続きです。
2
ある海岸。
「――…ここは…?」
少年は、目を覚ます。覚まして、自分が海辺に横たわっていることに気づく。
「あれ…僕はたしか…」
14歳の少年、三門琉也(ミカド リュウヤ)は、記憶の糸をたどる。
「なんとなく、ひとりで海を眺めにきて…」
と、その時、聞きなれた曲が聞こえた。僕のケータイの着メロだ。
「?…っと、あった」
ケータイは、1メートルくらい先に落ちていた。
手を伸ばして拾い上げ、ディスプレイを…
「…?」
手に、ケータイがなかった。
「あれ?今拾ったはずなのに…」
ケータイはまだ、元の位置で鳴っている。
首をかしげて、もう一度手を伸ばすと、
「ありました!携帯電話発見です!」
僕のケータイを、別の手が取り上げた。
(え、ちょっ…!)
見上げると、1人の若い男が僕のケータイを手にしていた。
「間違いないか?」
もう1人、40代くらいの男が駆け寄ってきた。どう見ても、2人とも警官だ。
この男たちは、まるで僕の存在になど気づいていないかのように、会話を続けている。
「はい、三門琉也くんのものです。」
「あの、三門琉也って僕ですけど…」
「よし、じゃあ戻るぞ」「はい。」
また僕を無視し、警官たちは僕のケータイを持ったまま、背を向けて去ろうとする。
「ちょ、ちょっと…!」
僕は慌てて若い警官の肩を掴もうとして、
スッ――…
「っ…!?」
僕の手は、警官の肩をすり抜けた。
「な…んだ、これ…!」
呆然と自分の手を見つめる。
……今、気づいた。
体の軽さ。不自然なほどの、痛みのなさ。
「思い出した…。僕、崖から落ちて…」
体が、若干透けている。
鼓動が、聞こえない
ユ
ウ
レ
イ?
「……僕、死んだ…?」
TO BE CONTINUED