みなさまこんにちは
(もはや久々ですね、みたいな
挨拶はやめますね😂)
生きてます。Minoriです🌻
さて、本日はリビアのニュースを
取り上げてみたいと思います☺️
最近、報道で北朝鮮の非核化を巡り、
「リビア方式」という言葉が
聞かれるようになっていますね💡
しかし、実際リビアがどんな国で、
今どのような状況にあるのかが
なかなか知られる機会がないと思うので
今回、僭越ながら少しご紹介を
したいなあと思う所存です😸
🐪🌅🌴
📝要旨
【リビア女子、がんばってる!】
☞リビアの女子サッカー選手が
奮闘している様子が、AFPの報道により
取り上げられていました⚽️
【厳しい環境のなかで】
☞選手たちの置かれた環境は
サッカーのやりやすいものであるとは
到底言うことができません。
→リビアの情勢はさることながら、
選手の挑戦を難しくしているポイント
3つご紹介いたします👇
1. 世間の目が優しくない😢
☞ある選手曰く、これはリビアだけでなく
ムスリムの家父長的な国に共通すること、
とのことですが、
女子がスポーツをプレーすることに
批判的な視線が向けられることが
少なくないそう。
☞女性は家にいるべき、肌を露出するな、
といった批判に対して、
常に選手は向き合わないといけないそう。
→ある選手はそうした批判にもめげず、
「わたしたちはスポーツへの愛をもって
抵抗しています」
「わたしたちは社会の姿勢を
変えようとしています」
という意気込みを語っていました🙋
2. 選手を育てる環境が厳しい👎
☞現状、女子サッカーリーグが
国内にある訳でもなく、
学校の中でサッカーが優秀な女子生徒が
代表チームに選ばれる、という
方法がとられているそう💡
→国外に拠点を置いている選手も
いるとはいえ、国内練習では
試合前なのに10人しか集まらない…
みたいなこともあったようです。
☞また、情勢不安に伴い、FIFAは
リビア国内で国際試合をすることを
禁止しています🙅
→国際試合のホームゲームが
エジプトの首都カイロで行われています。
☞さらに、下に載せた動画では
練習の様子を見ることができますが、
芝生めちゃ草生えてる🌿
練習環境自体もまだまだ改善の
余地がありそうな感じですね…
3. 家族が厳しい😤
☞優秀な選手がいたとしても、
海外遠征などに家族が賛同してくれるかは
また別のお話みたいです。
→承諾があっても、遠征には
家族の同伴がマスト! ということも。
💭背景
【リビア、今どうなってる?!】
すみません、
わたしにもよくわかりません😳
が、ここでとりあえず超超簡単に
状況を説明してみるとすれば、
現在のリビアはさながら戦国時代。
✔︎東のハフタル将軍率いるトブルク政府
(名前が極悪人ぽいって思ってるなんて言えない)
✔︎西のトリポリ政府
を筆頭に、
✔︎中央海沿いのダーイシュ(=ISIS)
✔︎その他まあいろいろな武装組織
などが、武力に訴えることも辞さずに
自分たちの正統性を主張し合っていて、
ただただ大混乱😵
2015年以降、国連主導により
統一政府が樹立されたものの、
みんなの同意が得られず、
この試みは全くうまくいっていません💔
また、そうした混乱のなかで、
多くの武力衝突やテロ事件により
罪のない市民が犠牲になってきたり、
サハラ以南から地中海を渡ろうと試みる
難民が劣悪な状況に置かれたりと、
国内は非常に苦しい状況にあります😢
このような環境に置かれていても、
私たちにとっての「当たり前」を
生きようと試みる人たちとして、
今回この記事で取り上げているような
選手たちがいます。
💡ちなみに
【過去にも辛い思いをしている】
☞2013年には当局のスポーツ担当が
(日本の文科省のようなものですね)
ドイツで行われた、中東北アフリカの国々が
一堂に会する女子サッカーの大会への
リビア代表の出場を禁止した、
ということもありました😫
☞当局はラマダンに重なることを
理由としており、
女性がサッカーをすることに反対では
ないという声明を出していたものの、
他のムスリムの国々の選手は出場するなど
これが本当にフェアなのか?
という疑問の声が選手などから出ました。
☞また、当時はダーイシュ(=ISIS)が
リビア国内で猛威を振るっていた時期。
→いわゆる「過激主義」の人たちにとって
女性がスポーツをすることは言語道断。
選手たちは拠点を頻繁に変えたり、
武装した警備員を雇って、
隠れて練習しなければならなかったそう。
zahra' langhi@zlanghi#Libya's WomenNationalFootball team played with the EthiopianWomen National team for WomenWorldCupFrance. Regardles… https://t.co/HY6tZqvchO
2018年04月05日 07:12
☞そうした辛い環境を乗り越え、
先日エチオピア代表と戦ったリビア代表。
→結果は2試合行って0-8, 0-7と
勝利することはできませんでしたが、
それでも試合ができたことだけで、
大きな一歩でした👣
🤔考えてみよう
【本当にイスラムは女性蔑視ということ?】
筆者が住んでいた当時のリビアでも、
確かに男女グループで遊ぶとか、
結婚していないカップルが一緒にいる、
みたいな光景はほとんど目にしませんでした🙅
(2010年のリビアのおしゃれカフェの写真)
(ポイントは奥のお兄さんのカメラ目線)
しかしこれを見て、安易に
やっぱりイスラムは
女性蔑視の宗教なんだ!😡
と言ってしまっていいのでしょうか?✋
もちろん「イスラム」の名のもと、
女性の人権が抑圧されていることが
全くないということはなく、
そんな人たちを擁護したいわけでは
筆者はありません✋
でも、例えば選手に向けられていた
「女性は家にいるべき」
という批判。
どこかで聞いたことありませんか?
わたし自身、自分がもしかしたら
「女性」だからこんな扱いを受けるのかな
こんなことを言われるのかな、て
思う時は、日本でも少なくありません。
自分がリビアでは「外人」だったから、
ということはあるかもしれませんが、
リビアだから日本だから、という違いも
個人的にはあまり感じていません。
女性蔑視は「イスラムだから」なのか?
今一度、ぜひみなさまと
一緒に考えていきたいと思います☺️
【「リビアの人たち」って誰だっけ?】
ともあれ、個人的には
リビアの友人たちを見ていても、
とりわけ若い人たちの価値観は
変わってきているような印象を受けます👀
また、こうしてサッカーを
プレーすることができるということは、
他方、多くの若い人たち、
未来の社会づくりを担うはずの人たちが、
希望を持つことが難しかったり、
一部の人たちは武器を取っているのが、
今のリビアの現状です😢
例えば、若い世代が自分たちの
新しい価値観を、時代を生み出し、
たまに他の世代と衝突しながらも、
「社会」を作っていく。
リーダーや武装勢力だけが
注目されるのではなく、
人びとが主役となれる社会づくり。
どの時代にもあった「当たり前の営み」が
リビアでもまた続いていくことを
筆者は願ってやみません。
💬ソース
✔︎The Guardian: "Libya's women's football team banned from major tournament"
✔︎AFP: 「リビアの女子サッカー代表チーム、ピッチの内外で奮闘」
✔︎YouTube: "Libya's women footballers struggle on and off pitch"
🐪🌅🌴
今回も最後までお読み頂き
ありがとうございました🙈
いつかリビアの人たちと一緒に
サッカーができる日が来るといいなあ⚽️
(ちなみに筆者は元女子サッカー部)
という、ささやかな希望及び喜び、
そしてそれに伴う葛藤を
今日はみなさまに
シェアさせていただきました💗
もし なるほど! 勉強になった!
と思って頂けましたら、
ぜひいいね👍やコメント💬を
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ではでは、
マアッサラーマ👋
(アラビア語でさようならの意)
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Also read: Where is リビア?
Minori :)