勘違い | Listening is Believing

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RUGBY Dinner No Side Club店主/リバイアスミュージック代表 竹内方和のプライヴェート日記

昨日、あるテレビ番組に中村勘三郎が出演していたんですが、その番組の中で中村勘三郎が自分の子供がふと言った面白い言葉を紹介していました。
「型(基礎)が出来ている人が応用し、独自の路線で表現したものは型破り。型が出来ていない人が応用し、独自の路線で表現したものは形無し。」
今の時代の色々なことを上手く捉えた言葉のような気がして、とても感銘を受けました。高度経済成長期ぐらいまでは基礎が出来ていなければ何も出来ずに評価されない社会の仕組みだったと思いますが、バブル期以降、物や情報が溢れたことにより、自分の足下を冷静に見つめる時間と機会が無くなっている今の時代って義務を果たさず、権利ばかりを要求しがちですよね。そんな勘違いしやすい時代だからこそ、型破りと形無しの違いを深く認識し、謹んで音楽道に励んで行きたいと思ってます。