★★★ 2回目の手術(2018年2月)(37歳) ★★★

2017年6月24日
傷が痛む事を主治医に伝えると
だから痛むもの

腕が痺れる事を伝えると
女性ホルモンの刺激症状もあるし、使い過ぎが原因だろう。手術の影響もあるかもしれない」
との事だった。



そして…
ここからが再発地獄の始まりである。


【エコー】
2017年12月

以前から主治医がエコーで何かを気にしている様子に気付いていた。

今回もエコーが長かったが、同じような事が何度もあったから、いつも通り「問題ありませんね」と言われる…と思ったら、

「前回は気にならなかったけど、リンパにガンを疑う物がある
と言われた。

主治医のホームページを読み込んでいたから、自分がどういう状況なのか すぐに理解できた。

郭清ですね・・・」
と聞くと、
「まだ考えなくて良いけど悪性なら、転移しているリンパとその周りを少し取るだけで良いかもしれない。レベル3までガッツリ郭清にはならない」
との事だった。

また、
「センチネルリンパ節生検の時の取り残しが成長した物と考えるのが自然。

これくらいの大きさだから(小さい)急を要するものではない。
すぐに細胞診をしても良いし、3ヶ月経過観察するか、どうしますか?」
と聞かれたので、

すぐに細胞診をしたい」
と申し出た。

検査は6日後か1ヶ月後と言われ、仕事があるから迷ったが6日後にしてもらった。

「針生検まで1週間ですぐだから、どんな手術になるかとか、あれこれ考えずに検査まで過ごした方が良いですよ」
と言われた。

その笑顔は陰性という意味?



【細胞診】
翌週、細胞診

エコーを当てた瞬間、「うん」と主治医。
やっぱり あるのか・・・。


看護師から主治医に大きな注射器が手渡され、ビビった。
それをガシガシ大きく動かしているのが視界に入るから、怖くて検査中ずっと硬直していたら、主治医が痛くないか聞いてくれた。
麻酔をかけているので痛みはない。


結果は12月なら28日、それ以外だと1月になると言われ、今年中に決着をつけたかったので、12月にしてもらった。

「え?そうなの?」
と主治医が看護師に言ったから、迷惑なのかな?と思ったが検査をしたら早く結果を聞きたい。


↑細胞診後の写真

細胞診の後、1回目の手術の傷が赤くなった。

ガンに触れた血が降りてきた…と考えると、これが将来的に乳房内再発するのではないかと猛烈に心配になった。



「結果を一緒に聞きに行く」
と友人が言ってくれたが

緊急性は無い」とか
検査したければ できるよ 程度」と主治医に言われていた為

陰性だと思っているけど、念の為の確定診断
だと思っていたので

「たぶん陰性だから大丈夫」
と告げて お断りした。



【再発宣告】
2017年12月28日 (37歳)

主治医に病理結果の紙を差し出されると
悪性』『classV』の文字が!
天を仰いだ。


エコーの結果
2つに転移がある。その先のレベル2には入っていない。エコーで見えない

再発ではなくて、前の手術の取り残しが成長した物
との事だった。


今回の場合、治療の選択肢は3つ
手術
確実に腫瘍を取り除ける、一番有効な方法。

放射線
腫瘍が完全に消えるかは分からないが、手術と同じくらいリンパ浮腫になる確率がある。

抗がん剤
ホルモン療法が効かなかった
と考えてやるのもありだがあまり勧めない
血液を介した治療なのでリンパ浮腫にはならないが、効果はあまり期待できない
髪が抜ける副作用がある。

転移するから手術しない選択肢は無し。

主治医のHPを読んでいるから手術得意とする主治医の答えは聞かなくても分かっていたし、説明からも手術が一番良いと思ったが、どの治療が良いと思うか一応聞くと

手術は確実に取れるから、手術が良いと思います」
との事だった。想定内の回答だった。


リンパ浮腫を恐れている。それでも手術が一番良いですか?」
と聞くと

「それが一番良いと思います。
腕のリンパまで入ると あり得るけど、
深い部分に転移していないから リンパ浮腫は大丈夫
ゼロとは言わないけど。

マージンをつけて腫瘍の部分のみ取るのもありだけど、また進行して再手術になる事が怖いから大きく取った方が良い
局所麻酔でも良いけど、全身麻酔しっかり やった方が良い」
と言われた。


「傷はどう言う風にできますか?」
と聞くと、ハッとしたように
確認しなかったけど、前の傷に繋げます
と言われた。


レベル2の方に進行する可能性があるから、手術は早い方が良い
との事だった。


腋窩の細胞診も、腋窩再発の手術も技術が必要で、いかに自信を持っているかをネットで言えるような主治医の患者だから、もう無敵だと思った。

『主治医の手術を受ければ もう大丈夫
主治医に任せれば絶対に大丈夫!』
心から信じていた

どれ程 主治医の事を信頼しているか、
主治医の手術が受けられる事を嬉しく思っている旨を主治医に伝えた。


↓転移状況の説明

↓何故取り残しが起きたかの説明

↓今回の手術内容
『ん?レベル2を郭清???』




【初回手術から2年6ヶ月】
2018年2月

腋窩再発手術



【術前】

朝イチで術前のマーキング

主治医がエコーをして、
「前回と変化なしレベル2、3に転移は無い

先日、同じ様な人の手術をしたら、レベル2まで転移が無かったから、レベル2の方へは進んでいないはず

エコーで転移がある様に見える2つのリンパと、その周りのみを取って、もし他に固い部分があったらそれも取る」
との事だった。


ガッツリ郭清になる事を覚悟していたら
レベル1のみを郭清するとの事だった。
前院でどんな手術を受けたか分からないのに、ガッツリ郭清しなくて大丈夫なのかな?と一瞬よぎったが、信頼している主治医の判断だから大丈夫なのだろう。
と思った。


主治医から
手術は心配いりません。今後も頑張りましょう」
という言葉を貰い、嬉しくて舞い上がった。


どうして腋窩再発が起きるか、どんな手術になるのか
主治医が書いたタイムリーなネット記事を読んでいたし、
特別な技術で術後の回復が早いという内容の記事も読んでいたから、
主治医が大丈夫と言うなら大丈夫!任せていれば安心!と思った。
主治医を心から信頼し切っていたので不安は一切無かった



しかし、マーキングを見ると
初回手術の傷の場所と今回転移している場所に違和感があった。



センチネルリンパ節とは
『がん細胞が最初に流れ着くリンパ節
なのに前回の傷よりも結構上にある。


黒い●の部分が
『前医が取り残した本物のセンチネルリンパ節
ならば、前医は傷より更に離れた所の2つのリンパを摘出した???



↓主治医がマーキングを書いた


↓看護師がシャワーをの予約を取ってくれたので浴びたら消えた


 ↓「マジか!!
  見えないな、分からないな、こうか?」
  と言いながら別の看護師がなぞった


それが全然違う!!
よく見ると角度も変わっている!!!

心配!!!!!
その不安を何人もの看護師に伝えた。


【手術室にて】
手術室なのに麻酔科医はマスクをしていなかった。 
病院の衛生管理はどうなっているのか不安になった。

手術台に寝ていると
麻酔科医に顔を覗き込みながら挨拶をされた。

「マスクをして頂けますか」
と言いたかったが、これから全身麻酔をかける身である事を考えると言えなかった。

その後 何度も覗き込むように話しかけられ、最高に苦痛だった。


主治医がいないのに麻酔をかけると言われたので
主治医に伝えたい事がある!(マーキングの事)」
と言うと、看護師が伝えておくから大丈夫との事だった。

本当に伝言が伝わるのか不安なまま、主治医が不在なままの全身麻酔



【術後】
術後は、まるで【地獄の痛み】だった。

「手術室からストレッチャーで運ばれて来る時点で、尋常ではない痛がり方だった。
手術を受けた人を今まで何人も見てきたが、初めての光景だった

と後日 家族が言った程、人生最大の痛み。


あまりの痛みで歯はカチカチ鳴り、手が痙攣のように震える
起き上がるな』とか『顔を振るな』と看護師に言われたが、あまりの激しい痛みに「痛い!痛い!」と言いながら起き上がろうとしたり、顔を左右に振ってしまう。

あまりにも痛くて、起き上がろうとする体を家族に抑えられた


家族が
声を掛けてくれるが、目を開けられない。
話し掛けられても、聞いていられないし、
声を出すのが大変で 答えられない。


何度も「痛い!」と看護師に訴えたからか
「悪い部分をほじくったから、どうしても痛いんです。これからもっと痛みが強くなるか、和らぐかは人によるんです」
と言われた。
『ほじくった』という言葉で色んな事を想像してしまい、ますます痛くなった。
それに、これ以上の痛みなんて想像もできなかった

今までは全摘になった場合は再建を考えていたが、この時に『やめよう』と思った。


「前回の手術ではあんなに痛がらなかったよね?本当に明日退院できるのかな?」
という家族の会話が聞こえてきた。

いつまで続くか分からない凄まじい痛みに唸りながら、回復と退院のプレッシャーを感じた


【術後4時間】
主治医のサイトに掲載されている患者の体験談を読んで、この時間には歩いていると友人に話してあったから見舞いに来てくれたが、痛がっている姿しか見せられなかった。
看護師に気持ち悪い事を伝えて貰った。


【術後5時間】
微熱が出た。術後は普通らしい。

着換える様に言われたので、起き上がろうとすると鋭い痛み!
看護師が起き上がるコツを教えてくれ、体を支えて貰って起き上がり、手伝って貰って着換えた。
こんな思いをしてまで今 着替えないといけない理由が分からなかった。

錠剤の痛み止めを飲んだ。


【術後6時間】
痛みと気持ち悪さでウトウトしていたら主治医が来た。
もう歩いたかと聞かれたので、まだだと答えると態度が一変した。

主治医に腕を上げる様に言われたが、尋常ではない痛みで上がらなかった。

すると、腕を掴んで
「上がるはずですよ!こうですよ!!こう!」
と言って、力ずくでグイッグイッと上げられた。
3人部屋なのに大絶叫

「手術は予定通りなんだから上がるでしょ!
そんなに痛いはずないですよ!
皆は上がってるのに1人だけ上がらないなんてないですよ!
固くなって上がらなくなりますよ!」
と言って無理にグイグイ上げられる。

腕を上げられる度にギャーギャー大騒ぎ

『痛いものは痛いんだよ!
痛くなかったら 痛いって言わないし、上がるなら上げてるよー!』
言葉にしたいが、大絶叫するのが精一杯

「明日は腕が上がるから、歩くように
と言われたので、立ち上がったが気持ち悪くてうずくまってしまった。

冷たく主治医が去った後、ショックの影響で2回嘔吐した。

事情を説明すると看護師に無理しないように言われた。


【翌朝】
主治医がガーゼ交換&消毒に来た。第一声
『おはよう』でもなく
『どうですか?』でもなく
腕が上がりますか?
だった。

やって見せたら
他の人は皆、完全に軽々上げて、こんな運動までしていますよ」
動作をして見せてきた。

性格の問題もあるかもしれませんが、◯◯さんだけができない
同じ手術をしてて、そんな事はないはずですよ。
怖いから上げられないんだと思いますよ。
毎日腕を上げないと固くなる
無理に上げたから傷がどうかなるとかは ないですからね。
何か1つ頑張った方が良いですよ!」
と2日連続で怒られ、
本当に腕が上がるようになるのか不安で泣きそうになった。

地獄の痛みに耐えた事は誉めて貰いたいくらいだし、せめて痛みの辛さや、頑張った事は理解して欲しかったが、主治医から優しい言葉は一切無かった
ネットで見て想像していたのと違った。


※持病の手術で宇宙一痛い拷問みたいな処置を受けてからは痛みのレベルが上がっている為、痛みに弱いからではない



【退院後】
顔が震える程の痛みは相当だったと思う
と家族に言われた。


摘出した物の写真を見た。
摘出した物がメタルの皿ではなく、ペーパータオルの上に乗せられて来た事が家族には衝撃だったらしい。
また、摘出した物を主治医がハサミでチョキチョキ切り始め、破片が床にボロボロと落ちたとの事で、
家族の体の一部がこんな扱いか!もっと大事に扱ってよ!前の病院と随分違うな…」
と思ったとの事。



【術後数日〜】
体の中にガンが残っている予感がする」
と周囲に話していた。

リンパは無数に走っているから他のルートから先に進んでいるかもしれないのに
術前にはエコーで転移しているその部分しか検査をしていないから、郭清した部分よりも先に進行している可能性があるのではないか?
本当に広い範囲(全身)を検査しなくて大丈夫なのか?
と心配していた。



看護師が書いたマーキングの事や、細胞診による播種で将来的に乳房内再発のリスクが高まらないか心配でたまらなかった。

何かあったらメールをして良いと言われたので、写真を添付して主治医にメールで確認した。
「大丈夫です。確認しています。予定通りでした」の返信。



2018年2月
テーピングがめり込んで痛いから、早く剥がれて欲しい。
↑テーピングが痛い


【術後1ヶ月】
2018年3月3日
術後の診察

「エコーは問題なし。治療は継続で変更はなし」
との事。

「手術で取り切れましたか?
リンパの事はもう心配しなくて良いですか?」
と聞くと、自信たっぷりに「はい」と返事が返ってきた。


主治医の熱烈な信者である事、
ネット相談の回答に感謝している事、
頼って転院してきた事、
主治医の初回手術が受けられなかった…と心残りになっている事など

主治医には質問だけでなく、いかに絶大な信頼をおいているかを常々 伝えていたから、それを知っている看護師が
主治医の手術が受けられて良かったね!
ここからが主治医との出会いだから!
初回手術でなくても今回しっかり手術して貰えたんだから、ここからが大事なんだよ!!
と言ってくれた。

術後からは気持ちが揺らいでいたから
『そっか!念願だった主治医の手術を受けたんだから、もう大丈夫だよね!』
と思ったら、パァーっと視界が明るくなった。



【術後の状態】
傷が縫い縮まった様な感じがあり、引っ掛かって腕が上がり切らなかった
(術後間もなくから運動を開始している為、関節が硬くなった訳ではない)


また、
“傷の部分に何かが入っているみたいな痛み痺れ
があった。


脇の傷、窪み、引き連れ、皮膚のたるみが気になる。

↑傷。自撮りの為、反転


↑自撮りの為、反転


↑自撮りの為、反転


「筋膜の中だから傷ができる以外に見た目は変わらない。外からは分からない
術前に言われていたが、
『見た目が少し変わる
と言われていた方が覚悟ができたかもしれない。



【術後2ヶ月】
2018年4月

前院で一時的に担当してくれていた医師が主催するイベントに参加した。
…というより、その医師に会いに行った

名医リストに載っているが腰が低い医師で、いつも通り満面の笑顔でお礼を言ってくれた。

腋窩再発して手術した事を伝えると驚いていたが、後ほど

「腋窩のは見つかって良かったですね。
後ででも取っていれば大丈夫ですよ。
術後の補助療法はどうされていますか?」
とメールをくれた。

主治医もネットで言っている様に腋窩再発は取ってしまえば大丈夫なんだ!
とホッとした。

主治医は局所再発には局所治療という考えだから、ホルモン療法をしていると書いて返信した。
実は不安に思っているという一文も添えて。


【術後3ヶ月】
2018年5月26日

エコーが長かったが、術後だからしっかり診てくれているんだ!と思った。


エコーで見えないガンが残っている可能性はありませんか?」
と質問すると、
「エコーでレベル3も見たが、無い
レベル2まで郭清してるから、先に進んでいると考える必要はない
見えないものを評価しようがない。
転移しているリンパの1つ先まで郭清しているから、
ゼロとは言わないけど大丈夫
もう心配する必要はない。大丈夫」
との事だった。


「リンパのサイズは1.5cm
術前に言われていたから、
2.8cmまでに】腫大』という表現が
気になったが、
「別に普通の表現だし、普通の大きさです」
との事だった。

↑病理の結果



「細胞診の後、1回目の傷が赤くなったのは皮下出血が重力で降りたからですか?」
と写真を見せながら質問すると、エコーの時に確認しなかったと言われたので、今は消えている事を告げると
「そうでしょうね。皮下出血が降りた以外考えられない」
との事だった。

ガンに触れた針が通った事、ガンに触れた血液が傷まで降りた事から、細胞診が乳房内再発につながらないか聞いてみると、
「細胞診の皮下出血が乳房内再発の原因になる事はない。
乳房内再発の確立が上がる事は殆どない。
リンパと違って進んで行かないから取れば済む。1年も放っておくと大変な事になるが、3ヶ月ごとにエコーをして早く見つければ大丈夫。
乳房内再発の事はもう心配する必要はない。大丈夫。もう忘れて良い」
との事だった。



【術後4ヶ月】
2018年6月

手を洗うと水圧で患側の腕が痛い事が気になり始めた。
何かおかしい


【術後5ヶ月】
2018年7月

座っていられない程の強い腰痛

生まれて初めて職場の休憩室で寝た。
また別の日は、片道2時間半の通勤で突然帰宅できなくなりホテルに宿泊した。

骨転移か?!
と思って整形外科でレントゲンを撮ったが腰に転移は見つからなかった


整形外科医と理学療法士に
「 肩甲骨痛み異常
ゴルフボールの上に寝転んで、自分の体重を掛けてグリグリして『痛みで、痛みを忘れる状態』が続いている。
毎日 長時間ゴルフボールでグリグリしているので肩甲骨アザになっている

と伝えると、中止するように言われた。



【術後半年】
2018年8月18日

悪夢の様な手術から半年

長いエコー。
超深刻に画面を見て、首をかしげながらブツブツ言ったり、スクショしたり、顔を覗き込んできたり、明らかに主治医は何かを気にしている

『え?!また?!まだ術後半年なのに!今宣告されたら泣いてしまう!』
と思った。


主治医の様子は明らかに普通ではないのに
「問題なし」と言われ
本当かな???』と思った。

主治医の行動が去年の再発時と同じだから、心の中では再再発を宣告される予感がした。


これまで何度も腕が痺れる事を主治医に伝えて来たから怒られる覚悟で、今回も腕の不調を伝えると
「太い神経が通ってるから、ぶつければ痺れるもの。手術に問題がある訳ではない」
という回答だった。

ぶつかってないし、そんな痺れではないけど…。



2018年8月〜
察知している近々宣告される予感と、『いつ宣告されるんだろう』という不安精神状態が限界を迎えた

再発の苦しみは身をもって知っているから不安と不調で感情のコントロールが不能になった。

とにかく強いストレスで、常にイライラ
性格は荒々しく、自分でも顔が怖かった

『もう早く宣告して、早くにしてくれ!』
何度も思った



【術後10ヶ月】
2018年12月

リハビリには半年通ったが、効果がイマイチ分からなかった事と、エンドレスな通院、理学療法士との会話が苦痛だったので、カイロプラクティックに変更した。

同時期に、急に患側の腕に不調が出て来た。

日記を読むと、どうもカイロに行った後に腕の症状が酷くなる事に気が付いた。
肩付近をマッサージされると痺れる気がする。

カイロに通い始めてしばらくすると手が不自由になった。
異常な腕の痺れ、手に力が入らない

 ・物を掴めない、落とす
 ・紙をめくれない
 ・細かい作業ができない
 ・雑誌1冊も持ち上げられない
 ・手指が思うように動かない
 ・指の感覚が遠くてパソコンの入力がズレる

日常生活に差し支える程 酷い状態になり、
不調』は『異常』に変わった。
絶対におかしい!!

(注1)


【術後1年】
2019年2月2日

予想通り、再再発の疑いで3週間後に細胞診をする事になった。

「前には腫れていなかったが、レベル2のリンパが1.9cmに腫れている。細胞診をした方が良い」
と言われた。

やっぱりな…という感じ。


腕、脇、傷が痛いし 痺れる事を伝えると、
「女性ホルモンの刺激症状。副乳かも」
との回答だった。



2018年2月23日
細胞診。

前回とは違って小さな注射器を小さく動かす主治医。
針を大きく動かす前のやり方は播種が怖かったから良かった。

痛くないか聞かれたので、何も感じないと答えた。
怖いし、播種も心配だし、痛いのも嫌だし、何で何度もこんな思いをしないと いけないのか涙が出そうになった。

ここ数ヶ月は自分で抑えられないくらい激しくイライラするし、常に目がウルウルしてしまう。


細胞診をしてから2時間くらい、左手の人差し指が痺れていた。

3時間後位から痛みが出てきて、日課の運動ができなかった。リンパ郭清後では初めて運動を中止した。
血腫が乳房の傷に降りてしまうと また乳房内再発に怯える事になるから「運動が原因かな?」と思う要因を作りたくなかった。

細胞診でこんなに痛かったら手術はどうなるんだろう?去年の地獄の痛みが浮かんだ。



【術後1年1ヶ月】
2019年3月9日

絶不調な中、腋窩リンパの再再発を宣告された。


診察室に入ってすぐに
「あぁ、陽性でしたよ」
軽く宣告された。

あまりにも明るく、軽く言われたので
『ガンじゃなかったのか…』と思ってしまい、理解するのに時間が掛かった。

「…ん?陽性?…陽性…。陽性ってガンですか?」

主治医:ガンです。


「前回は再発している所だけを取ったけど、今回はレベル3まで郭清して放射線をしっかりやる必要があります。

鎖骨に放射線は必須
今回ガッツリ放射線をしないと どんどん進んじゃう
しっかりやれば、そこで食い止められるから。
全身はホルモン療法で良いと思います」
と言われた。


傷はどうなるのか聞くと
「ここに こんな感じでできます」
と自分の鎖骨をなぞって教えてくれた。

何で乳がんなのにそんな所に傷ができるの?!何で?!


去年の術後に確認したら「もう大丈夫」って言ってたのに!
信じてたのに…。
何度も主治医に言いそうになった。

乳がんになって4年、今まで診察室で泣いた事は一度も無かったが、初めて涙が出た。
転院してからずっと立ち会ってくれている看護師が背中を擦ってくれた。


術後間もないから予約してあるマンモはキャンセルして欲しいと頼むと
乳腺は関係ないから大丈夫ですよ」
と言われたが、術後3ヶ月でマンモなんて考えられない!


「この腕の痺れは腋窩のリンパが神経圧迫しているからですか?」
と聞くと、

「そんな症状が出るのは かなり大きくなった場合。そんなに大きくない
との回答だった。


以前から左腕の不調を主治医に伝えていたが、その都度

 ・女性ホルモンの刺激
 ・ホルモン療法の影響
 ・腕の酷使
 ・ぶつかれば痺れる(ぶつかってない)

と言われていた。

『主治医がそう言うなら、そうなんだね』
と思っていたが、今回のこの症状はどう考えても異常


職場で心配される程の不調だと話すと
主治医は一瞬オヤ?となったが
「一回くらいなら大丈夫ですよ」
とパソコンに向いたので一度ではない事を伝えた。

不要だと思うけど、本人が安心するならPETCTをやるしかない
やらなくても良いし、やっても良い」
と言われた。
今までなら主治医に意見を聞いて、主治医の言う通りにして来たが、今回は自分を信じてPETを受ける事にした


医療被爆は軽視できないと主治医のサイトで読んでいたし、5mm以下のガンはPETで見つけられないと聞いて やめようと思ったが、家族はブレずに勧めてくれた。
主治医も「迷ったり、悩むなら予定通り受けよう」と返信してくれた。

この時は腕の不調だけでなく、足がもつれる感じも気になっていたので主治医に報告したがスルーだった。



【PET検査】
2019年3月19日 (39歳)

『何も見つからなかったら、この異常は何なんだ!頼むから見つかってくれ!』
と、検査の間ずっと願っていた。


あまりにも症状が酷かったから、脊椎腰椎に転移しているのでは?と思っていた。



【PET検査の結果】
2019年3月26日

主治医の様子から、
聞く前から悪い結果察知した。

長いエコーの後、鎖骨を触って
「ここを触ると分かるんですけど」
と言われた。

PETの結果は、腋窩だけでなく
鎖骨上リンパにまで転移していた。

↑PETの結果

画像をパッと見せてサッと終了する態度が不自然だったから
PETをやって良かったという事ですね?」
と聞くと、

「エコーで分からなかった
まぁ、見ようとしたら分かったんでしょうけど
見てなかった予想外でした」
と言われた。

何年も信じて託してきた医師からの この言葉は再発宣告よりもガツンと来た。


「問題ありませんね」
という言葉を信じて3年間、3ヶ月ごとエコーを受けていたのに。

しかも、
遠隔転移を見つける為に受けたPETで、まさかの局所再発の発見にガクッときた。
もしも去年の手術前にPETで全身を調べていたら、今回の再発手術はなかったのかな???とさえ思った。


「全身には無いから抗がん剤はしなくて良いと思います。本人が希望していないからホルモン療法でいきましょう」
との事。

「鎖骨下は手術、鎖骨上は放射線が必須。
鎖骨上はオプションとして手術するのもありだし、傷を作りたくなければ手術しないで放射線だけでも良い。どうしますか?」
と聞かれた。

「これ以上 再手術になるのは嫌だから、鎖骨上も手術したい」
と伝えると

「その方が良い。放射線の治療効果が出るとは限らないから、見える物は手術で全て取って予防照射にした方が良い」
と言われた。


鎖骨上鎖骨下の間には太い血管が通っている為、傷を1本にする事ができないので、傷は鎖骨を挟んで2本になる」
と説明を受けた。


後でネットで調べたら、
鎖骨上は手術を推奨されない場所の為、どうやら通常は放射線薬物療法での治療になるらしい。

他院だと手術不能だが、主治医だけにできる技術
と主治医のサイトを見せて周囲に自慢した。


これまで数人から転院の提案をされていたが
主治医にしか自分を手術する事ができないから転院はできない」
と伝えて来た。
再手術となった事で転院していなくて良かった!と思った。

整容性よりも根治性を重視する主治医だが、手術が推奨されない所まで進行すると【オプション】になるんだ…。
と悲観的になる反面、主治医がネットで書いている内容をますます強く信じた。


左手が不調で仕事に差し支えている事を伝えると、
「ホルモン療法の影響でしょう」
との事だった。



術後の気になる症状はもう一度手術したら治るかな?
なんて思っていたら、本当に手術を受ける事になってしまった。


傷の引きつれは手術の後だから。いずれ治る」
と主治医に言われていたが、良くなる前に3回目の手術を迎えた。



(注1)
カイロプラクティックに行っても良いか診察で主治医に確認したら「大丈夫」と言っていたので、カイロを否定している訳ではない






注意閲覧注意注意


これより先は手術で摘出した病巣の写真を掲載している為、閲覧注意!!



注意ここから先は見たい人だけ注意


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2回目の手術(2018年2月5日)
↑摘出した病巣(レベル1