人の幸せは自分の幸せ。 | 図書館戦争ss 二次創作 小説 堂郁

図書館戦争ss 二次創作 小説 堂郁

以前、

http://s.ameblo.jp/toshosen-mikumiwa/

で図書館戦争ssを書いていた子鈴宮です!!!
諸事情のため移動致しました!!!

引き続き読んでいただければ嬉しいです!!

リクエスト、コメントお待ちしておりま〜す!!!

はーい、こーんばーんはー
小鈴宮ですよう


図書館戦争THE LAST MISSION  公開!
ということでこちらのブログのアクセス数も自然と上がっております笑


テレビで図書戦電波ジャックが至る所に起きていながら、麻子様見かけないな~と思ったら、骨折されていたんですね!

披露試写会では手塚(福士くん)にエスコートされたようで.....

全治2ヶ月なんで、かなり太い骨を折ったんだろうなあと思います。

やっとお見かけできてなによりです!
体を大切に!







さてさて、今日のお話は
堂郁の子供の話です。

前作より夏菜ちゃん成長しました。笑


前作見てないよ~という方はこちらへ↓
小さな探偵記録




今回の話は架空のお話です!
オリジナルキャラが苦手な方、
こんな未来見たくない!という方は
回れ右!!!!!




では!準備のできた方から!!!



はりきってどうぞ!!!











【人の幸せは自分の幸せ。】





______『ねえ、なんで“夏菜”って言う名前なの?』


『それはね、お父さんとお母さんが大好きなお花が夏に咲くからなの。』

『なんていう花?』

『カモミール、カミツレとも言うの。』










「じゃあ、夏菜、お母さんたちお仕事行ってくるから!
図書館に行く時は鍵閉めるんだよ!!」

はーい、と返事をした時にはもう居なかった。


今日は日曜日。
小学校2年生の夏菜は学校がお休みで、
堂上と郁が一緒の貴重な朝ごはんを食べるために朝早く起きた。

そりゃ、ほとんどの土日に堂上と郁がいなくて寂しい。

友達から聞いた、「パパとママに遊園地につれてってもらったんだー!」なんて話は夢のまた夢。

けど、防衛部の中の図書特殊部隊に堂上と郁が所属していることは、夏菜の憧れでもあり誇りでもある。

だから別に寂しくなんかない。



いつも遊んでいる、
夏菜と同い年の柴崎の息子、蓮も友達と遊びに行っていると聞いた。


家の鍵を急いで閉めて、同じ基地内にある図書館へ向かった。


麻子ちゃんにあれを聞かなきゃ!



自動ドアを素早く通り抜けて
柴崎のいるカウンターへ走った。


「麻子ちゃん!」

夏菜に気づいてぱっと振り向いた柴崎は

「こら、図書館内は走んない!
ったく、誰かさんに似てやんちゃなんだから。」

「ごめんなさーい!
あのね!今日は相談があってきたの!!」

「そろそろ来る頃じゃないかなと思ってたわ」

いたずらっぽく笑った柴崎は夏菜を庭へ連れていき話を聞き始めた。









「夏菜っ!!!ただいま!!!」

日が沈む頃、バタバタと急いで帰ってきた郁は乱暴にドアをあけた。

しかし、応答がなく家の中に郁の声だけが響いた。

「夏菜ー?いないのー?」

リビングに向かいながら探すと
机に置き手紙があった。


『お母さんたちへ

麻子ちゃんのところに行ってます。ばんごはんまでにはかえります。
                                               
                                                         夏菜』

小学2年生らしく、覚えたての漢字を使っていて
成長するのは早い、と感じる。


郁はそのメモを見て

あの子、今日何の日だか忘れてんのかなあ。

と思いながら着替えに向かったのだった。






郁が帰ってきた1.2時間後。

堂上が「ただいまー」と家のドアをあけると、いつもの声が聞こえない。

ぱたぱたと小走りで迎えに来てくれた郁にすかさず聞いた。

「夏菜はどうした。」

「なんか、柴崎の家にいるみたいです。
晩御飯までには帰るって。」


柴崎の家にお邪魔することは、さほど珍しいことでは無かったので、堂上も気にはとめなかった。


「あんまりお邪魔すると柴崎の家も大変だろ。」

「んー、大丈夫だとは思うんですけどねー、電話だけしときます!」


携帯で柴崎の家へかけると
すぐに出た。

「あ、もしもし?笠原でーす」

結婚はしているものの、同じ隊に堂上が2人いるのは呼びづらいので
結局、呼び慣れている旧姓の笠原で定着した。

『笠原か。今麻子が手離せなくて代わりにとった。』


出たのは手塚だった。
珍しいな、と思いつつも夏菜のことを聞こうとした矢先に、

『夏菜のことだろ。麻子からもうすぐそっちに送りに行くって言ってた。
だから心配すんなよ。』

柴崎からそう言うように言われていたのか、聞く前に言われてしまった。

「あ、そうなの?
ごめんね、お邪魔して。今度うちにも来てね。うん。はーいじゃあまたねー。 」

手塚との電話を切るなり堂上が
どうだった?、と聞いてきた。

「手塚がでました。
さっき柴崎の家を出て、もう家につくみたいです。」

「そうか。俺からも手塚にお礼は言っとく。」

と堂上が言ったその時、



「おじゃましまーす!!!!」

ガチャッ、とドアの開く音と同時に柴崎の声が聞こえた。

「夏菜送りに来ましたー!」


堂上と郁は急いでリビングから玄関に向かうとそこには泣きじゃくる夏菜がいた。

「夏菜!?なんで泣いてる!!」

堂上は驚いて夏菜に駆け寄りしゃがんで頭を撫でた。
郁もつられてしゃがむ。

柴崎が泣かしたのであれば、一緒に帰ってくるはずがない。

柴崎のせいではないことは2人も分かっていた。


すると柴崎は玄関で泣いている夏菜の隣にしゃがんで、

「ほら、夏菜、お父さんとお母さんに言うことあるんでしょ?」

夏菜の背中をトントンと叩き、落ち着かせながらそう言うと、
夏菜もコクンと頷いた。


「っく........あのねぇ、
.....夏菜今日誕生日だからっ......ひっく......お父さんとお母さんにっ、産んでくれてありがとうって.....いいたかったのっ......」

そうして泣きじゃくる姿はまるで誰かと瓜二つだった。


「でもねっ......大事に持ってきたプレゼント......転んじゃって.......っく.....壊れちゃったの.....ごめんなさいっ......」

そういいながら堂上と郁の目の前に
綺麗にラッピングされた、くたくたになった花を見せた。



カミツレの花だった。



よく見ると夏菜の足には絆創膏が至る所に貼られていた。


「夏菜.......覚えてたの?カミツレの話。」

郁が花を見ながらそう聞くと
夏菜はまたコクンと頷いた。

「お父さんとお母さんお仕事頑張ってるからっ........プレゼントしたら喜ぶねって....ひっく.........麻子ちゃんと考えたのっ........」

柴崎も背中を叩くのを止めずに、話を聞いていた。

「このカミツレ、自分で買ってきたのか?」

「ちかくの......お花屋さんで買ってきたっ.....」

それはいつも堂上と郁と買い物に行った帰りに見る花屋で、
いつも郁が「カミツレ綺麗だねー」と言って通り過ぎていた。



「夏菜、おいで。」

堂上にそう言われると夏菜はゆっくりと近寄っていき、抱きしめられると
うわぁあん、と声をだして泣き始めた。

今まで我慢していた糸が切れたのだろう。


ぽんぽんと頭を撫でながら、

「ありがとうな、夏菜。
お父さんもお母さんも嬉しいよ。」

気のせいか、堂上の声は少し涙声だった。


「っく、ほんとにっ?」

目をこすりながら泣いていた夏菜の目は真っ赤だった。


「本当だ。一生懸命考えてくれて、買ってきてくれた花だろう?嬉しいに決まってる。」

郁もそれに頷く。


そう言うと、夏菜は泣き笑いをして

「お父さんとお母さんが嬉しいならよかった.....」


家に帰ってきてから初めての笑顔だった。


「よし、じゃあそのカミツレ、水に入れよう。」

「水に入れたら、お花元気になる?」

「ああ。すぐに元気になるさ。
ほら、ケーキも買ってきたし誕生日パーティーするぞ。」


わーい、と楽しそうにする夏菜と堂上を横目に見ながら、郁は柴崎に事の流れを聞いていた。


「お昼に図書館のカウンターにくるなり、お父さんとお母さんに恩返ししたいって一点張りで。
『あんた、自分の誕生日になんで恩返しなの?』って聞いたら、産んでくれて大切に育ててくれた記念日だからって。

さすがあんたの子って感じよ。」


「そっか.......最近忙しかったから余計無理させちゃったかな。

それと、柴崎本当にありがとう!お世話かけました!」

するとけらけら笑いながら

「あー、いいのいいの!また、お互い様にこれからなるしさ。」


「え?」

ま、まさか!

と思ったのもつかの間。


ピースサインをしながら柴崎は

「2人目妊娠しました~どうぞ宜しく~」


「えええええええええ!!!!!!!」


郁の声は官舎内に響き渡り、
まもなく堂上を怒らせることとなるのだった。










【人の幸せは自分の幸せ。】





「あ、あとね、夏菜、堂上教官のことも心配してたわよ。」

「へ?なんで?
夏菜怒られるようなことしてない筈なんだけどなあ。」

「『蓮と付き合ってるのバレちゃったらどうしよう』って。まあ知ってたけど。」

「っえ゙え゙!!?
そ、それは篤さんには内密で........」









はい、ここまで読んでくれてありがとうございました!


最後はまさかの夏菜と柴崎の息子、蓮が付き合っているというね!
小2で!笑
最近の子はませてますからね~
って私もまだ学生ですが。笑


蓮くんについては後々出していきます笑



今回はいちゃいちゃゼロですね!
いっそ清々しい!!!笑


期待してた方々すみません笑



次はニヤニヤするようなの書きますから!!どうかお許しくださいませ!笑






コメント、リクエスト、お待ちしていまーーす!!!



では!!



小鈴宮