元来、目立ちたがり屋だった自分が
人の喜ぶ顔を見るのが好きだということに気付いたのが高校時代の頃。
お互いチーム15人づつの計30人で戦うラグビーにおいて、
一人の力だけでトライを取るのはほとんど無理に等しく、
点を取るためには、試合に勝つためには
常に誰かを助け、助けられながら、ひたすら前進し続けるしかない。
そんなラグビーにおいて、いつからか、自分がトライを取るよりも、
自分が持っているボールを信頼出来る友に委ね、友が友にボールという名の想いを繋ぎ続け、みんなの力でトライを取った時に味わえる巨大な感激の虜になったことが、それに気付いた直接的なきっかけ。
それから数年後、音楽業界に入って、少し経ったある日。
ステージの上で何かをやりたいという人は多かったけど、
ステージの上で何かをやりたいという人をサポートしたい、創り出したい、という人がそれに比べて、あまりにも少なかったことに気付く。
もうその頃には、自分が褒められたりするよりも、
自分が携わったり、紹介したものを褒められたり、喜んでもらえる方が
圧倒的に嬉しかった自分は、同時に自分の喜びと生きる道は、ステージ上にはなく、ステージ脇にあるということにも気付いたんです。
自分どうこうよりも、たくさんの人と"ヤバい"とか"好き"とかっていう感情や価値観を共有出来る方が、とにかく嬉しかったんですよね。
実際、今でも自分が音楽を聴いてて一番良かったと思える瞬間は
自分がヤバい音楽と出会った時よりも、自分がヤバいと思える音楽を人に紹介した時にその人が、満面の笑みで「これ、ヤバいね~!」って同調してくれた時。
自分は、そこに自分自身のライフミッションを見出しました。
今やっていることは、ラグビーボールがCDやレコードに変わっただけのことでやっていることは昔と全く同じです。
言葉にすれば"天職"
自分のヤバいと思うアーティストの音楽と
"Listening is Believing"の精神を、もっともっと多くの方々に届けられるよう、より一層頑張ります!