こちら↑の記事に引き続いて、2026年公開予定(?)のYA映画化作品を紹介します。

これ以降は公開時期が未定の作品です。
今年のうちに見られる可能性が高そうなものから順に並べました。

 
【公開時期未定】

汐見夏衛原作「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」

 

 


2023年の大ヒット作「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の続編です。


原作は人気作家汐見夏衛が自身のヒット作「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の続編として発表した2020年の作品。
そもそも続編とか無理そうな話でしたが、前作で太平洋戦争の時代にタイムスリップして特攻隊員の青年と恋に落ちた中学生の少女・百合が現代に戻った後、たまたま同じ学校にその特攻隊員が転生した少年が転校してきて恋に落ちる…という力技の設定でなんとかしています。


キャスト、スタッフなど不明。

2026年公開予定。



カズオ・イシグロ原作「Klara and the Sun(原作邦題「クララとお日さま」)」

 

原作は世界的ベストセラー作家カズオ・イシグロの2021年の作品。
ティーンの子どもたちの孤独を消すために作られた少女型AIロボットのクララが、一緒に暮らす人間の少女を救おうとするが…というストーリー。早川書房から邦訳が出ています。


監督は「ジョジョ・ラビット」のタイカ・ワイティティ。


脚本はドラマ「マッドメン」のダーヴィ・ウォラー(Dahvi Waller)。


主演は「ウェンズデー」のジェンナ・オルテガ。

ほか出演は「メッセージ」のエイミー・アダムス、「Phoenix Rise」のミア・タリア(Mia Tharia)、スティーブ・ブシェミ、「ブレス あの波の向こうへ」のサイモン・ベイカー、「Barons」のセバスティアン・タン(Sebastian Tang)など。


すでに完成。2026年アメリカ公開見込み。



コリン・メロイ原作「Wildwood」(原作未訳)

 

 


原作は、アメリカのフォークロックバンドThe Decemberistsのボーカル・コリン・メロイ(Colin Meloy)が2011年に発表した児童書作家デビュー作品。
カラスにさらわれた赤ん坊の弟を探して友達の少年カーティスと一緒にワイルドウッドと呼ばれる深い森に踏み込んでいくヒロイン・プルーの冒険を描いたファンタジー小説で、ファンタジーの古典作品や民話に影響を受けた作品とのこと。
なかなか好評で2012年と15年に2作の続編が出ており、3部作で完結しました。全巻著者の奥さんの人気挿絵画家カーソン・エリスが挿絵を担当しています。


こちらは「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」や「コララインとボタンの魔女」を手がけたライカ・スタジオによるストップモーションアニメーション映画。


監督は「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」、「バンブルビー」のトラヴィス・ナイト。


脚本は「パラノーマン ブライス・ホローの謎」のクリス・バトラー。


出演(声優)は「プロミシング・ヤング・ウーマン」のキャリー・マリガン、「グリーンブック」のマハーシャラ・アリ、「アンディ・マック」のペイトン・エリザベス・リー、「ワンダー 君は太陽」のジェイコブ・トレンブレイ、「クレイジー・リッチ」のオークワフィナ、「ヘイト・ユー・ギブ」のアマンドラ・ステンバーグ、シンガーのトム・ウェイツなど。


2021年に製作がスタートしています。2026年公開予定。



ローラ・テイラー・ネイミー原作「A Cuban Girl’s Guide to Tea and Tomorrow」(原作未訳)

 


原作はキューバ系アメリカ人のベストセラーYA作家ローラ・テイラー・ネイミー(Laura Taylor Namey)の2019年発表の青春小説。

高校を卒業した後はおばさんのパン屋で働くつもりだったキューバ系アメリカ人のヒロイン・リラにある悲劇が起こって、精神を休めるために両親の友人が経営するイングランドのイン(宿屋)を手伝って夏を過ごすことになる。
イングランドの田舎町は居心地が悪いし、インのコックは無愛想。でもティーショップで働く少年オリオンと知り合って町を案内されるうちに、イングランドと彼に恋をするようになり、やがて料理で2つの文化に橋をかけ、自分の心を癒していく…
という英国カントリー青春ラブストーリーのようです。


監督は「トドリック・ホール: バックステージ・ストーリー」などドキュメンタリー監督として活動しているキャサリン・フェアファックス・ライト。

脚本は新人カーラ・アマザン(Khaila Amazan)&セヴィアン・アインシュタイン(Savion Einstein)。


出演は「プリティ・リトル・ライアーズ ORIGINAL SIN」のマイア・ラフィコ(Maia Reficco)、「ハートストッパー」のキット・コナー、「インゴベルナブレ」のケイト・デル・カスティーリョなど。


2022年の8月に撮影が行われました。2026年アメリカ公開予定。



アリス・オズマン原作「Heartstopper: Forever(原作邦題「HEARTSTOPPER ハートストッパー」)」

 

原作は、イングランドのYA小説家&グラフィックノベル作家アリス・オズマン(Alice Oseman)によるグラフィックノベル作品。
イングランドの男子校の10年生でオープンリー・ゲイのチャーリー、11年生のラグビー部員ニックが出会って親友になる。ニックはチャーリーがゲイだと知っているし、チャーリーの方はニックがそうじゃないのを知っているが…
…というところからはじまる、彼ら2人とその友人たちの恋、友情、メンタルイルネスを描く青春物語です。

原書は現在までに5巻が出ており、全巻+小説を含めた関連作品複数の邦訳がトゥーヴァージンズから出ています。


2022年からNetflixで配信スタートしたドラマ版が世界的に大ヒットしており、現在までにシーズン3まで製作・配信されています。
こちらの映画版はドラマ版の再編集版ではなくシーズン3の続きのストーリーを描いた新作となっており、ドラマの完結編として製作されます。


監督は「アリスのままで」のウォッシュ・ウェストモアランド。

脚本は原作者アリス・オズマン。


主演はドラマ版のジョー・ロック&キット・コナー。

ほかウィリアム・ガオ(William Gao)、ヤスミン・フィニー(Yasmin Finney)、コリンナ・ブラウン(Corinna Brown)、キジー・エジェル(Kizzy Edgell)などのドラマ版キャストが出演します。


すでに完成。2026年配信予定。



「The Death of Robin Hood」

 

イギリスに伝わる義賊ロビン・フッド伝説を題材にした新作映画。
殺人や犯罪ばかりの人生を送ってきたロビン・フッドがある戦いで重傷を負い、謎の女性に救われたことで償いのチャンスを得る…という、ダーク路線のリ・イマジニング作品のようです。

 

原案であるロビン・フッド伝説は、ハワード・パイル版、ローズマリ・サトクリフ版などが複数の出版社から邦訳刊行されています。


監督&脚本は「クワイエット・プレイス:DAY 1」のマイケル・サルノスキ。


主演はヒュー・ジャックマン。

ほか出演は「IT それが見えたら、終わり」シリーズのビル・スカルズガルド、「最後の決闘裁判」のジョディ・カマー、「ワンダー 君は太陽」のノア・ジュープなど。


2025年2月から撮影が行われました。2026年アメリカ公開予定。

 

 

アラン・ブラッドリー原作「Flavia(原作原題「The Sweetness at the Bottom of the Pie」/原作邦題「少女探偵フレーヴィア パイは小さな秘密を運ぶ」)」
 

原作はカナダのミステリ作家アラン・ブラッドリーの2009年のデビュー作「パイは小さな秘密を運ぶ」。のちに彼の代表作となるシリーズ「少女探偵フレーヴィア」の1作目です。

化学大好きで毒物に詳しい11歳の少女フレーヴィアが、毒殺事件の容疑者になってしまった父親の疑いを晴らすために捜査をはじめる…という筋のミステリ小説。
児童書として書かれたものではありませんが、2010年の全米図書館協会アレックス賞(YAにおすすめの一般書に贈られる賞)の候補になっています。
原書は現在までに11巻が出ている人気シリーズ。うち6巻目まで東京創元社から邦訳が出ていましたが、現在はすべて品切れ重版未定のようです。(また7巻目以降が出る気配はないです)


監督は「Merry Christmas! ~ロンドンに奇跡を起こした男~」のバハラット・ナルルーリ。

脚本は「Merry Christmas! ~ロンドンに奇跡を起こした男~」のスーザン・コイン。


主演は「最高のクリスマスページェント」のモリー・ベル・ライト(Molly Belle Wright)。

ほか出演は「ホビット」シリーズのマーティン・フリーマン、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジョナサン・プライス、「裏切りのサーカス」のトビー・ジョーンズなど。


すでに撮影終了しています。


ジョー・ネスボ原作「The Night House(原作原題「Natthuset」)」(原作未訳)

 


原作はノルウェーのベストセラーミステリ作家で児童書作家でもあるジョー・ネスボが2023年に刊行したホラー小説。
両親を火事で失って田舎の叔父のもとに引き取られてきた14歳の少年リチャード。クラスメイトの少年トムが失踪し、よそ者の彼は犯人ではないかと疑われてしまう。リチャードはトムが電話ボックスの受話器に吸い込まれたのだと主張するが信じてもらえない。彼はトムからの電話を追って森の中の怪しい館にたどりつくが…

…という、14歳の少年が語る怪奇現象を描いた、少年の成長物語であり古典的ホラーであり「信頼できない語り手」ものでもあるホラー小説だそうです。


こちらはノルウェーではなくハリウッドでの映画化。


監督&脚本は「フライト・リミット」のイェスパー・ガンスラント。

主演は「ワンダー 君は太陽」のジェイコブ・トレンブレイ。

ほか出演は「蜘蛛の巣を払う女」のボウ・ガドスドン、「ブレイキング・バッド」のアーロン・ポール、この後JJアルカンジョの児童書「クルックヘイブン」のドラマ化作品「Crookhaven」に出演予定のアマリ・バッカス(Amari Bacchus)、「レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと」のルイス・ハインズなど。


すでに撮影終了しています。

 

 

 

マリコ・タマキ&ローズマリー・ヴァレロ・オコーネル原作「Laura Dean Keeps Breaking Up with Me(原作邦題「ローラ・ディーンにふりまわされてる」)」
 

原作は「ディス・ワン・サマー」のマリコ・タマキ(ストーリー)&「ゴッサム・アカデミー」のローズマリー・ヴァレロ・オコーネル(作画)による2019年刊行のYAグラフィックノベル。

浮気をし、わがままを言い、気まぐれにフッては気まぐれによりを戻してくる不実な同性の恋人ローラ・ディーンにふりまわされて、そんな自分が好きになれないし幸せでもないのに自分から別れられもしない女子高生フレデリカ(フレディ)の悩みと成長と友情を繊細に描いた青春物語。

2020年ウォルター・ディーン・マイヤーズ賞YA部門受賞、2020年マイケル・L・プリンツ賞オナー(銀賞)と高い評価を受けました。
岩波書店から邦訳が出ています。


監督はメイソン・ディーヴァーのベストセラーYA「I Wish You All the Best」(未訳)の映画化で今年監督デビューしたばかりの女優トミー・ドーフマン。

脚本は原作者マリコ・タマキ。


主演は「ザット '90s ショー」のサム・モレロス(Sam Morelos)。

ほか出演はモデルで若手女優のエイヴァ・フィリップ(Ava Phillippe)、「プリティ・リトル・ライアーズ ORIGINAL SIN」のジョーダン・ゴンザレス(Jordan Gonzalez)など。


現在ポストプロダクション中とのことなので、撮影は終了しているようです。

 

 

 

ミシェル・ジオルコウスキー原作「Mountain Boy(原作タイトル「The Boy who knew the Mountains」/原作未訳)」
 

 

原作「The Boy who knew the Mountains」(未訳)はオーストラリア出身アラブ首長国連邦在住の考古学・美術研究者で児童書作家ミシェル・ジオルコウスキー(Michele Ziolkowski)が2016年ごろにドバイで出版した児童書。

アラブ首長国連邦のフジャイラの村で、家族や部族の人たちから理解されないながらも、山を歩く才能を持つ案内人としてひとりで生活する自閉スペクトラム症の少年シュハリを描いた物語のようです。
ドバイで最初に英語で出版され、その後アラブ首長国連邦などでアラビア語訳版が出ているようです。


監督は主人公の少年と同じフジャイラ出身の女性監督ザイナブ・シャヒーン(Zainab Shaheen)。これが長編デビュー作品。

脚本はこちらも長編映画デビューのライハナ・アル・ハシーミ(Raihana Al Hashimi)&アラブ首長国連邦在住オーストラリア人の新人脚本家ナンシー・ペイトン(Nancy Paton)。


主演は新人ナサー・サラー(Naser Salah)。

ほか出演はマジッド・アル・ジャスミ(Majid Al Jasmi)、リーム・サレハ(Reem Saleh)、フセイン・アル・アーメド(Hussain Al Ahmad)など。


すでに完成していてアメリカやアラブ首長国連邦などいくつかの映画祭で上映されているようです。

 

 


マギー・スティーフベーター原作 映画「Shiver(原作邦題「シヴァ 狼の恋人」)」

 

 

 

原作はアメリカの人気YA作家マギー・スティーフベーターの2009年のブレイク作。
田舎町マーシー・フォールズを舞台に人間の少女グレイスと人狼の少年サミュエル(サム)の恋を描いたパラノーマルロマンスファンタジーです。
2010年から2014年にかけて「Linger」、「Forever」、「Sinner」という3作の続編が出て、全4巻で完結しています。

1巻目の「Shiver(邦題「シヴァ 狼の恋人」)」のみソフトバンククリエイティブから邦訳が出ていましたが、現在は品切れ重版未定で入手困難です。


監督は「オフィーリア 奪われた王国」のクレア・マッカーシー。
脚本は監督のマッカーシーと「Sahela」のジェット・タターサル(Jett Tattersall)が執筆。


主演は「ウエスト・サイド・ストーリー」のマディー・ジーグラー&「PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~」のリーヴァイ・ミラー。

ほか出演は「ミズ・マーベル」のイマン・ヴェラーニ、「スクール・フォー・グッド・アンド・イービル」のソフィア・ワイリー、ドラマ版「スパイダーウィック家の謎」のリオン・ダニエルズ(Lyon Daniels)、「好きだった君へのラブレター」シリーズのロス・バトラー、「リトル・ミス・サンシャイン」のグレッグ・キニアなど。


2024年に撮影は終了していますが、その後制作会社と映画化権の所有者のあいだで制作費の未払いトラブルが発生しており、撮影に関わった各方面に対して支払いができず、制作会社が未払い被害者数百名・負債600万ドル以上を抱えた状態になっているそうです。

このトラブルのせいでポストプロダクションができておらず、現在公開未定状態とのこと。
一応制作会社のプロデューサーたちはなんとかして完成させたいと言っています。

 

 

 

トミ・アデイェミ原作「Children of Blood and Bone(原作邦題「血と骨の子 オリシャ戦記 Part1」)」

 

 

原作はナイジェリア系アメリカ人のYA作家トミ・アデイェミが2018年に刊行を開始したデビュー作。

かつては魔法の力を持つ黒い肌に白い髪の人々が住む国だったが、今は魔法の力は忌み嫌われ白い髪の人々はマイノリティになってしまっている――という異世界の架空の国オリシャで、幼い頃に母を処刑されて魔法の力を奪われた主人公の少女ゼリイが逃亡中の王女アマリと出会い、アマリ、そして兄のゼインと一緒に魔法を取り戻してオリシャの暴力や支配層による抑圧を終わらせるための旅に出る…というアフリカ(ナイジェリア)風異世界を舞台にヨルバ族の神話や文化を取り入れた冒険ファンタジー。

原書はその後2作の続編が出て2024年に全3巻で完結。シリーズ2作目「美徳と復讐の子」まで静山社から邦訳が出ています。

この映画の原作となる1作目「血と骨の子」は2018年アンドレ・ノートン賞受賞、2018年ドラゴン賞YA&ミドルグレード部門受賞、2019年ウォーターストーンズ児童文学賞YA部門受賞、2019年ロードスター賞受賞、2018年カーカス賞児童書部門最終候補、2019年ウィリアム・C・モリス賞最終候補、2019年カーネギー賞ノミネート、と高い評価を受けました。 


監督は「ウーマン・キング 無敵の女戦士たち」のジーナ・プリンス=バイスウッド。

脚本は原作者トミ・アデイェミ&監督ジーナ・プリンス=バイスウッド。


主演は「ウーマン・キング 無敵の女戦士たち」のトゥソ・ムベドゥ。

ほか出演は「ボブ・マーリー:ONE LOVE」のトシン・コール、「ヘイト・ユー・ギブ」のアマンドラ・ステンバーグ、「スノーフォール」のダムソン・イドリス(Damson Idris)、ヴァイオラ・デイヴィス、イドリス・エルバ、キウェテル・イジョフォー、ラシャナ・リンチ、シンシア・エリヴォなど。


すでに撮影終了しています。

 

 

その4へ続きます。

 

 

 

 

 

 

こちら↑の記事に引き続いて、2026年公開予定のYA映画化作品を紹介します。

今日は4月公開分からスタート。

 

 

【4月】

武田綾乃原作「最終楽章 響け!ユーフォニアム 前編」

 

 

 


原作「響け!ユーフォニアム」は武田綾乃が2013年にスタートした高校の吹奏楽部の少女たちの友情を描く青春小説のシリーズ作品。本編10巻と番外編数作が宝島社から刊行されています。

映像化は2015年からスタートした京都アニメーションによるTVアニメーション、同じスタッフによる劇場アニメーション、TV版を編集した劇場版のシリーズと複数あり、この劇場アニメはTV版シリーズ第3期の総集編のようです。


総監督はTVシリーズ版「響け!ユーフォニアム」の石原立也。

監督は「響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」の小川太一。

脚本はTVアニメーション版のシリーズ構成担当花田十輝。


主演(声優)は黒沢ともよ。

ほか出演(声優)は朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、櫻井孝宏など。


2026年4月24日日本公開予定。



【5月】

アレハンドロ・パロマス原作 「Un Hijo」(原作未訳)

 

 

原作はスペインの作家アレハンドロ・パロマス(Alejandro Palomas)の2015年刊行のベストセラー児童書。
想像力豊かで読書家の個性的な少年ギリェを中心に、経済的に困窮する父、遠くにいる母、教師、友だちのパキスタン人の少女など周囲の人々を描いた群像劇のようです。
2016年のスペイン国民文学賞児童書部門を受賞しています。


監督&脚本はアニメーション映画「ドッグス! ~オジーの大冒険~」のナチョ・ラ・カーサ。
共同脚本に「Sevillanas de Brooklyn」のフアン・アポロ(Juan Apolo)。


主演は新人イアン・コルテゴーゾ(Ian Cortegoso)。

ほか出演は「砂の上の恋人たち」のハビエル・アグアイヨ、「ザ・トランスポーター」のヘスス・カローザ、「ペトラは静かに対峙する」のチェマ・デル・バルコなど


2026年5月8日スペイン公開予定。日本公開未定。



【7月】

ホメロス原作「The Odyssey(原作邦題「オデュッセイア」)」

 

 

 

 

原作「オデュッセイア」は紀元前8世紀頃のギリシャの詩人ホメロスによる叙事詩。トロイア戦争に参加した英雄オデュッセウスが故郷の島に戻るまでの、神々や魔女や怪物たちに出会いながらの10年以上の旅を描く物語です。
岩波書店、京都大学学術出版会などから邦訳が出ています。


監督・脚本は「インセプション」のクリストファー・ノーラン。


主演は「オデッセイ」のマット・デイモン。

ほか出演は「スパイダーマン」シリーズのトム・ホランド&ゼンデイヤ、、「ダークナイト」シリーズのアン・ハサウェイ、「ブラックパンサー」のルピタ・ニョンゴ、「TENET」のロバート・パティンソンなど。

2026年7月17日イギリス公開予定。日本公開は2026年(日は未定)です。



【9月】

ジェイン・オースティン原作「Sense and Sensibility(原作邦題「分別と多感」/「いつか晴れた日に」)」(2026年版)

 

 

原作は19世紀イングランドの小説家ジェイン・オースティンが1811年に刊行した長編作品。
真面目で自制的なエリナーと情熱的で軽率なマリアンという、父の死亡で生活が苦しいダッシュウッド家の2人の姉妹が紆余曲折を経て夫になる相手と結ばれるまでを描く物語です。
邦訳は何度も出ていますが、現在はキネマ旬報社版(邦題「いつか晴れた日に」)と筑摩書房版が入手可能なようです

映像化はこれが初ではなく、1995年のアン・リー監督版「いつか晴れた日に」がすでに存在します。また1度ドラマ化もされています。


監督はデビュー作の「Blue Jean」(日本未公開)が好評なジョージア・オークリー(Georgia Oakley)。

脚本はオーストラリアの小説家ダイアナ・レイド(Diana Reid)。


主演は「ザリガニの鳴くところ」のデイジー・エドガー・ジョーンズ。

ほか出演は「パレードへようこそ」のジョージ・マッケイ、「サンドマン」のエズメ・クリード=マイルズ、「わたしは最悪。」のハーバート・ノルドラム、「エセックスの蛇」のフランク・ディレインなど。


2026年9月11日アメリカ公開予定。日本公開未定。



【10月】

ダニエル・クラウス原作「Whalefall」(原作未訳)

 

 

原作はネトフリの人気アニメシリーズ「トロールハンターズ」の原案小説「Trollhunters」(未訳)の作者(※ギレルモ・デル・トロとの共著)として知られるアメリカのYA作家ダニエル・クラウス(Daniel Kraus)が2023年に刊行した一般書作品。

自殺した父の遺骨を太平洋で探していたスキューバダイバーの少年が途中で巨大なマッコウクジラに飲み込まれてしまう。入ったのは4つの胃のうち最初のひとつ目。酸素が尽きるまであと1時間…

…という、クジラのお腹から脱出しようとするスキューバダイバーの1時間を描く「火星の人」+「127時間」のような科学的に正確なサバイバルスリラーだそうです。
2024年の全米図書館協会アレックス賞(YAにお薦めの一般書に贈られる賞)を受賞しています。
現時点では未訳ですが、東京創元社で今年のうちに邦訳刊行予定があるそうです。


監督&脚本は「スポンティニアス」のブライアン・ダッフィールド。
脚本は原作者ダニエル・クラウスが共同執筆します。


主演は「ペーパータウン」のオースティン・エイブラムス。

ほか出演は「デューン」シリーズのジョシュ・ブローリン、「ザ・ボーイズ」のエリザベス・シュー、「ドント・ブリーズ」のジェーン・レヴィ、「ONE PIECE」(実写版)のエミリー・ラッド、「世界にひとつのプレイブック」のジョン・オーティスなど。


2026年10月16日アメリカ公開予定。日本公開未定。



【11月】

チャールズ・ディケンズ原作「Ebenezer: A Christmas Carol(原作邦題「クリスマス・キャロル」)」(2026年版)

 

 

原作「クリスマス・キャロル」はチャールズ・ディケンズの1843年発表の代表作。
守銭奴で孤独な老人スクルージが、クリスマスに現れた亡霊と幽霊(精霊)たちに過去・現在・未来の世界を見せられて改心するまでを描くクリスマスファンタジーのスタンダードです。
岩波書店、新潮社、光文社古典新訳文庫などなど複数の版元から邦訳が出ています。


監督は「X エックス」、「Pearl パール」のタイ・ウェスト。

脚本は「よみがえり ~レザレクション~」のナサニエル・ハルパーン。


主演としてジョニー・デップが最終交渉中のようです。

また役は不明ですが「オブリビオン」のアンドレア・ライズボロウが出演するそうです。


2026年11月13日公開予定。



スーザン・コリンズ原作「Sunrise on the Reaping」(原作未訳)

 

 


原作は、未来の専制ディストピア国家パネムで行われる非人道的なバトルロワイヤルイベント「ハンガー・ゲーム」に参加する若者たちを描いて2000年代の大ヒット作となったアメリカの作家スーザン・コリンズのYAシリーズ「ハンガー・ゲーム」の新作外伝小説。
本編シリーズの24年前を舞台に、第50回「ハンガー・ゲーム」に参加する若き日のヘイミッチ(本編シリーズでヒロインの指導者だったキャラ)を描く物語です。
2025年ドラゴン賞YA部門受賞作品。

時系列としては、先に発表されている外伝作品「ハンガー・ゲーム0 少女は鳥のように歌い、ヘビとともに戦う」と本編シリーズの間にこの話が入ります。


監督は「ハンガー・ゲーム2」以降このシリーズの映画化作品すべてを手がけてきたフランシス・ローレンス。

脚本は「ハンガー・ゲーム」(1作目)のビリー・レイ。


主演は「ライアーズ私たちのウソ」のジョゼフ・ザダ。

ほか出演は「ゴシップガール」(リブート版)のウィットニー・ピーク、「ゴーストバスターズ アフターライフ」シリーズのマッケンナ・グレイス、「グースバンプス」のマヤ・ホーク、グレン・クローズ、エル・ファニング、レイフ・ファインズ、キーラン・カルキン、「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」のジェシー・プレモンス、「アメリカン・ボーン・チャイニーズ」のベン・ワンなど。


2026年11月20日アメリカ公開予定。日本公開は未定です。



C.S.ルイス原作「Narnia: The Magician's Nephew(原作邦題「ナルニア国ものがたり 魔術師のおい」)」

 

 

原作は、イギリスの小説家C・S・ルイスが1950年から1956年にかけて発表した7部作の児童文学。
しゃべる動物や伝説上の生物たちが暮らす異世界ナルニアの興亡を、この世界を訪れた現実世界の少年少女たちの目を通して語るファンタジー小説です。また全編が聖書をモチーフに書かれたキリスト教文学でもあります。
現在は岩波書店、KADOKAWA、光文社古典新訳文庫、新潮文庫から邦訳が出ています。


映像化はこれが初ではなく、2005年から2010年にかけて実写映画化され、「ライオンと魔女」、「カスピアン王子の角笛」、「アスラン王と魔法の島(原作邦題「朝びらき丸 東の海へ」)」の3作が製作されました。

また2017年の時点では「キャプテン・アメリカ」のジョー・ジョンストンを監督に起用して4作目「銀のいす」が映画化される予定でしたが、これは実現しませんでした。


今回の企画は2005年版シリーズの続きではなくリブート。
今のところ少なくとも2本が製作予定で、最初の作品は初映像化となる「魔術師のおい」です。
(ということは2作目は2度目の映画化になる「ライオンと魔女」でしょうね)


監督&脚本は「ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語」のグレタ・ガーウィグ。


主演は新人と思われるデイヴィッド・マッケンナ(David McKenna)&「パーフェクト・ファミリー 娘が消えた日」のベアトリス・キャンベル(Beatrice Campbell)。

ほか出演は「ナイル殺人事件」のエマ・マッキー、「プロミシング・ヤング・ウーマン」のキャリー・マリガン、「ナイブズ・アウト」のダニエル・クレイグなど。

現在撮影中。2026年11月26日アメリカ劇場公開予定。2026年12月25日Netflix配信開始予定。



【12月】

クリス・ヴァン・オールズバーグ原案 「Jumanji 4(原作邦題「ジュマンジ」)」

 

 

原作はクリス・ヴァン・オールズバーグの、すごろくに似た奇妙なゲームを題材にしたベストセラーファンタジー絵本。
80年代にほるぷ出版から辺見まさなおによる邦訳が出ていましたが、こちらは現在は絶版。
現在はあすなろ書房から出ている村上春樹による新訳版が入手可能です。


1995年に公開されたロビン・ウィリアムズ主演の1作目、その続編としてドウェイン・ジョンソン主演で製作された2017年の「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」、そして2019年の「ジュマンジ/ネクスト・レベル」に続くシリーズ4作目が本作になります。


監督は前作から続投のジェイク・カスダン。

脚本も前作から続投のスコット・ローゼンバーグ&ジェフ・ピンクナー。


主演は前作に引き続いてドウェイン・ジョンソン。

ほかケヴィン・ハート、カレン・ギラン、ジャック・ブラック、アレックス・ウルフ、ニック・ジョナス、ダニー・デヴィートが前作から続投します。


2026年12月11日アメリカ公開予定。日本公開未定。



フランク・ハーバート原作「Dune: Part Three(原作邦題「デューン 砂の惑星」シリーズ)」

 

 

 

 

2021年に公開された「DUNE/デューン 砂の惑星」、2024年に公開された「デューン 砂の惑星PART2」に続くシリーズ3作目。


原作は、アメリカの作家フランク・ハーバートが1965年から85年にかけて発表したSF6部作。
巨大な虫が棲む砂漠の惑星デューンを舞台に、宇宙を支配する力を持つ香辛料「メランジ」をめぐる複数の家による争いを描いた物語です。
過去に早川書房から全6巻の邦訳が出ていましたが、そちらは現在は絶版。同じ早川書房から3作目まで新訳版が出ています。


監督&脚本は「ブレードランナー2049」のドゥニ・ヴィルヌーヴ。

共同脚本に「ドクター・ストレンジ」のジョン・スペイツ。


主演は前作に引き続いてティモシー・シャラメ。

ほかレベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤ、ハビエル・バルデム、ジェイソン・モモア、フローレンス・ピューなどが前作から続投。「マッドマックス:フュリオサ」のアニャ・テイラー=ジョイなどが新キャストとして加わります。

2026年12月18日アメリカ公開予定。日本公開時期は未定です。



日向夏原作 「薬屋のひとりごと」(劇場版)

 

 


原作はライトノベル作家日向夏が2012年に刊行をスタートした彼女のデビュー作のヒットシリーズ。
中国っぽい架空のアジアの国の後宮で働く薬屋の少女猫猫が、薬学の知識を武器に宮中で起こる事件を解決する後宮ものミステリラノベの先駆け的作品。
2012年にまずスタンドアローンの単行本として主婦の友社から刊行され、その後2014年、イラストを一新した文庫化を期に大ヒットしシリーズ化しました。現在までに16巻が刊行されています。まだ続きます。

2023年からはTVアニメーション化がスタートしており、そちらも大ヒット中。現時点で第2期まで放送終了しており、 2026年10月から第3期シリーズの放送がスタートする予定です。

それとは別に、こちらの劇場版も12月に公開予定。
詳しい内容は不明ですが、TVシリーズの再編集版ではなく、原作者日向夏による映画オリジナルの新作ストーリーとのことです。

 

ちなみに公式発表はされていませんが、これとは別に芦田愛菜主演の実写版映画が準備されているという報道もあります。



監督は「魔法使いの嫁」の長沼範裕。


主演(声優)は悠木碧。

ほか出演は大塚剛央など。


2026年12月(日は未定)日本公開予定。

 

 

その3へ続きます。

 

 

 

2026年以降もYAの映画化作品はいろいろ公開予定です。

すでに公開日が決まっているものから、公開日未定ながらすでに完成しているもの、現在撮影中のもの、製作間近のものまで、今年のうちに見られる可能性がありそうな45作品を年の初めに紹介したいと思います。


では1月公開予定分からスタート。【カッコ】の中は本国での公開予定月です。


【1月】

桜坂洋原作「ALL YOU NEED IS KILL」

 

 

 

原作は桜坂洋の2004年刊行のライトノベルSF小説。
エイリアンの侵攻から東京を守るために戦う新人兵士キリヤ・ケイジが、ある日を境に奇妙な時間ループに巻き込まれ、自分が戦死するまでの2日間を何度も何度もくり返す。戦いと戦死を何十回も繰り返しながら、この「ループ」を抜け出す道を探る…というストーリー。集英社から出ています。

英語圏でも読まれており、2004年にはトム・クルーズ主演で翻案ものの実写映画化もされました。これが二度目の映像化です。
今回のアニメ化では、原作ではキリヤ・ケイジ視点だったストーリーをヒロインのリタ視点のストーリーに変更しているようです。設定も原作と少し違うっぽい。


監督は「漁港の肉子ちゃん」に演出として参加していた秋本賢一郎。これが長編映画初監督のようです。

脚本は「怪獣8号」の木戸雄一郎。


主演(声優)は見上愛。

ほか出演(声優)は花江夏樹、花澤香菜、ヒコロヒー、もう中学生など。


2026年1月9日日米同時公開予定



波木銅原作「万事快調〈オール・グリーンズ〉」

 

 


原作は新人作家(当時)波木銅の2021年のデビュー作。
茨城の田舎の底辺工業高校で大麻を栽培して人生を変えようとする園芸部の女子高生3人を描く青春小説です。第28回松本清張賞受賞作品。文藝春秋から単行本と文庫が出ています。


監督&脚本は「猿楽町で会いましょう」の児山隆。


主演は「愛されなくても別に」の南沙良、「か「」く「」し「」ご「」と「」の出口夏希、「KARATEKA」の吉田美月喜。

ほか出演は「リボルバー・リリー」の羽村仁成、「52ヘルツのクジラたち」の金子大地、「ストロベリームーン 余命半年の恋」の黒崎煌代など。


2026年1月16日日本公開予定。



柚木麻子原作「終点のあの子」

 

 


原作は世界的ベストセラー「BUTTER」などで知られる人気作家柚木麻子が2010年に刊行したデビュー作。
キリスト教系の女子高のあるクラスの4人の女子高生を主人公に、友情や悪意や生徒間の階級に揺れる心理を描いた青春小説の連作短編集です。
現在は文春文庫から出ています。

映画は収録作のうち、中等部から進学した希代子と高校からの入学組朱里、その周囲の少女たちの、友情から変化していく関係を描いた1話目「フォーゲットミー、ノットブルー」を中心としたストーリーになるようです。


監督、脚本は「愛の病」の吉田浩太。


主演は「ストロベリームーン」の當眞あみ&「ウィーアーリトルゾンビーズ」の中島セナ。

ほか出演は「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」の平澤宏々路、「花まんま」の南琴奈など。

2026年1月23日日本公開予定。

 

カティア・ブランディス原作「Woodwalkers 2(原作邦題「ウッド・ウォーカーズ」)」

 

 


2024年に公開された「Woodwalkers」の続編。

原作はドイツの児童書作家カティア・ブランディスが2016年に刊行をスタートした児童書ファンタジーのヒットシリーズ。
人間に変身できる能力を持つ動物「ウッドウォーカー」たちの学校に入学することになったピューマの少年ジェイの青春を描いた学園ファンタジーです。

原書は現在までに第1シリーズ全6巻と第2シリーズ4巻が出ています。ほか外伝や別の学校を舞台にした姉妹編シリーズなどがあるようです。
このうち第1シリーズの2巻目までポプラ社から邦訳が出ています。


監督は1作目を手がけたアメリカ人監督ダミアン・ジョン・ハーパー(Damian John Harper)から「イーダと動物たちの魔法学園」シリーズのスヴェン・ウンターヴァルトJr.にバトンタッチ。

脚本は1作目のデヴィッド・サンドロイター(David Sandreuter)が続投。


主演はエミール・シェリフ(Emile Cherif)。

ほか出演は「帰ってきたヒトラー」のオリヴァー・マスッチ、「ある画家の数奇な運命」のトム・シリング、「4分間のピアニスト」のハンナー・ヘルツシュプルング、「善き人のためのソナタ」のマルティナ・ゲデックなど。

2026年1月29日ドイツ公開予定。日本公開は未定です。



ジョージ・オーウェル原作「Animal Farm(原作邦題「動物農場」)」

 

 


原作はジョージ・オーウェルが1945年に刊行した彼の代表作。
人間の農場主を追い出して理想の国を作ろうとした動物たち。ところがやがてリーダーの豚たちが独裁者化して、農場は恐怖政治が行われる専制国家と化していく…
という、スターリン時代のソ連をモデルに書かれたディストピア寓話です。KADOKAWA、早川書房など複数の版元から邦訳が出ています。

映像化はこれが初ではなく、1954年と1999年にイギリスでそれぞれアニメと実写で映画化されています。今回は2度目のアニメ映画化企画です。


監督は「モーグリ:ジャングルの伝説」のアンディ・サーキス。声優として出演もします。
脚本は「ザ・マペッツ」シリーズのニコラス・ストーラー。

製作は「アダムス・ファミリー」(アニメ版)を手がけたイギリスのVFX&アニメーションスタジオCinesiteなど。

出演(声優)はセス・ローゲン、監督のアンディ・サーキス、キーラン・カルキン、ウディ・ハレルソン、スティーブ・ブシェミ、ラヴァーン・コックス、グレン・クローズなど。


2026年1月30日Netflix配信開始予定。



東野圭吾原作「クスノキの番人」

 

 


原作はベストセラーミステリ作家東野圭吾の2020年の作品。
祈った人の願いをかなえると言われる田舎の神社のクスノキの番人になった青年と、クスノキのもとを訪れる人々の交流を描くファンタジーです。
2024年に刊行された続編「クスノキの女神」、その作中作の絵本の書籍化作品「少年とクスノキ」ともども実業之日本社から出ています。

東野圭吾作品の映画化やドラマ化は多いですが、アニメーション作品はこれが初です。


監督は「ソードアート・オンライン」、「銀の匙」の伊藤智彦。

脚本は「ハイキュー!!」の岸本卓。


主演(声優)は「交換ウソ日記」の高橋文哉。

ほか出演は天海祐希など。


2026年1月30日日本公開予定。

 

 

 

【2月】

ウィリアム・シェイクスピア原作「ハムレット」(2026年版)

 

 


原作は16~17世紀イギリスの劇作家ウィリアム・シェイクスピアの代表作の戯曲。
父親を叔父に殺されたデンマークの王子ハムレットが狂気を装って時節を待ち、
やがて復讐を果たすまでを描く物語です。

これまでに何度も映画化されている作品ですが、こちらの2026年版は現代ロンドンに舞台を移したアレンジ作品。
ハムレットはデンマークの王子ではなく、ロンドンで暮らす南アジア系の富豪一族の息子という設定のようです。


監督はこれが長編劇場映画デビュー作のアニル・カリア(Aneil Karia)。

脚本は「ハンガー・ゲーム0」のマイケル・レスリー。


主演は「サウンド・オブ・メタル」のリズ・アーメッド。

ほか出演は「ロード・オブ・ザ・リング力の指輪」のモーフィッド・クラーク、「リトル・マーメイド」(実写版)のアート・マリク、「おかしな子」のシェーダ・チャダ、「ブルータリスト」のジョー・アルウィン、ティモシー・スポールなど。


2026年2月6日イギリス公開予定。日本公開未定。



エミリ・ブロンテ原作「Wuthering Heights(原作邦題「嵐が丘」)」(2026年版)

 

 


原作は19世紀イングランドの小説家エミリ・ブロンテの1847年発表の長編小説。
ヨークシャーの荒野にある嵐が丘の屋敷のお嬢様・キャサリンと、屋敷に連れてこられた孤児・ヒースクリフの暗く情熱的な恋と、彼らの周囲の人々の世代をまたいだ愛憎劇と悲劇を描くゴシックロマンス小説です。
岩波書店、新潮文庫、光文社古典新訳文庫ほかで邦訳が出ています。


監督&脚本は「プロミシング・ヤング・ウーマン」のエメラルド・フェネル。

主演は「バービー」のマーゴット・ロビー&「キスからはじまる物語」シリーズのジェイコブ・エロルディ。

ほか出演は「ノーチラス」のシャザド・ラティフ、「ソルトバーン」のアリソン・オリヴァー、「ザ・ホエール」のホン・チャウなど。


2026年2月13日イギリス公開予定。日本公開予定は2026年2月27日。



コートニー・サマーズ原作「This Is Not a Test」(原作未訳)

 

 

原作はエドガー賞受賞作のベストセラーYAミステリ「ローンガール・ハードボイルド」で知られるカナダの作家コートニー・サマーズがブレイク前の2012年に出版したホラーYA。

ある日突然ゾンビアポカリプスが起こって高校に立てこもった6人の生徒たち。
その中で、姉が家から逃げて虐待親の父と2人きりで置き去りにされ、ゾンビ発生前の時点ですでに自殺を決めていたヒロインのスローンだけはこっそり世界が終了するのを歓迎している。
彼女ははやくバリケードが壊れて全部終わればいいと思いながら、必死で生き延びようとしているほかの5人の目から見た世界の終わりを目撃することに…

という、「ブレックファスト・クラブ」+「28日後」のようなゾンビアポカリプス&青春小説だそうです。


監督&脚本は「ブラックフット」のアダム・マクドナルド。


主演は「クルーエル・サマー」のオリヴィア・ホルト。

ほか出演は「クルーエル・サマー」のフロイ・グティエレス、「ブラザーズ&シスターズ」のルーク・マクファーレンなど。


2026年2月20日からアメリカで限定公開予定。日本公開未定。

 

 

【3月】

メアリ・シェリー原案「The Bride!(原案邦題「フランケンシュタイン」/映画邦題「ザ・ブライド!」)」

 

 


原案作品「フランケンシュタイン」はイギリスの作家メアリ・シェリーが1818年に出版したゴシックホラー小説。
人間の死体を組み合わせて作り出された醜く賢い怪物と、その怪物を作ってしまった科学者ヴィクター・フランケンシュタインの、周囲を巻き込んだ悲劇を描く物語です。
東京創元社、新潮社、角川、光文社古典新訳文庫などで邦訳が出ています。

こちらの映画は原作そのままの映像化ではなく、1930年代シカゴに舞台を移し、とある科学者と出会って自分の花嫁(蘇生死体)を手に入れたフランケンシュタインの怪物を描く物語になっているようです。


監督&脚本は女優マギー・ギレンホール。


主演は「ウーマン・トーキング 私たちの選択」のジェシー・バックリー。

ほか出演はクリスチャン・ベイル、ジェイク・ギレンホール、ピーター・サースガード、アネット・ベニング、ペネロペ・クルスなど。


2026年3月6日アメリカ公開予定。日本公開は2026年4月3日です。



アンディ・ウィアー原作「Project Hail Mary(原作邦題「プロジェクト・へイル・メアリー」)」

 

 

 


原作は、アレックス賞受賞の大ヒットデビュー作「火星の人」で知られるアメリカのSF作家アンディ・ウィアーの2021年の作品。
仲間の宇宙飛行士2人の遺体がある小さな宇宙船の中で目覚め、しかも自分のミッションどころか名前すら思い出せなくなってる記憶喪失の宇宙飛行士が、人類絶滅の危機を回避するために奮闘する、というストーリー。
早川書房から単行本が出ています。もうすぐ文庫版も出ます。


監督は「レゴ・ムービー」のフィル・ロード&クリス・ミラー。
脚本は「オデッセイ」のドリュー・ゴダード。

主演ライアン・ゴズリング。

ほか出演は「落下の解剖学」のザンドラ・ヒュラー、「人狼ゲーム」のミラーナ・ヴァイントゥルーブ、「ジュラシック・ワールド」のバスティアン・アントニオ・フエンテスなど。

2026年3月20日日米同時公開予定。



一条岬原作「君が最後に遺した歌」

 

 

 

原作は「今夜、世界からこの恋が消えても」などで知られる人気ライト文芸作家一条岬の2020年の作品。
詩を作るのが趣味の男子高校生・春人と、彼が詞を提供することになった歌が好きなディスレクシアのクラスメイト・綾音の恋を描いた青春ラブストーリー。メディアワークス文庫から出ています。


監督は同じ一条岬原作の「今夜、世界からこの恋が消えても」の三木孝浩。

脚本は「君の膵臓をたべたい」の吉田智子。


主演はアイドルグループなにわ男子の道枝駿佑&「モエカレはオレンジ色」の生見愛瑠。

2026年3月20日日本公開予定。



イーニッド・ブライトン原作「The Magic Faraway Tree」(原作未訳)

 

 

 

原作はイギリスのベストセラー児童書作家イーニッド・ブライトンが1939年にスタートしたシリーズ作品。
「魔法の森」と呼ばれる大きな森の近くにある田舎の家に引っ越してきた一家の3人の子どもたち・ジョー、ベス、フラニーが、そこの森に住むエルフやノームたちに出会い、巨木「はるかな魔法の木」の上にある異世界へ行ったりして冒険する、というファンタジー作品のようです。
1930年代から50年代にかけて4作が刊行されました。

また、ジーン・ウィリスやジャクリーン・ウッドソンが執筆した続編も存在しています。


監督は「ストリート・ダンス オールスターズ」のベン・グレゴール。

脚本は「ウォンカとチョコレート工場の秘密」のサイモン・ファーナビー。

主演は「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのアンドリュー・ガーフィールド。

ほか出演は「ザ・クラウン」のクレア・フォイ、「ミッション・インポッシブル」シリーズのレベッカ・ファーガソンなど。


2026年3月27日イギリス公開予定。日本公開未定。

 

 

 

 

その2へ続きます。

 

 

 

3月12日発売

 

ナオミ・ノヴィクの架空歴史ドラゴンファンタジー「テメレア戦記」の9巻目「League of Dragons」が「ドラゴン同盟」の邦題で。
途中長い長い邦訳のストップと版元移動を経て、2007年の邦訳版1巻目刊行から19年目、2016年に原書が完結してから10年目にして日本版がようやく完結です。翻訳者さんとファンのみなさまおつかれさまでした。そしておめでとうございます。早川書房とか早川書房とかのすべての「邦訳途中でストップ」作品がこうなればいいのに。
 

 

孤児のストリートマジシャンの少年とその仲間の冒険を描く人気俳優ニール・パトリック・ハリスによる児童書シリーズ「マジック同盟ミスフィッツ」の4巻目「The Fourth Suit」が「リドリーと最後の魔法」の邦題で。これがシリーズ最終巻のようです。
 

 

パキスタン系イギリス人の作家ヒバ・ヌール・カーン(Hiba Noor Khan)の2023年の好評小説デビュー作品「Safiyyah’s War」が「サフィヤの戦争」の邦題で静山社から。翻訳は「ささやきの島」の児玉敦子。
第二次世界大戦中のパリで数百人のユダヤ人をモスクにかくまうことになったムスリムの少女を描いた歴史児童文学。第二次世界大戦中に1600人のユダヤ人を匿ったパリの実在のモスク「グランド・モスケ・ド・パリ」の物語をもとにしたフィクションです。
2024年カーネギー賞作家賞ショートリスト、2024年ブランフォード・ボウズ賞ショートリスト、2024年ダイバース・ブック賞児童書部門リーダーズ・チョイス賞受賞、2024年カーカス賞児童書部門ショートリストと高い評価を受けています。

 

イギリスの児童書作家ゾーラ・ナビ(Zohra Nabi)の2023年のデビュー作品「The Kingdom Over the Sea 」が「かなたの海の王国」の邦題で静山社から。
亡くなった母が遺した手紙に従って地図にない魔法の街へ旅することになった少女の冒険を描いた、「アル・シャーと時の終わり」+「千夜一夜物語」なファンタジー作品だそうです。翻訳は「エブリデイ」の三辺律子。
2024年ブランフォード・ボウズ賞ロングリスト作品。



3月11日発売

 

「エブリデイ」などの著作を持つベストセラーYA作家デイヴィッド・レヴィサンが2021年に刊行した初の児童書作品「The Mysterious Disappearance of Aidan S. (as told to his brother)」が「エイダンをさがして」の邦題で小峰書店から。
6日間失踪して戻ってきて「自分は異世界に行っていた」と言い出した兄を信じていいのかわからない弟の物語。翻訳は「エブリデイ」の三辺律子。



2月発売【発売日未定】

波の子どもたち/チョン・スヨン/岩波書店

日本文学を手がける韓国の翻訳家チョン・スヨン(정수윤)による2024年刊行の韓国産YA「파도의 아이들」が「波の子どもたち」の邦題で岩波書店STAMP  BOOKSから。東アジア産の作品がこのレーベルに入るのは初めてですね。新しい人生を探す3人の脱北者の少年少女の物語。翻訳は「すべての、白いものたちの」の斎藤真理子。



2月27日発売

 

人気作家綾崎隼が2014年にメディアワークス文庫で刊行したミステリ2部作「赤と灰色のサクリファイス」、「青と無色のサクリファイス」の大幅加筆修正&改題&合本版が東京創元社から。過疎の島で起きた連続放火事件と高校生たちの恋を絡ませた恋愛ミステリ作品です。
 

 

「殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス」、「クローズドサスペンスヘブン」などのヒット作を持つ人気ミステリ作家五条紀夫の児童書デビュー作がPHP研究所から。昔話がモチーフの5分系短編集のようです。



2月26日発売

 

「心霊探偵八雲」の神永学の初児童書が主婦の友社の児童書レーベル「ミステリ図書館」から。学校の怪奇現象の謎を追う中学生たちの物語のようです。
 

 

「いなくなった私へ」の辻堂ゆめの児童書作品が、こちらも主婦の友社「ミステリ図書館」から。離島留学先で起きる小さな事件の謎を解く少年たちの物語のようです。
 

 

新人平石さなぎの第38回小説すばる新人賞受賞作品が集英社から。教祖の生まれ変わりとして宗教団体の信者から崇拝される少女と転校生の少女の、宗教団体や両親に振り回されながらの友情を描く物語のようです。



2月25日発売

 

カーネギー賞作家賞ノミネート常連のイギリスの人気児童書作家ロス・モンゴメリー(Ross Montgomery)が児童書ではなく2025年に刊行した初の一般書作品「The Murder at World's End」で日本初上陸。邦題は「ハレー彗星の館の殺人 老令嬢探偵の事件簿」。少年院帰りの召使と彼が仕える79歳の毒舌老令嬢がハレー彗星の夜に閉め切った館で起きた殺人事件の謎を解く、20世紀初頭英国を舞台にしたミステリのようです。
翻訳は「新しい時代への歌」の村山美雪。KADOKAWAから。
 

 

シリア生まれの新人作家シファ・サルタギ・サファディーのデビュー作にして2024年全米図書賞児童書部門受賞作品「Kareem Between」が「カリーム、シリアとアメリカのはざまで」の邦題で作品社から。
アメリカの学校に通うシリア系アメリカ人の少年の成長物語です。翻訳は金原瑞人&山田文。
 

 

詩が好きな男子と作曲と歌が好きな女子の恋を描いた一条岬による2020年の青春ラブストーリーのヒット作「君が最後に遺した歌」の姉妹編がメディアワークス文庫から。
「君が最後に遺した歌」の方は今年3月に映画化作品が公開予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

2月19日発売

 

「嘘の木」、「ささやきの島」のフランシス・ハーディングの2024年刊行の最新作「The Forest of a Thousand Eyes」が「千の目が光る森」の邦題で東京創元社から。
大事な望遠鏡をあるべき場所へ戻すために「壁」と呼ばれる石の要塞から出て危険な森を旅することになった少女とフェレットの冒険物語。「ささやきの島」と同じく、挿絵画家エミリー・グラヴェットとコラボしたイラスト入り長編ファンタジーです。
翻訳はここまでのハーディング作品の邦訳すべてを手がける児玉敦子。
 

 

ディズニー世界の秘密結社「S.E.A.」に出会った日系アメリカ人の少年の冒険を描く児童書ファンタジー「S.E.A.」シリーズの2作目「
Shinji Takahashi: Into the Heart of the Storm」が「S.E.A.シンジ・タカハシと怒りのストーム・ボア」の邦題で。
 

 

雨井湖音の高等支援学校を舞台にした青春ミステリの好評作品「僕たちの青春はちょっとだけ特別」の続編。
 

 

大事なものをあずかる魔法の預かり屋さんを描いた廣嶋玲子の児童書ファンタジー「十年屋」の9巻目



2月17日発売

 

イギリスの作家マックス・ボーターの2015年のデビュー作「Grief Is the Thing with Feathers」が「悲しみは羽のあるもの」の邦題で早川書房から。母親を失った幼い兄弟とその父親と言葉をしゃべる不思議なカラスの交流物語のようです。翻訳は「煙と骨の魔法少女」の桑原洋子。



2月13日発売

 

探検家を目指す子どもたちが学ぶ学校が舞台の児童向け学園&冒険小説「私立探検家学園」の7巻目。



2月12日発売

 

とんでもなく意地悪で下品な夫婦を描いたロアルド・ダールの児童書コメディ「アッホ夫婦」の、現代イギリスの児童書作家コンビグレッグ・ジェームズ&クリス・スミスによる2024年刊行の続編小説「The Twits Next Door」が「アッホ夫婦のおとなりさん」の邦題で評論社から。ロアルド・ダールが執筆したものではありませんが、同社の「ロアルド・ダールコレクション」に入るようです。
翻訳は「ハリーとしわくちゃ団」の小栗麗加&「大好き! クサイさん」の久山太市。


2月10日発売

 

「青春ゲシュタルト崩壊」の丸井とまとの新作が双葉文庫パステルNOVELから。漫画を共作する正反対の性格の女子2人の友情と格差と嫉妬を描く青春小説のようです。



2月5日発売

 

「ぼくと象の物語」のリン・ケリーの2020年シュナイダー・ファミリーブック賞ミドルグレード部門受賞作品「Song for a Whale」が「ひとりぼっちのクジラとわたしの歌」の邦題で静山社から。
メカニックの天才児なのに耳が聞こえないせいで周囲から軽く扱われている12歳の少女アイリスが、ほかの鯨とコミュニケーションできない鯨「ブルー55」のために歌える機械を発明しようとする、というストーリーです。
翻訳は「5000キロ逃げてきたアーメット」の久保陽子。
 

 

高校生ゴンクール賞受賞作品「ちいさな国で」のルワンダ系作家ガエル・ファイユの2024年の作品「Jacaranda」が「ジャカランダの樹」の邦題で早川書房から。
フランスで暮らすルワンダ系少年と、彼が出会った虐殺から逃れてきたルワンダ移民の少年の物語。翻訳は「ちいさな国で」の加藤かおり。