御苗場が無事終了しました。
人生で初めての写真展。何も分からない状態の私に周りの方々が助けの手を差し伸べてくださったおかげで、プリントから搬入に至るまでの作業を乗り切ることができました。今まではほぼ身内にしか作品を公開したことの無かった私ですが、今回展示をしたことで、想像を遥かに超える素晴らしい経験、出会いに恵まれました。
そして、大変光栄なことに、寺内俊博さんのレビュアー賞にノミネートして頂きました。
寺内さんとお話しする中では鋭いご指摘も頂きましたが、絵画的、平面的な表現が私の作品の強みであることを示唆してくださり、今後の創作活動における大きな指針を見つけることができました。
【作品の解説】
「この作品にはどういう意味があるの?」という質問を多く受けたので、皆様の想像の余地を残す範囲で解説します。
以下、Facebookに載せた文を再掲します。
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今回の作品はゲーテの戯曲「ファウスト」内の「時よ止まれ、お前は実にうつくしい」という名句から着想を得ました。
最高の瞬間を予期しながら息絶えたファウストと、子供から大人に変わりつつある少女の姿を重ね、「最も美しい瞬間」を写真で切り取りました。
ブックは、青色を基調とした写真と白色を基調とした写真の二部構成にしました。これは、子供としては一度死んだ少女が、大人の女性として蘇生するまでの時系列を表しています。
時の流れに逆らうように創作活動に没頭し、学生と社会人のはざまを遷ろう今の自分を投影したような作品になったと思います。
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自分自身、あるものから別のものに変わっていく恐怖と期待を10代の頃に体験したことがあります。そして今も、また新たなものへと変わりつつある自分を形あるものとして残したいと強く感じています。
変わらないでいたい。永遠にとどめておきたい。
ゲーテがファウストの中に込めた思想からは恐らく逸脱してしまうのですが、このような想いを込めて撮りました。
「ふんわり写っているのはフィルターのせい?」…こんな質問もよく聞かれました。実はフィルターを使ったわけではなく、スカートをレンズの前にかざして撮っていたのです。

