紅玉 | エスプレッソのブログ

エスプレッソのブログ

ささやかな日常生活の中で見つけた
楽しみを綴っていきます。

昼休みに自転車を漕いでT図書館へ。
今日はりんごがテーマの絵本を40分ほど読んだ。

「りんごくんがね..」(とよたかずひこさく・え 童心社)
りんごくんは忍者の装束。うさぎやからすに追いかけられても
するりと交わして逃げていく。......
最後はうさぎりんごの姿になって、さて駆け込んだ先は?

http://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494001873

「りんごのおじさん」
(竹下文子作 鈴木まもる絵 ハッピーオウル社)
無農薬のりんごを作るために苦節を重ね(書籍、映画で話題になった)..

.「奇跡のリンゴ」農家の木村秋則さんの物語。
一枚一枚の絵の空間デザインセンスがあり印象的。
そして、赤くつややかなりんごの成長の愛しさがにじむ絵本。

http://www.ehonnavi.net/ehon/21503/りんごのおじさん/

「紅玉」(後藤竜二文、高田三郎絵 新日本出版社)
北海道美唄。
終戦直後、北海道に強制連行された炭坑労働者
(朝鮮や中国の人々)がお腹をすかせて、
りんご農家のりんごを略奪する。

農場主は、彼らの窮状を知りながらも、
経営者としては「このままでは暮らしていけない」
と、彼らの逆襲に恐れながらも、
拙い中国語で彼らに自分の辛さを伝える。
イチかバチかのこのコミュニケーション。
農場主の訴えを、彼らは誠意を持って応えてくれた。
そして、彼らが略奪しようと思っていたりんごを
その場に置いて去っていく。

農場主は、その結末に安堵しながらも、
果たして、それでよかったのか、と苦い思いを
抱え、何年か後に、ふとその当時のことを思い出す。

戦争が孕む矛盾への強く静かな怒り。
人間が持つ根源的な正義と優しさに、
思わず心動かされる。
何度読んでも感動がこみ上げる、
大人のための絵本。
潔い絵の具のタッチと渋い色使いにも
惹きつけられる。珠玉の絵本。
 
http://www.ehonnavi.net/ehon/10329/紅玉(こうぎょく)/
エスプレッソのブログ