台裏の案内係をしていた
初めて行った会場の案内係なんて
今思えば無防だ
そしてわたしはそこで
見事に迷子になった
わたしが迷子になって初めて発見した同じ学校の生徒は
偶然にも河島先輩だった
普段人見知りのわたしが
飛びつく勢いで話し掛けたのは
あれが最初で最後なんじゃないかと思うくらい
嬉しそうに話し掛けた
先輩に会う前わたしは既に数十分迷子をしていたから
同じ学校の人に会えたのが嬉しかった
あの時会えたのが河島先輩じゃなかったら
わたしは幸せになれたのかな
この出会いがこんなに意味のあるものだなんて
この時は少しも思わなかった
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例の迷子事件で河島先輩にみんなのもとへ連れていってもらったわたしは
前より先輩と仲良くなった
っと言っても前より話すようになっただけで
相変わらず大勢の中の一人であることには変わりない
だけど少しずつ
何かが崩れだしたのは
きっとこの頃
歯車は
既に狂いだしていた
この頃からしほちゃんは
わたしと先輩が話ているのを見かけては
何を話していたか聞いてくるようになった
もともとしほちゃんはヤキモチ焼きで
わたし意外にも
あっちゃんや他の子が河島先輩と話すのを
よく思っていなかった
実際河島先輩は
しほちゃんとデートしたり
プレゼントをしたり
意外にも二人は両想いだと思っていたので
しほちゃんのヤキモチは過剰ではあってもおかしくはなかった
みんな
気づいていなかった
河島先輩がしほちゃんにすることは
思わせぶりだったということを
それは河島先輩本人すらも
気づいていなかったんだと思う
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