隣接4市の図書館で直接本が借りられます!
横浜市民の皆さん、ご存じでしたか?
平成29年3月1日から、すでに貸出し利用制度を設けている川崎市に加え、鎌倉市、藤沢市、大和市の図書館でも横浜市民が直接本を借りることができるようになりました。
「何かメリットがあるの?」と思う人も多いかもしれません。
横浜市立図書館の蔵書総数は、約400万冊。ちなみに川崎市立図書館約192万冊、鎌倉市立図書館約55万冊、藤沢市立図書館約105万冊、大和市立図書館約47万冊、となっており、横浜市立図書館の蔵書で充分では…と思うかもしれません。しかし、場所によっては自分の住まいの行政区の図書館より隣接市の図書館の方が近いなんていうこともありますよね。
図書館はその土地の姿をあらわすもの
また、図書館とはその立地に応じた特徴があります。どの地域の図書館にもそこで暮らす人たちのニーズに応じて、また、その土地の歴史や風土に根差した資料が必ずあります。
筆者は横浜市民ですが、現在鎌倉市立図書館の取材も行っています。その中で、たとえば平成29年1月に訪れた鎌倉市腰越図書館では、図書館すぐそばの「広町緑地」についての詳しい資料をその場で手に取ることができる、「知りたいことをその場で知ることができる」という楽しさを味わいました。もちろん、その土地をよく知り、蔵書に詳しい司書さんのサポートの力も大きいのですが。
利用者カードを作ってみました!
先日訪れた鎌倉市玉縄図書館で、早速図書館カードを作ってみました。
「鎌倉市図書館カード申込書」に必要事項を記入。住所の確認できる証明書を添えて申し込みます。筆者は自動車運転免許証を提示しました。記載事項の確認と、利用に関する説明を受け(貸出期間・冊数、返却方法など)、渡されたカードに記名したら、早速当日から利用開始です。
横浜市立図書館では館内閲覧のみとなっていた『玉縄の歴史と文化~玉縄風土記~』(玉縄 歴史の会編 2014年発行)を借りることができました。
横浜市立図書館では、まだ触れることのない貸出端末。ちょっとドキドキしながら触ってみました。
利用状況は?
こうして3月1日から始まった隣接市との相互利用。ちなみに鎌倉市立図書館で利用登録をした横浜市民は、4月末現在で200人。その内訳は中央図書館62人、腰越図書館1人、深沢図書館2人、大船図書館113人、玉縄図書館22人でした(鎌倉市玉縄図書館提供の統計による)。やはり栄区に接している大船図書館が圧倒的に利用登録者数が多いようです。
自分のまちも、ちょっと新鮮に見える…そんなきっかけになるかもしれません。
隣接市の図書館のそれぞれの特徴を比較し、自分の理想の図書館について思いを巡らしてみるのも楽しいですよ。ぜひ、お散歩がてら出かけてみてはいかがでしょうか。
相互利用の詳細は以下で確認してみてくださいね。
http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/oshirase/kouikiriyouchirashiposuta.pdf
使い込んだ横浜市立図書館カードに、真新しい隣接市のカードが増えていくのも楽しみ。
資料提供_鎌倉市玉縄図書館 / 取材_安木由美子