横浜美術館で開催中の企画展松井冬子展「世界の子供と友達になれる」を見てきました。
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今最も注目されている女流日本画家の一人の松井冬子さん。
芸大の卒業制作であるこの作品や、他代表的な物をを中心に、これまでの彼女が
どのように作品をを突き詰めてきたかきたかを辿るような展示です。

グロテスクな表現が多いのですが、それがあまりに幽玄で美しいので
何かその独特な生理的感覚や、狂気に移行するぎりぎりの世界に
すっと引き込まれていくような感じがします。


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好きな作品はいっぱいありますが、この会場で圧巻だったのがこの、
千鳥ヶ淵の桜を描いた「この疾患を治療するために破壊する」という大きな作品。

Changing pain into the beauty




日本画の伝統的な技法をきちんと押さえた上での込められた情念に、
理屈抜きでとても強く感じる物がありました。
素晴らしかったです。

3月18日まで。