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「こ、これは……」


死人のくせに意気揚々とテンション高く少女についてきたが、


「壁…?」


形容とかじゃなく、岩でできた、高く切り立った、壁。


それにぶち当たり、気勢をそがれる。




琉也 は
ボルテージ が さがった! ▽
すばやさ が がくっと さがった! ▽



『死亡現場』を離れ、僕は少女に連れられて、海岸沿いの洞窟に入り込んだ。


ひでんわざのフラッシュは誰も覚えていなかったが、幽霊はさすが夜目が利くな、と思った。光の届かない洞窟内部にも関わらず、くっきりと周りが見えた。


それが、10分くらい前。


そして今、その洞窟の突き当たりにきたわけなんだが、そこは崖になっていた。


見上げると、僕が落ちた崖よりも高さがあるようだ。


「…?どしたの?」
少女が涼しい顔で首をかしげる。


「どうって、こんな高いところ、どうやって越せば…」


「跳ぶんだよ?」


軽く言われた。


「跳ぶ!?ここを?」


「うんっ。ユウレイなら余裕なんだよ☆」


言うと少女は、ポーンと、軽い跳躍で崖の上へ姿を消した。


「ま、マジ…?」


そ、そうか、跳べるのか。



あんな小さい女の子だってできるんだ、自分だって跳べる!


そう心に言い聞かせ、琉也も、跳ぶ。


「わっ!」


一瞬で、崖の上に。


「お…おお、すげぇ」


赤い帽子の配管工もビックリのジャンプ力だ。


「ね?」
少女が無邪気な笑みを見せた。


TO BE CONTINUED