こんにちは。

妊活中の女医です。

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今回はビタミンEについて調べてみました。

ビタミンEも美容クリニックで処方されてから飲んでいたのですが笑

今は妊活鍼灸で行っているクリニックの酵素ドリンクに含まれているらしいのでビタミンEはお休み中。でも再開した方がいいのかな?と疑問に思ったので調べてみます。

 

◎論文①

2020年にJ Obstet Gynaecol Res.に載った論文

クロミフェン抵抗性PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の女性を対象に、前向きランダム化比較試験を実施しました。

対象患者を以下の2群に無作為に割り付けています。

対照群(n = 30):

メトホルミン500 mgを1日3回内服し、加えて月経3日目から150 mg/日のクロミフェンを5日間投与。これを3周期行った。

ビタミンE群(n = 30):

上記と同じメトホルミン+クロミフェン治療に加え、試験期間中を通してビタミンE 1500 IU/日を投与。

主要評価項目は累積排卵率、

副次評価項目は妊娠率、黄体中期血清プロゲステロン値、平均卵胞径、優勢卵胞数、子宮内膜厚としています。

 

排卵は、

対照群:88周期中57周期(64.8%)

ビタミンE群:86周期中63周期(73.3%)

→ 有意差なし(P = 0.227)

 

妊娠は、

対照群:88周期中4周期(4.5%)

ビタミンE群:86周期中6周期(7%)

→ 有意差なし(P = 0.491)

 

黄体中期プロゲステロン値、優勢卵胞数、平均卵胞径についても両群間に有意差はありませんでした。

一方で、子宮内膜厚はビタミンE群で有意に高値でした。

 

本試験の結果は、クロミフェン抵抗性PCOS女性において、ビタミンEが排卵率および妊娠率を増加させるという仮説を支持するものではありませんでした。

 

PCOSという診断がついているわけでも、その治療を受けているというわけでもない私に当てはまるわけではないですが、この研究はビタミンEの内服をおすすめするものではありませんでした。

ただ、子宮内膜が育たないという悩みがあるのであれば意味がありそうです。

子宮内膜についても卵胞チェックで受診する産婦人科では子宮内膜はそれなりに厚くなっていると言われているので、飲まなくてもいいかなぁ。

 

◎論文②

2021年にClin. Exp. Obstet. Gynecol. に載った論文

不妊女性におけるビタミンE(Vit E)補充が子宮内膜厚および妊娠転帰に与える影響を検討することを目的としたシステマティックレビュー/メタアナリシスです。

ビタミンE投与群では対照群と比較して子宮内膜厚が有意に厚かったです[標準化平均差(SMD)=0.57、95%信頼区間(CI)0.26~0.87、P=0.0002]。

サブグループ解析では、1日400 IU(267 mg)投与と100 mg投与の間に有意差は認められませんでした。

一方で、継続妊娠率については、ビタミンE投与の有無による有意な差は認められませんでした[オッズ比(OR)=1.08、95%信頼区間(CI)0.72~1.62、P=0.70]。

ビタミンE補充は生殖年齢女性において子宮内膜厚を増加させる可能性が示唆されます。

 

やはり、子宮内膜に悩みがあるのであれば飲んだほうが良さそう。

100mg/dayで十分そうな印象です。

 

◎論文③

2005年にAnn Intern Med.に載った論文

 

葉酸サプリを調べていたら誰もが当たる(?)このサイト(めしぞうノートさん)で引用されていた論文です。

 

ランダム化比較試験のデータを用いて、ビタミンE補充量と総死亡率との用量反応関係についてメタアナリシスです。

高用量ビタミンE(≥400 IU=267mg/日)を検討した11試験中9試験で、ビタミンE群と対照群の比較において全死亡リスクの増加(リスク差>0)が認められました。

高用量試験における統合全死亡リスク差は1万人あたり39人(95%信頼区間:1万人あたり3~74人;P=0.035)でした。

 

しかし、この論文に含まれている論文の参加者のMean age(平均年齢)を見てください。

論文から引用したので字の小さな画像ですみません。

半分以上の論文の平均年齢は60代以上です。

60代以上の高齢者においてビタミンEを飲むと亡くなるリスクが上がるというだけだと思います。

 

論文の中のLimitationでも下記のことが書かれています。

高用量(≥400 IU/日)試験はしばしば小規模であり、慢性疾患患者を対象として実施されていました。そのため、健康成人への一般化可能性は不確実です。リスク増加が生じる閾値の正確な推定は困難です。

 

この論文を読んで、妊活においてビタミンEは飲まない方がいいというのはちょっと無理があるかなぁと思います。

 

 

論文③を読んで飲むことが有害と捉えるのは無理があると思います。

論文①や②で、妊娠率などを上げるというわけではなさそうですが、子宮内膜を厚くするという意味では意味がありそうです。

子宮内膜が育たなくて悩んでいる人はビタミンEを内服するのが良さそうです。

私は子宮内膜の厚さは問題ないようなので、しばらくは葉酸サプリに含まれているものを続けるのみでいいかなぁと思っています。

移植周期などになったらまた考え直すかもしれません。