図書館戦争ss 二次創作 小説 堂郁

図書館戦争ss 二次創作 小説 堂郁

以前、

http://s.ameblo.jp/toshosen-mikumiwa/

で図書館戦争ssを書いていた子鈴宮です!!!
諸事情のため移動致しました!!!

引き続き読んでいただければ嬉しいです!!

リクエスト、コメントお待ちしておりま〜す!!!

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こんにちは!!!小鈴宮です!




お久しぶりな方も初めましてな方もこのページにアクセスしていただきありがとうございます!

1年ぶりくらいに書いた小説でしたが、
書き方を忘れてた!!!!!笑



ずーっと書いてなかったので、自分がどんな雰囲気で書いていたか、どんな言葉回しだったか記憶になくて苦労しました。笑


前作以降のものと雰囲気が違っていたらごめんなさい。笑


楽しんでいただければ何よりです。





さて今回は堂郁の子ども、夏菜(読み方はナツナです!)ちゃんのお話です。


高校生になっている設定です。


夏菜ちゃん関連の過去作も是非どうぞ〜↓
小さな探検記録    (小さい時)





ここからはオリジナルキャラクターでのお話なので、
苦手な方は回れ右!!!




それを踏まえた上でお読み下さい!







それでは!はりきってどうぞ!!!



















【いつも隣に。1 】






「夏菜ー!起きなさーい!」


リビングから毎朝お決まりの声が目覚ましがわり。
手元に置いてある目覚まし時計はもう使っていないに等しい。


「ふぁい…」

むくっと起き上がってぺたぺたとゆっくりリビングに向かう。



「あ、お父さん、おはよう。」

「ん、夏菜おはよう。」



新聞を広げながらコーヒーを飲む堂上にすかさず

「もう、篤さん!行儀悪いって言ってるのに!」

「ああ。すまん。」

しょうがないなあ、と言いながらもなんだか嬉しそうなお母さん。



「夏菜、早くしないと蓮来るよー
ちゃっちゃと朝ごはん食べちゃいなー」

「はーい」











毎朝蓮がドアの先で待っていてくれている。
小学生の時から変わらない朝。


「おはよ、蓮」

「おはよ…ふぁ……」

大きな口を開けて欠伸をする蓮。

「また寝てないの?」

「読みたい本が沢山あってさ。」


高校2年生になった私と蓮は、
親同士が元々仲が良いというのもあり、
幼稚園、小学校、中学校と当たり前のように一緒に過ごしてきた。


あんなに小さかった蓮は高校生になってからぐーんと背が伸びて178cm。
夏菜は160cmなので18cmの差がある。


小学生の時に付き合ってるだなんて、
あってないような交際をしたけれど
今となってはただの幼なじみと化している。




1度も恋愛感情を抱いた事がないって言ったら嘘になるが、それが本当の好きなのかがわからない。

ぼんやりと考えながら歩いていると、
蓮は時計をちらりと見て

「電車に遅れる、走るぞ。」

その声にハッとして慌ててあとについて走った。






        





                                ✱✱✱







訓練が終わり、しとしとと雨が降ってきた昼下がり。
事務室で堂上班はパソコン業務に追われていた。




ふとパソコンを叩く手を止めて窓見た郁は、


「雨、降ってきちゃいましたねえ。あの子達傘持っていったかな。」


「あの子達って、蓮くんと夏菜ちゃん?」

キイッと椅子を回転させて小牧が聞く。



「はい!朝、傘を持たせなかったので心配で。」

「そういや、蓮にも持たせなかった。」


それを聞いた手塚も心配そうに呟いたその時。


堂上の固定電話が鳴った。



「業務部からの取り次ぎ電話だな。」

と言うと同時に受話器を素早く取る。


「はい、堂上です。柴崎か。………高校から?」


その言葉に思わず手塚と郁は顔を見合わせた。


「お電話代わりました、堂上です。いつもお世話になってます。」

慌てることなく堂上は冷静に受け答えをする。



「はい……はい、それはまた……ご迷惑をおかけして申し訳ないです……はい、失礼します。」


受話器を戻すと、真っ先に郁が堂上に駆け寄り

「夏菜になにかあったの!それとも…」

「落ち着け郁。今、高校から電話があって、夏菜が階段を踏み外して落ちたそうだ。命に別状はない。」


ほっとした郁はその場で顔を手で覆って崩れ落ちるようにしゃがみこんだ。


「ただ、左足と右手首を骨折してるみたいでな。
病院にはもう行ってて先生の車で送らせるって。」 

「足と手か…若いから早く治るとは思うけど…」

と小牧は言いながらパソコンに向き直ると


「笠原さん、見てきなよ。こっちやっとくからさ。」

「えっ、でも、」

「みんな心配してるのは同じだ。」


堂上が後押しするように、頭をぽんと叩くと

郁は頷いて、
失礼します、と事務室を足早に出ていった。

 

 


                                ✱✱✱


 









朝は晴れていたのに。

昼過ぎから降っていた雨に今気がついた。
横に過ぎる風景はもう暗い。



腕と足がギプスで固定されているため、車の中に座るのもやっとだった。



「手塚くん、堂上さんの家はこのあたり?」

「はい。その辺で下ろして貰って大丈夫です。」



隣で案内する蓮の声が、やけに遠くに感じる。


「ついたわよ。夏菜さん降りれる?」

「あ、はい。大丈夫で……っ!」


降りようとした矢先、痛みが身体中にはしる。

「無理すんな。座ってまっとけ。」



そう言うと反対側のドアから降りて、
傘を持ちながら夏菜の方に回ってドアを開けた。



「夏菜、傘だけ左手で持てるか?」

「あ、うん。」
 

座ったまま左手だけ外に出して傘を持った。



「じゃあ、行くぞ。」

「えっ?行くって松葉杖とらな……わぁっ!」


後ろの席から松葉杖を取ろうとすると

ふわっと自分が浮いて横抱きにされていた。


まあっ、と先生の声も聞こえる。

「お前もっと、きゃあとか言えないのかよ。」


はぁっ、とため息をついた蓮の顔が近い。


「れ、蓮!!歩けるから!!」

「降ろさない。投げられたくなかったら大人しくしとけ。」


流石にこの雨の中投げられたくはないので仕方なく運んでもらうことにした。

「……ありがとう。」

少し濡れたその肩に頭をこてんと預けた。










先生の車を歩いている蓮の肩越しから見送って、
蓮の家の前についた。

「とりあえず、俺の家に入るよ。」

こくん、と頷くと横抱きにされたまま手塚家の玄関のドアをくぐった。


昔から家を行き来していたので、入ることには抵抗はないしむしろ居心地がよい。


だけど今日は少し違った。




「れ、蓮。」

「ん?なに?」

リビングのソファーにゆっくりと降ろされる。




ああ、もうそんなに大事そうに降ろさないでよ。



「私帰る。ここにいちゃ迷惑だし。」

松葉杖を取るために、片足で立とうとすると

「こら、今お前が1人で家にいて大丈夫じゃないだろ。」

肩に手を置かれてまたソファーに座らされた。



それに、と付け足され


「誰が迷惑だ、なんて言った?」

夏菜の前にしゃがんで目線を合わせる。


「でも、今日お父さんとお母さん夜まで仕事だし、それに」

「ストップ。怪我人は大人しく甘えとけばいいんだよ。一緒にいるから。」


ぽんぽんと頭を叩き微笑んでそう言われた。



「もう、我慢しなくていい。」




その言葉にプツンと糸が切れたように
涙が溢れ出して止まらなくなった。


「……っく、うわぁあああん」





ずっと我慢しっぱなしだった。

誰かに世話してもらうこともいつぶりだかわからない。

どこか遠くへ行けないことも、熱をだしても一人ぼっちが当たり前なことも
全部全部仕方の無いことだった。

お父さんとお母さんは自分の誇りでもあったから。


どのくらい前だっただろうか、最後に抱きしめられたのは。




ぎゅうっと優しく抱きしめられるのが心地よかった。


「辛かったな。頑張ったよ、夏菜は。」

よしよし、と子供をあやす様に頭を撫でられることも嫌じゃなかった。



「……っく、蓮のばか……っ」

「はいはい。」




蓮は離れることもなく、ずっと落ち着くまでそうしていてくれた。


















   【いつも隣に。1 】





「1回も登場しなかったわ私。」


「あはは、仕事中だったんだから仕方ないよ〜」


「今度こそ出てやるわよ〜、でもお2人の邪魔はしないわ♡」


「……(本当かな)」








    




はい!最後は郁と柴崎の会話でした!

ここまで読んでくださってありがとうございます!


長くなりそうだったから分けました!笑
蓮ひゅーう!!やってくれちゃうねー!!


今回は皆様をにやにやさせることは出来たのでしょうか……笑
少しでもきゅんとしてにんまりとしてくれたら嬉しい限りです\( ˆoˆ )/

コメントくださった方返せなくてすみません!
でも見ています!!!嬉しいです!!(照)

まだまだリクエストや、感想お待ちしてます!よろしくお願いします!






それでは!!!




小鈴宮