CoolSoundインタビュー原稿! | Listening is Believing

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RUGBY Dinner No Side Club店主/リバイアスミュージック代表 竹内方和のプライヴェート日記

数人の方々から要望がありましたので、
"Libyus Music Sound History 2004-2010
Mixed by DJ OKAWARI"のリリースに伴い、
携帯配信サイト「CoolSound」さんの
特集ページにて展開して頂いた自分のインタビューをアップさせて頂きます!

興味のありましたら是非、ご一読をお願い申し上げます。


1.Libyus Musicのオーナーとして、この7周年を振り返ってみていかがですか?

色々とありましたが、振り返ってみると、想い出に残っているのは楽しかったことばかりです。
よく趣味と仕事は別にした方が良いと言いますが、自分は逆で、苦しい時こそ、音楽を好きだったから、乗り越えられたんだと思います。「好きこそものの上手なれ」という言葉もありますしね!


2.Libyus Musicを立ち上げようと決心した理由とは何だったのでしょうか?

もともと私はアーティストを目指していたのですが、1997年にClub Harlemに入社して、レーベルの仕事に就いた時に「これが自分の天職だっ!」って直感で感じました。そしてその時、同時に近い将来必ず自分でレーベルをやろうということも決心しました。理由についてはいかんせん直感だったので確定的なことは分かりませんが、自分はラグビーというスポーツをやっていまして、「One for All, All for One」というラグビー精神が、もしかしたら関係しているのかもしれません。


3.立ち上げ当時のミュージックシーンはどんな状況だったのですか?

まだ、CD全盛時代で、音楽は例えばHip Hop一つを取ってもたくさんのジャンル分けが進み始め、色々な音楽が乱立し、混沌としていたように記憶しています。


4.立ち上げから今までLibyus Musicはどのように変化してきたと思いますか?

設立当初は自分の表現したい音楽を一方的にリリースしていたと思います。が、ある時から自分の表現したい音楽とリスナーの方々の趣味趣向が交わる交差点的な音楽をリリースするようになりました。音楽ってやっぱり共有出来てなんぼだと思っていますので、途中で変化することが出来て、本当に良かったと思っています。


5.その中で、コレは辛かった… と思う時があれば、どんな状況だったか教えてほしいのですが?

自分が想い描いていた方向性や確信が一般マーケットに全く通じず、崩れ去った時です。イケると思っていた音楽がリスナーの方から全くニーズされていないことを知った時ほど、辛いことはありませんでした。


6.その辛かった時を乗り越えて得たものとは何でしょうか?

二つありまして、まず一つ目が「音楽愛」だと思います。音楽が好きでなければ、間違いなく乗り越えることは出来ませんでしたし、乗り越えた時にあらためて自分は本当に音楽が好きなんだということを再認識しました。二つ目はリスナーの方々含め、自分をとりまく、様々な周りの方のご助力が無ければここまで間違いなく来れませんでしたので、その方々への感謝の気持ちを常に忘れないという気持ちです。


7.これからLibyus Musicはどのように進んでいきたいと考えていますか?

今いるアーティスト達と一緒に信じている道を邁進するのみです。音楽的にはHip Hopの音楽としての可能性をもっともっと追求していきたいです。


8.Libyus Musicが始まった7年前と今とでは、音楽を聴くリスナーの環境はどのように変わったと思いますか?

ハード面の進化に伴う面が大きいと思いますが、やはり音楽の聴き方がより個人化したように感じます。昔はスピーカーを通してみんなで楽しんでいたのが、今はヘッドフォンで自分で楽しんでいるといったような印象を受けています。


9.その変化についてどのように感じていますか?

時代の波には抗えないし、技術の進化によって、より便利でたくさんの音楽に触れる機会が出来ることは良いと思うので、個人的にネガティヴな感情は全くありません。音楽の楽しみ方にも色々な形があって良いと思いますしね。


10.では、これからはどのように変わっていくと思いますか?

もう少し、より個人化が進んでいくと思うのですが、時代が回るとの同様に、また必ずみんなで音楽を楽しもうという風潮が出てくると思います。また音楽の獲得方法も一曲一曲を買って自分のものにするのではなく、無数の音楽が入ったマザーコンピューター的なところにアクセスし、聴いて楽しむという感じになるのではないでしょうか。


11.その変化と共に、Libyus Musicもまた成長していくんですね!?

はい、時代のニーズと自分達の感覚の接点を見極めながら、これからもがっちり成長していきたいですし、そうなるよう、より一層、精進致します。


12.それでは、竹内さんにとってLibyus Musicとはどんな存在でしょうか?

人生の晴れ舞台であり、アーティストやリスナーの方々始め、関わって頂いている全ての方々と作り上げている大きな船です。


13.では、竹内さんにとって音楽とはどんな存在でしょうか?

趣味、仕事、そして人生におけるかけがえのない唯一無比の絶対的存在です。
音楽が無いということは、イコール「竹内方和」という人間も存在しないことを意味すると言っても過言ではありません。


14.これから音楽レーベルを立ち上げようと考えている人達に何かヒントとエールを下さい!
最後にLibyus Musicファンの皆様にメッセージをお願いします!

自分が言うのも恐縮ですが、少しだけ先に始めた立場から言わせて頂くと、レーベル立ち上げには何よりもまず"あるもの"が心に必要です。業務的/経済的なことは始めてしまえば、絶対にどうにかなります。
そのあるものとは「情熱」。どんな困難な状況に陥っても、これがあれば、自分の力と周りの方々のサポートにより、絶対に乗り越えられると思います。

いつもリバイアスの音楽に触れて頂き、本当に有り難うございます。
これまでの7年間の集大成である今回のベスト盤は、私達の血と汗と涙の結晶です。
そんな結晶を聴いて頂いたリスナーの方々の人生が少しでも豊かになれば、これ以上嬉しいことはありません。


15.ありがとうございます!
これからも応援していますので、良い作品を多く出してくれる事を期待しています!

こちらこそ、この度はこのような素晴らしい機会を設けて頂き、本当に有り難うございました!!!