「♪『聞こえないでと矛盾してるね いまこそすべてを、見てーっ!』」
「ふっ、いきなりアニソンなんて全開ですね先輩」
「俺より先に『Alright!ハートキャッチプ○キュア』歌ったお前に鼻で笑われるのは心外だ!」
「せっかく先輩の歌から文章が始まったのに暴露しないでくださいよ、キャラが違うって言われちゃうじゃないですか」
「……逆に聞くが、どんなキャラだと思ってんの?」
「『Cl○riSの歌が似合いそうなことに定評のある天華』です。」
「……歌ってるの聞いたことないんだけど?」
「あくまで『似合いそう』ですから」
「だめじゃん! やっぱプリ○ュアが本性じゃん!」
「違います。この曲歌ってるのを聞けば思い知ります。」
「おっ、Cla○iS?」
「いえ違います」
「あれー!? って、なに、この曲?」
「これは英語のバージョンですけど、日本語の曲とメロディは一緒なので先輩も聞けばわかると思います。」
「文字だけの世界で音を読み取れと!?」
「♪『I remember sitting with you Underneath the tree of life
We listened to every fainter cry of the creatures there on the day the world began...』」
「……天華さん天華さん、これ何の曲?」
「♪『Looking at everything that I've lost And almost everything that I've loved
I'll hold them all tightly in my arms Wondering where I am, so please tell me where to go』」
「……ねえ、メロディ聞こえないからわからないんだけど?」
「♪『All of the answers you seek lie hidden in the sun
If I hadn't met you my life Would've been in the darkness forever
In my wings are the powers of immortality But by meeting you my whole life has changed
You give light to me hope to me strength into my life』」
「お願いだ!日本語版を教えてくれっ!」
「♪『一万年と二千年前からあっいっしってっる~』」
「それかぁー! アク○リオンだったのかー!」
「サビの前でわかると思ったんですけどね。」
「3次元のカラオケだったら聞いてわかったな、たしかに。てかお前、英語ちゃんと発音できるんだな……」
「練習したんです。」
「おお、意外と努力家……じゃあ俺もがんばって練習した曲を入れるかな。」
「へぇ、何を練習したんですか?」
「初音○クの『裏表ラ○ーズ』。知ってる?」
「あの歌詞が……というかPVがちょっとえろえろのやつですよね」
「そこを見るか……まあそれだ。練習の成果を見せてやるっ」
「自信あるんですね」
「おう!」
「じゃあ2倍速で。」
「ちょっ!?」
「あ、そろそろ歌いだしですよ」
「っ! ♪『良いことじゅくっ……ぇからさぇた~しのぉあいかんきょっ……ラブという得体のしえぇぇ……』」
「歌えてないじゃないですか」
「お前がスピード上げたせいだっ!」
「♪『あいまいなたいがいのイノセントなかんじょうろんをぶちまけた~ことのはーのーなーか、どうにかこうにかげんざいちてんをかくにんするめだまをほーしがってーい~る、せいっ』」
「!?」
「歌えるじゃらいですか」
「ろれつ回ってないやつに負けたっ!」
「これは反動れす。ふらんこんら早くひゃべららいからひたがまわららくらりまひた。」
「これはひどい。」
「直りました。じゃあ次は僕の歌ですね」
「えっ、今歌って……」
「先輩の曲じゃないですか」
「くそっやられた!」
「♪『きーみは誰とキスをすーる~』」
「おっ、真綾さん……」
「♪『わ~たしそれとも、わ~た~し~』」
「一択クイズ!?」
「シェ○ル&ラ○カver.です。」
「ひとりで歌ってちゃ意味ないじゃん!」
「じゃあ先輩手伝ってください」
「おう、どっちだ?」
「僕が真綾さんで」
「結局ひとりじゃん!」
***
「よし、新譜に入ってる! じゃあ天華、ヒャダル子パートよろしく」
「えー……」
「♪『たった今初めて気づいた』」
「トイレとドリンクバー行ってきます。」
「♪『24h キミ……』えぇーっ!」
――数分後
「戻りました。」
「♪(精一杯甘い声で)『これが俗に言う「恋」なの!?』……っ!」
「……もっかいトイレ行ってきます。」
「まて! ちょっ、なんだ今の目はっ!」
「いや、ひとりでなにやってるのかなーと」
「お前がノッてくれなかったからでしょ!?」
「はあ……すいません。」
「ったく……あ、オレもトイレ行ってくるわ。歌ってていいよ」
「はい」
――数分後
「ただいま――」
「♪『ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん ごっすん』」
「なんか怖い!」
「東方の魔理○です。友達が歌ってるのを聞いて覚えちゃったので歌ってみました。」
「お前が歌うと何か猟奇的だな……」
「テンション上がっちゃいました」
「『!』一度も使わないやつが言う台詞!?」
「さっき○リキュアでいっぱい出てきたじゃないですか」
「文章カットされてんだよ! 誰もそれを目撃してないんだよ!」
「それは残念でしたね。ふふっ」
「ふふっ、じゃねー! あっ、さてはさっき『ヒャダ○ンのカカカタ以下略』から逃げたのも『!』が出てくるからじゃ……!」
「キャラの維持と先輩とのデュエットだったら前者を選びます。」
「なにそれ切ない」
「それより先輩、豊崎さんの曲を入れないんですか? 好きなんじゃないんですか?」
「好きだからこそ、だな。野郎が歌って癒しになると思ってんのか?」
「微塵も思っていません。」
「だろ?」
「ス○ィアは歌うのにですか」
「『とおくのそ~らに~』は男声でかろうじていけても『ちゅちゅるちゅ~♪』はアウトだろ? はるちゃんの『CHU CHU CHU!』もアウトだろ?」
「先輩は『ちゅ』が好きなんですね」
「うるさいっ。じゃあ『mott○☆派手にね!』でもいくか」
「僕、この歌のサビを聴くたびに某怪盗3世さんが浮かびます。」
「どの部分かはだいたいわかる」
「じゃあ僕はハ○ー大豆を入れますね。そろそろ時間なんで、これがトリになります」
「もっといい曲で締めてよ!」
「どっこ○食品をバカにするんですか?」
「○ギ様と同じこというな! せっかくその作品の10話とかぶらないネタでがんばってたのに! りぶらんが!」
「戸松さんの名前を出したのは先輩ですよ、そこからはどうやってもか○なぎにつながるに決まってるじゃないですか。 先輩あほですね」
「うるさいっ」
「でも楽しい時間でした。先輩のおごりだし。ありがとうございます。」
「そのことなんだけどさ、」
「まさか今さら割り勘とか言うんですか?」
「今手持ちが少ないんだ。……あとで返すから、天華の分、とりあえず自分で出しといてくれない?」
「……あなたに期待した僕がばかでした。」
<続かない>