はじめに

 みなさん、こんにちは。本野鳥子です。しばらく間が空いてしまいましたが、今回はついに、氷と炎の歌を読みます。この本は、これまで読んできた好きな本の文庫解説などに、頻繁に登場するので、ずっと気になっていたのですが、ようやく手をつけられました。では、今回も本に連れられ、知らない世界を訪れましょう!

 

「氷と炎の歌1 七王国の玉座」ジョージ・R・R・マーティン(ハヤカワ文庫)

 七王国を巡って、それぞれの家系の思惑が交錯する。いろいろな立場にある、異なる家系の人々の視点から、過去に起こったできごとが少しずつ明らかになっていき、新たな歴史に進んでいく。

 

 過去に何があったのか、これから、いったい何が起こるのか。それが気になって、どんどんページをめくった。多様な立場にある様々な人物の視点から、動いていく歴史の流れを眺められた。やはり、いろいろな立場から書くと、世界観が立体的になるように思う。ひとつの出来事、たとえばターガリエン家が玉座を追われたことにに対しても、デナーリスとエダードでは追われた側と追った側であり、それによって見方も変わってくるのが当然というものだ。

 

 なんとなく感想を書き連ねてきたが、面白すぎて、ろくに考察ができないというのが、正しいかもしれない。優れた物語は、一回目で考察をさせてはいけない気がする。考察できるのは、先が分かるからこそであり、優れた本は、最初のときは展開も読めない。だから、本当にのめり込んでどきどきできるなら、考察はできないしそんな余裕もないと思う。この本は、まさにそれだった。

 

 ちなみに、家にあったのは文庫本の一巻だったのでそれを読んだのだが、電子書籍で単行本を買っていたため、途中から切り替えた。そうしたら、ただでさえ多い登場人物の名前の表記が変わってかなり混乱したので、あまりおすすめできない。ちゃんと最初から、単行本で読むのか、文庫で読むのか、統一するべきだったと反省している。

 

 頭の中を整理するのも大変だが、それだけスケールが大きい物語ということでもある。私の好みである、壮大な長編を読むときにはつきものなので、これは諦めるしかないだろう。

 

 「氷と炎の歌」シリーズは、「はじめに」でも書いたとおり、しょっちゅう文庫の解説やら何やらで、指輪物語などと並べて名前が挙がる作品でもある。その期待を裏切らない、壮大な物語だった。

 

おわりに

 というわけで、「氷と炎の歌」シリーズ、読み進めていきたいと思います。電子書籍で読んでいる関係で、他の本も挟まると思いますが、地道に追っていただけると嬉しいです。それではまた、お会いしましょう。最後までご覧戴き、ありがとうございました!