鼻にチューブを差し込み、買い物カート
(老人の方がよく片手で引いているやつです。)
に点滴のような薬品を入れて歩いているおじさんがいた…
おおよそ70歳前後くらいだろう…
正直痛々しい…ゴメンよ…おじさん…自分は直視できなかった…
でも気になるので遠くからそっとみていると、
近所の健康そうなおじさん達と、そりゃもう誰よりも会話を楽しんでいる…
自分だったら鼻にチューブを通され、
薬がなければ生きていけないような状態になれば、
卑屈にはなるし、
誰にも会いたくなくなるだろな…
でも、そのおじさんは他の誰よりも生き生きしているように見えた…
なんだか自分が見た目で人を判断していた事が恥ずかしくなった…
次の瞬間楽しそうに話していた近所の人達は何処かへ行き…
おじさんは独りさびしく、何かを悟ったかのような目で遠くを見つめていた…
おじさん、頑張っていたんだね…
なんだか力がわいてきたよ。何不自由ない自分はもっと頑張らねばと思えた…
次の瞬間、おじさんは買い物カートを助手席にのせ、
車を時速20kmくらいのスピードで運転し何処かへ消えていった…
おじさん頑張り過ぎなのでは…
…
…
…
(笑)