はじめに
みなさんこんにちは、本野鳥子です。前回は、歴史関係の何かを読むとお伝えしましたが、タイトルからも分かるように、すいません、上橋さんの本を読んでしまいました。というのも、この本、うちにあったよなあ、どこだっけと探して、見つけたら、勝手に指が表紙を開けて、目が文字を追い始めてしまったんですね。
というわけで、予告とは異なりますが、「明日は、いずこの空の下」お楽しみください。
「明日は、いずこの空の下」上橋菜穂子(講談社)
新型コロナウイルスにより、刺激の少ない日々を送る中で、爽やかな異国の風をもたらしてくれるエッセイ集だった。多分、前に一度読んでいると思うのだが、内容をかなり忘れていて、初めての気分で楽しむことができた。
また、ヨーロッパの旅の中で、いくつかのローマの遺跡を訪れる場面もあったが、「ローマ人の物語」を読んだ今だからこそ、その素晴らしさを感じることができた部分も多かったと思う。サトクリフのローマ・ブリテン三部作などを、再読したい気持ちが高まってきた。
そして、物語に限らず、上橋さんの筆は、食べ物を本当に美味しそうに描く。食事の前に読むのはあまりおすすめできない。きっと唾が湧いてきて、余計にお腹が空くに違いない。
人びとの温かさも、じんわりと伝わってくる。少しでも迷っているとみれば、積極的に声をかけてくれたイランの人びとの思い出など、人の醜さを見ることも多い昨今、希望の光を与えられた。
早く、この新型コロナウイルスの流行が終わって、旅ができるようになるといい。私も、上橋さんと同じように、家にいることが好きだが、指輪物語のビルボのように、外国の旅へ出てみたいという欲がかき立てられる。
おわりに
少し短いですが、今回はこの辺りにしておきたいと思います。イギリスとか、行ってみたいですね。次回は、サトクリフにするか、また上橋さんのエッセイにするか、はたまた他の歴史関係の本にするかは不明ですが、ぜひまた、この船をご利用いただけると嬉しいです。それではまた今度。最後までお読みいただき、ありがとうございました!