演劇を観に行ってきたのです。

 大学時代の友人に誘われて、「ハイバイ」という劇団の、『て』という作品を、東京芸術劇場の小ホールに観に行ったのです。

 その大学時代の友人というのは、大学で、一緒に演劇をやっていた仲間なのですが、社会人になってからも、色んな劇場に演劇を観に行ったりしていて、大学時代に得た宝を、今でもしっかりと光り輝かせていたのです。

 一方僕は、社会人になってからというもの、めっきり演劇に触れることもなくなっていたのです。

 観に行って本当によかったなと思いました。

 演劇自体が非常に面白かったのももちろんあるのですが、やはり、自分が青春時代に打ち込んで得た大事な宝を再確認できたことが何より嬉しかったのです。こんなに楽しい世界を楽しむことが出来る入り口を作った学生時代は、確かに有意義だったのだと実感できたのです。そんな世界に誘ってくれる友人に出会えたことも。

 しばらく忘れていたことですが、演劇を、生で、舞台で観るということは、映画館で映画を観ることとは根本的に違っているんですね。

 人間が、現に、そこに立っている。それ自体に、ものすごくパワーを感じたのです。そこに佇んでいるだけで、見たく、聞きたく、知りたくなってくる。俳優さんたちの魅力にどんどん引き込まれていくのです。

 そこにいる人が、実際に一生懸命話を聞いている、話している、見ている、感じている、ということが芸術であるのだ、と、ある演出家の人が言っていたことを劇を観ながら思い出しました。

 10月の12日までやっているそうです。すごくおすすめです。当日でも3500円で観られます。確か。