最近自作エフェクターに凝っている私ですどうもこんにちは。以前このブログには書いたがループボックスを作り、その後実はA/Bボックス、ブースター(MXR MICRO AMPのコピー)、ファズ(Voodoo Bassのコピー)を作ったりしていた。まぁブースターはノイズが割と酷かったのでテコ入れが必要なのだが。。。


左からA/Bボックス、ループボックス、ブースター。A/Bボックス以外はペイントしたりシール貼ったりして遊んだ。


こっちはVoodoo Bassのコピー、名付けて「Voodoo Shirome」。割と真面目にペイントしてシールも作った。しかしやはりポスカではちゃんと色が塗れない…初めから白いケースを使うべきだった。まぁ、ケースは後から変更出来るからいいけどね。めんどいからしないけど。

さーて次は何作ろうかなーと思っていたら、FUZZ FACEが簡単に作れそうという情報をゲット。なんでもトランジスタで音を歪ませるので、オペアンプが要らないとのこと。ハッキリ言って詳しいことはこれっぽっちもわかっていないので、とりあえず簡単に作れそうなら作ってみようホトトギスの精神で作ってみることにした。



ちなみに本家のFUZZ FACEはこんな感じ。ジミヘンが使ってたので有名とのことで、ベーシストのおれも使ったことないが名前くらいは知っていた。筐体がアホみたいにデカく(実際中身もスカスカ…)、ボードの最適化を図る上ではこのサイズで作る意味はないので、今回は極力小さく作ることを念頭においた。



とりあえずブレッドボードとお菓子の空き缶を使って、ネットで拾った回路をパパパッと作ったものをベースで使ってみたところ、以下のような問題点が発生した。

・ノイズがひどい
・低音がばっこり削られる(ギター用エフェクターなので当たり前だが)

これらの問題を解決して、ベース用に使えるFUZZ FACEを作ってやろうと思い、既存の回路をカスタマイズすることにした。


手書きの回路図を載せる。黒字で書かれたものが元のFUZZ FACEの回路(というかネットで参考にさせてもらった回路)。そこから、変更した点を赤で記入している。変更点をざっくりと説明。

①レベルのつまみ前のコンデンサを0.01μFから1μFに変更。ここの値が小さいと低音が削れるらしく、大きいものに変更して低音を稼ぐ。

②ファズのつまみについているコンデンサを22μFから4.7μFに変更。なんとなくこっちの方が、ベースで「オイシイ」歪み方をする気がしたので。

③右のトランジスタのコレクタとエミッタの間に0.001μFのコンデンサを追加。これはネットに「そうしたほうがいい」と書いてあったのでやってみた。実際、これがないとFUZZつまみを全開にするとブァーとノイズがひどくなってしまうが、それがちゃんと消えてくれた。

④1N4001ダイオードを追加。これもネットにやったほうがいいと書いていたので。すこーーしだけノイズが減った。ないよりはあった方がいい。

⑤レベルつまみの前に1μFのコンデンサを追加。とにかくノイズが酷かったので、コンデンサでGNDに落とすことでノイズを無理やり逃す。ただし音量自体も小さくなってしまった。

⑥中央の8.2kΩの抵抗を1kΩに変更。⑤の音量低下の対策として、この抵抗を小さくすると歪みが過激になり、結果的に音量の補正になった。気がする。

以上の結果、この回路図を基に基板を作ってみることにした。今回はとにかく小さく、がコンセプトなので、4×8穴という驚異的な小ささの基板で作ることに。


クソほど無理やりに詰め込んでこんな図になった。赤線は基板の裏側の結線。ついでに、3つのつまみとトランジスタに何を使ったかを書いている。


とりあえず挿してみる。ちっちぇー!


完成した基板がこちら。やっぱりちっちぇー!思わず自画自賛してしまう。こんなんでちゃんとファズになるなら万々歳ですわ。


と思ったら本家も大概小さいわねぇ。このスカスカ感。。。

まぁ、そんなことはこの際どうでもいいのです。本題は実はここから。自作エフェクターは基板もそうだけど、とにかく筐体をいかに小さくするかが大事。これまでのループボックスなどはHAMMOND1590B(いわゆるMXRサイズ)を使って作ったが、今回は基板が小さく作れたので1590Aで作ってみることに。

筐体に詰め込むパーツは、ポット3つ、モノジャック2つ、DCジャック、LED、フットスイッチ。



レイアウトを考えてから、穴あけ、組み込み。本当はワンコン社のみたく3つのつまみを三角関係に配置したかったのだが…そもそも2つを横に並べることができなかった。あれは特殊なポットを使ってるのだろうか?1回分解して中を見てみたいもんだね。
そんなわけで、仕方なくGainとLevelを筐体サイドに配置したが、不格好だ。ちなみに真ん中のFUZZのポットも、両サイドのポットが邪魔で全然入らなかったので、ペンチで無理やり押し込んで入れた。もう二度と取り出せなくなってしまった。


配線が完了した後の写真。基板を小さく作れたのが功を奏し、3つのポットの隙間にギリギリで入ってくれた。これはファインプレーだった。

一発で音出しとはならなかったが、はんだ不良の箇所を修正して無事音が出た。外観は仮組み立ての写真とほぼ同じなので改めて載せないが、今後はペイント」シール、あとちゃんとしたつまみカバーを買って取り付けたら完成かな。

今回の教訓としては、、、もう二度と1590Aサイズでエフェクターは作らない。あと、ワンコン社は凄すぎるということもわかった。


終わり