続きです。
14
「家?」
琉也は、ハルカの後ろについて歩く。
「うん。」
涙目で頬をさすりながら、ハルカが答える。
ハルカがフミオから離れることで《連鎖》が解け、不意に地面に接吻することになった綾がつねったのだ。
「家って…幽霊がそんなもの作れるの?」
「違うよ。こんな山の中でも、建物があるの。《コロニー》の広場のおやしろみたいに、もう誰にも使われなくなっちゃったところがね。そこを、みんな《ホーム》って呼んでるんだ。」
「へえー…」
幽霊たちが住みついている山奥の使われなくなった建物…
「廃病院だったりして。はは…」
「すごーい!なんでわかったの!?」
……え?
「ちょっと違う気もするけと、そんな感じだよ♪」
「え、どういう…?」
「ほら、ここが《ホーム》なんだ☆」
木造の、民家より少し大きいくらいの建物。
看板がついている。
『 田村診療所』
僕は今から、ここに住むらしい。
「えぇーっ!?」
***
玄関前。
「診療所か……あれ?」
診療所:医師が診察・治療を行う施設で、医療法では収容人数が19人以下のものをそう呼ぶ。
《コロニー》に着いたとき、視認できた霊が、だいたい20人。他にももっといるはずだ。
そして看板曰く、この『 田村診療所』は収容人数17人、病室数5室。
「…ハルカちゃん。ほんとにみんな、ここに住めてるの?」
「うーん、みんなはムリ、かな」
「えっ?」
「《ホーム》はね、住むっていうより、寝るための場所なんだ。ユーレイは眠らなくても大丈夫なんだけど、生前の習慣があるから、まったく寝ないと心が疲れちゃう人もいいるみたい。
だからみんな、寝たくなったらここに来て、寝るの。17個のベッドをみんなで使い回してね。」
あっ、なるほど。自分のポジション固定じゃないのか。
「診療所じゃ眠れない~って言って、使ってない人もいるんだけどね。…じゃあ入ろうか。よいしょっ」
ギィ、と軋む音を立て、ハルカが扉を開けた。
TO BE CONTINUED
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「家?」
琉也は、ハルカの後ろについて歩く。
「うん。」
涙目で頬をさすりながら、ハルカが答える。
ハルカがフミオから離れることで《連鎖》が解け、不意に地面に接吻することになった綾がつねったのだ。
「家って…幽霊がそんなもの作れるの?」
「違うよ。こんな山の中でも、建物があるの。《コロニー》の広場のおやしろみたいに、もう誰にも使われなくなっちゃったところがね。そこを、みんな《ホーム》って呼んでるんだ。」
「へえー…」
幽霊たちが住みついている山奥の使われなくなった建物…
「廃病院だったりして。はは…」
「すごーい!なんでわかったの!?」
……え?
「ちょっと違う気もするけと、そんな感じだよ♪」
「え、どういう…?」
「ほら、ここが《ホーム》なんだ☆」
木造の、民家より少し大きいくらいの建物。
看板がついている。
『 田村診療所』
僕は今から、ここに住むらしい。
「えぇーっ!?」
***
玄関前。
「診療所か……あれ?」
診療所:医師が診察・治療を行う施設で、医療法では収容人数が19人以下のものをそう呼ぶ。
《コロニー》に着いたとき、視認できた霊が、だいたい20人。他にももっといるはずだ。
そして看板曰く、この『 田村診療所』は収容人数17人、病室数5室。
「…ハルカちゃん。ほんとにみんな、ここに住めてるの?」
「うーん、みんなはムリ、かな」
「えっ?」
「《ホーム》はね、住むっていうより、寝るための場所なんだ。ユーレイは眠らなくても大丈夫なんだけど、生前の習慣があるから、まったく寝ないと心が疲れちゃう人もいいるみたい。
だからみんな、寝たくなったらここに来て、寝るの。17個のベッドをみんなで使い回してね。」
あっ、なるほど。自分のポジション固定じゃないのか。
「診療所じゃ眠れない~って言って、使ってない人もいるんだけどね。…じゃあ入ろうか。よいしょっ」
ギィ、と軋む音を立て、ハルカが扉を開けた。
TO BE CONTINUED