⑧Reverend Meshell Ndegeocello Signature "Fellowship"


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ブラックミュージックの女性ベーシストでありシンガーとしても活躍するMeshell Ndegeocello。ファンクを基調としてジャズ、ヒップホップ、R&B、ソウルを自由自在に行き来する音楽性。そんな彼女のシグネチャーモデルである。Reverendは前回の記事にも登場したオーバードライブと同じメーカーだが、おれ自身は別にこのメーカーにこだわりがあるわけではないし、とりたててハイエンドなメーカーでもない。ただ、良いものをそこそこの価格で作ってるな、という印象。

さて、このベースはおれが持っているベースの中では唯一のアーティストシグネチャーモデルである。みなさんはシグネチャーモデルに対してどんな印象を抱いているだろうか。よっぽどそのアーティストのことが好きなら使う?でも憧れのアーティストと同じものを使うのは少し恥ずかしい?そんなところだろうか。おれもだいたいそんな感じである。ではなぜ、このベースを買ったのか?そもそもMeshell Ndegeocelloのベースプレイは好きなのだが、どちらかというとデビュー当時の「ビンテージジャズベにフラットワウンド弦を張ってスラップバキバキ」な彼女のプレイが好きなのである。まぁだからと言っておれはフラットワウンドがあまり好きではないので、それを真似ようとは思わない。また、近年の彼女のプレイは、このシグネチャーモデルのベースを見るとわかるように、割とおとなしめのトーンでしっとりと歌い上げるようなラインを奏でる。それはそれで悪くないのだが、そこまでおれの好みではない。前置きが長くなったが、おれがこのベースを買ったのは、単純にシグネチャーモデルという枠を超えて素晴らしい楽器だと思ったから。そして、今まで持っていなかったスペックだったからである。電装系の構成だけを見ると、いわゆるプレべと変わりないのだが、以下のように少しフェンダー系の楽器とは異なる点があるのだ。

・ボディ材がコリーナ。ふくよかなトーンが出ると言われる木材。
・ピックアップのポールピースがバータイプで、ベンド時の音量が変わらない。
・リバースヘッド(低音弦側の方がナットとペグの距離が長い)で低音弦のテンションの確保がしやすい(たぶん)
・セットネックのためサステインが得やすい(たぶん)
・21フレット仕様

といったところだろうか。他にもネック裏まで全体がマットブラック塗装でまとめられていたり、割と小型ボディのため軽量化されつつもヘッド落ちがないなどボディバランスも計算し尽くされている感じが好感が持てる。

また、見た目とは裏腹にこのベースはパッシブなのに出力がとんでもなく高い。そのため、ボリュームとトーンのポットにそれぞれセンタークリックが付いている。使ってみた感触としては、ボリュームはセンタークリックで止めたところ(つまりボリューム全開の半分)で普通のパッシブのベースと同じくらいの出力な気がする。大人しそうで案外じゃじゃ馬なところがあるのだ。とは言ってもやはりブラックミュージック系の音楽を演奏するには持ってこいなトーンなので、そういうセッションの時にはこれを持っていく。出力が大きいことに加えて、手元のトーンだけでブライトさをかなり変えられるので、直アンでもいける。

ちなみに今の弦はDean MarkleyのBlue Steelを張っている。ネットの口コミを見ると「案外落ち着いたトーン、ブライトさはそんなにない」とのことで、このベースには合うかなと思って張ってみたら…全然ブライトだったwまぁ張ってしばらく使って、弦が死んできた頃に本領を発揮してくれるんじゃないかな。それを期待して使っていこうと思う。


おわり