昨日は日本ルネサンス音楽普及協会の10周年記念シンポジウム&コンサートに行ってきました。

駅につくと知人の演奏者の方がいて、
(楽器のケースをもっているので、遠くからでもよくわかる)いっしょに会場入り。
その人は、今日はステージに立ちます。
私は、もちろん観客で。

シンポジウムのメンバーは何冊も著書を出されているその筋では有名な方々。
私は著書は持っていても
ご本人を見るのは初めてです。

内容はごく簡単にいえば、

中世・ルネサンス音楽は、
いわゆる音楽家と聞き手の敷居が低く、誰でも音楽を演奏したり、聞いたりして楽しめた。
曲も誰でも口ずさめる易しく、メロディがきれいで覚えやすい曲が多い。

教会音楽は影響は大きかったかもしれないが、
世俗音楽はどの時代にもあった。
普通の人は身近な音楽を楽しんだ。

大勢の聴衆をあつめた音楽会ができたのは、
バロック期以降のことで、それまでは、
小規模の音楽会がありこそすれ、普通の人が
楽器を演奏し、歌い、楽しんだ。

プロの音楽家もいたが、
いまほど、プロとアマチュアの敷居は高くなかった。

聖職者や、貴族が片手間に作曲したり、演奏したりするパターンも多かった。

有能な作曲家がいたが、
名前があまりのこっていないのは、有能な音楽家は即興演奏を得意としていたから。

レオナルド・ダ・ビンチは
最初ミラノに自分を売り込みに行ったときは優秀な音楽家という触れ込みだったが、
彼の楽譜は残っていない。
それは、即興がうまく、楽譜を必要としなかったからだ。

などなど。。。

限られた時間でのシンポジウムで、正直もっと聞きたい気持ちでしたが、
プログラムがてんこ盛りでした。

演奏のプログラムは下のURLを見てくださいんね。

http://www.nporenaissance.org/ensokai.htm

日本の笙で越殿楽を最初に演奏されたのが
驚きでした。
また、コンサートでも「抜頭」を中世フルートとデュオされましたが、違和感なくあいました。

ハックブレット、クラルサッハ、ブレイハープなど、
音を生で聴くのは初めて楽器が出て、
珍しく思いました。

リュートとテオルボの五重奏もすてきでした。
いろいろな音域のリュートを初めてみました。
また聞いてみたいです。

先生はリュートのソロを8曲ほど立奏でされました。
うまいです。魅せます。

観客の身の乗り出し方が後ろの席にいるとよくわかります。

音がやわらかく、力強く、曲のイメージがひとつひとつしっかりと浮かんできます。
それに、すごくリラックスして弾いているように見えます。
楽しそうです。
私ならド・緊張して絶対顔が引きつると思う。
やはりプロだからでしょうか。

最後の曲はラスゲアードしているので、びっくりしました。
自分の慣れたリュートだからでしょうか。

声楽とのリュートのデュオでは、
メディチ家の女性の作曲のものが2曲歌われ、(一人はコジモ1世の娘)
またG.カッチーニの娘の作曲のものも歌われました。

当時の音楽教育の水準の高さと、
プロとアマチュアの垣根が低かった時代に
感慨を深くしました。