2014年11月3日(月・祝)
神奈川近代文学館
「須賀敦子の世界展」を観る。
全集や関連雑誌でも見たことのなかった写真や書簡、そして遺品も目にすることができ、久しぶりに須賀さんの世界にどっぷりとつかることのできた楽しい一時だった。
須賀さんが少女時代に接した少女向けの文学雑誌。
丁寧な筆致で書かれたノートや原稿。
イタリアからの家族あての書簡。
どれをとっても興味深かった。
須賀さんの作品の言葉の美しさは今更いうまでもないのだけれど、家族や友人にあてた手紙もイキイキとした軽快な文章でつづられ、ステキな言葉であふれ、そこから日常生活の一端や心情を垣間見た。
それから、日本に帰ってきてからの愛車がVWゴルフだけでなくビートルにも乗っていたことを新たに知った。メダカを飼っていたり、有栖川公園の都立中央図書館を利用していたことも分かった。
ますます親しみを覚えた。
そして、生前に使っていた万年筆やイスだけでなくフロッピーディスクまで並べられ、須賀さんが活躍されていた時代をも直ぐに認識できるいい展示だと思った。
そうそう、須賀さんが好きだったという結城紬で誂えた着物や帯も、とてもステキだった。
また、じっくり須賀さんの全集を読み返そう。
この日は緑色の手織り紬の着物に茶色の帯。
思ったよりも温かな日になり、パシュミナのストールはちょっと邪魔だった。