アジア書籍の本棚で少し前に流行したアメリカのポップミュージックが流れていた。
私にとって、図書館で音楽が流れているのを目の当たりにするのは初めてだ。
それは私にこの図書館が途上国のフィリピンにあることを思い出させた。

アジア書籍スペースを上がって自習スペースに行けば、
そこには自習をするたくさんの人、人。
天井が低く狭い自習ブースには、
パソコン作業をする人、
調べ物をする人
グループで真剣に議論している人
睡魔と闘っている人
で溢れていた。
このブースは、他国のそれと同じく皆一生懸命だった。

土曜日午前中の、この熱心さを見て、
フィリピンの発展の可能性について期待を抱く。

それでも環境は良いとは言えない。
館内はところどころ冷房が効いているものの、
湿度の管理は行われておらず、本の保存状態は決して良くない。
勉強する環境に適しているか、と問われればそんなこともない。

でも、
この国の人は環境なんて撥ね退けて何かを切り開いていくのだろう、
と考えさせられてしまう、そんな空間。