
全くもって想像のつかない展開に
体中がビリビリとしびれました。
東野圭吾著「魔球」
昭和40年前後の高校野球を舞台にした青春ミステリー
立て続けに殺された稀代のエースとキャッチャーが
死ぬ間際に残した「マキュウ」という文字。
その「魔球」をめぐって、人と人があり得ない構図で次々に繋がっていく。
二つの殺人事件を舞台に物語全体を悲しみが覆うが、
何故か、そこにある種の爽やかさや共感を伴うのが、凄いところ。
クイズはトリックはどちらかと言うと得意な方だったはずなんですが、
読んでいて一度も「やっぱり、そうだったか!」という言葉が出て来ませんでした。
読み終えた今、思い返してみると
ところどころにヒントが落ちていたのに...
気がついたら、三日で読了。
どんどん広がっていく、そのスケールの大きさに
ただただ圧倒されるばかりでした。
東野圭吾氏の選ぶ言葉や言い回しも、すごく好きです。
機会があったら是非、読んでみて下さい!!