8月12日(木)曇り/雨
「はばかりながら」という言葉は、「手前で言うのもなんですが・・」とかなり、謙虚な気持ちを込めて、それでも一言言わせていただきますという自己主張もあるわけだが、これが新刊紹介であちこちの図書館の人目に付く場所に置かれているところからしても、もはや「はばかりながら」を通り越した堂々たる存在の場を与えられていると言う印象を受ける。
本のタイトルが、これほど書き手の「謙遜」と「主張」をぴったり重ね合わせているのも珍しい。
相手は何と言ってもなく子も黙る元山口組・後藤組組長。
歴史を紐とけば「お控えなすって」の世界の裏街道をひた走りに走ってきた方だけに世間体を考えて「あっしのようなもんが本等書いて世間様に公表するなんておこがましくって」とどこまでも控えめでありながら、「それでも黙っちゃいられねぇ~」という言い分もしっかりある。
普通の者が「はばかりながら言わせていただきます」と言ったところで「あっそう」で終わってしまうのではないか。
著者:後藤忠政
出版社:宝島社 (2010/05/29)

憚(はばか)りながらの極意
苫小牧に到着するまでの間、たくさん時間があったので、海を眺めながらこの本を読んだ。「はばかりながら」という言葉は、「手前で言うのもなんですが・・」とかなり、謙虚な気持ちを込めて、それでも一言言わせていただきますという自己主張もあるわけだが、これが新刊紹介であちこちの図書館の人目に付く場所に置かれているところからしても、もはや「はばかりながら」を通り越した堂々たる存在の場を与えられていると言う印象を受ける。
本のタイトルが、これほど書き手の「謙遜」と「主張」をぴったり重ね合わせているのも珍しい。
相手は何と言ってもなく子も黙る元山口組・後藤組組長。
歴史を紐とけば「お控えなすって」の世界の裏街道をひた走りに走ってきた方だけに世間体を考えて「あっしのようなもんが本等書いて世間様に公表するなんておこがましくって」とどこまでも控えめでありながら、「それでも黙っちゃいられねぇ~」という言い分もしっかりある。
普通の者が「はばかりながら言わせていただきます」と言ったところで「あっそう」で終わってしまうのではないか。
著者:後藤忠政
出版社:宝島社 (2010/05/29)

こういう類の本はあまり縁がなかったが、あの山口組後藤組組長の自叙伝と聞いて読んでみた。
ヤクザと政治(政党)との関わりにおいて、ヤ~さんがどんな役割を果たしているか、
いろいろこれまでにも取りざたされてはきたが、その道の人からズバリ詳細が語られると説得力がある。
親分は年のころは、50代くらいだったか、白髪交じりでいつも和服。
それもよれよれの寝巻なんかではなくて、パリッとした仕立ての着ものだった。
ヤクザと政治(政党)との関わりにおいて、ヤ~さんがどんな役割を果たしているか、
いろいろこれまでにも取りざたされてはきたが、その道の人からズバリ詳細が語られると説得力がある。
思い出すこと
子供のころ、近所に、ある組の親分一家が暮らしていた。親分は年のころは、50代くらいだったか、白髪交じりでいつも和服。
それもよれよれの寝巻なんかではなくて、パリッとした仕立ての着ものだった。
回覧板とか、子供の使いで持っていくとそのおじさんが出てきた。
黒塗りの車が並んだり、黒づくめの人がぞろぞろ出這入りするわけでもなかった。
上品で威厳があって親分さんと言えば、その人を思い出す。
そこの息子さんはちょっとだけ年上だったか、中学生の帽子を少し、前にさげたかぶり方だった。シャイな感じを受けたが、他の中学生にはない大人びた雰囲気があって私は、彼に会うとドキドキした。
うちは、警察官で考えてみれば彼らとは水と油の関係。
その適度な距離がお互いにクールな雰囲気をもたらしていたかもしれないが、親分さんの礼儀正しさとか、近所との付き合い方に悪い印象は持たなかった。
もっとも、明治生まれの祖母は私を枡席の芝居小屋や映画にしょっちゅう連れて行ったが、多くが任侠モノで「親分・子分」の世界は必ず最後にホロリとさせるところが子供にもよくわかった。任侠の現実には疎いが、映画や芝居で役者が演じる世界が結構身近にあった。
現実はかなり怖そうだ。
黒塗りの車が並んだり、黒づくめの人がぞろぞろ出這入りするわけでもなかった。
上品で威厳があって親分さんと言えば、その人を思い出す。
そこの息子さんはちょっとだけ年上だったか、中学生の帽子を少し、前にさげたかぶり方だった。シャイな感じを受けたが、他の中学生にはない大人びた雰囲気があって私は、彼に会うとドキドキした。
うちは、警察官で考えてみれば彼らとは水と油の関係。
その適度な距離がお互いにクールな雰囲気をもたらしていたかもしれないが、親分さんの礼儀正しさとか、近所との付き合い方に悪い印象は持たなかった。
もっとも、明治生まれの祖母は私を枡席の芝居小屋や映画にしょっちゅう連れて行ったが、多くが任侠モノで「親分・子分」の世界は必ず最後にホロリとさせるところが子供にもよくわかった。任侠の現実には疎いが、映画や芝居で役者が演じる世界が結構身近にあった。
現実はかなり怖そうだ。
ヤクザ映画全盛時代
60年代~70代、日本の映画界では「網走番外地」「緋牡丹お竜」「冬の華」「仁義なき戦い」などなど、高倉健や藤順子や松形弘樹・梅宮辰也など錚々たるメンバーが活躍していた。男の友達はこれらの映画に夢中だったが、女の子たちも結構、観ていた。
切った、張ったの世界で血みどろの抗争を繰り広げる世界は嫌いだ。
よりによってそんな映画で心臓をドキドキさせたくない。
しかし、高倉健演じるヤクザ、あの寡黙で感情を押し殺した表情の奥に込められた一途な思い・・・怒りや悲しみや愛の心などをスクリーンから感じるので怖いところを通り越して観て来た。
無口で愛想はないが義理を重んじ、筋が通らない事には命を賭けて闘う。
それが度が過ぎて一般市民を巻き添えにする事件がある。
当然、取り締まりのターゲットになる。
著者は、近年 この社会に入る若者は6千人くらいいると、しかし薬をやったり違法行為によって破門される数もこれくらいいると言う。
絶対やっていは行けない事が組の掟にあるにもかかわらず、それを破るヤツは組の中でも厳しい制裁を受けている事は知られていない。
無口で愛想はないが義理を重んじ、筋が通らない事には命を賭けて闘う。
それが度が過ぎて一般市民を巻き添えにする事件がある。
当然、取り締まりのターゲットになる。
著者は、近年 この社会に入る若者は6千人くらいいると、しかし薬をやったり違法行為によって破門される数もこれくらいいると言う。
絶対やっていは行けない事が組の掟にあるにもかかわらず、それを破るヤツは組の中でも厳しい制裁を受けている事は知られていない。
むしろ、社会で迷惑な行為を繰り返すのは、破門された「元・・・」の人間たちが多いのに、世間はヤ~さん全員を「暴力団」として抹殺しようとしていると言っている。
そういうものか、と、世間知らずの私は読んだのだが、何も彼等を全部肯定しているわけではない。普通は○○組の人と聞くだけで警戒する。
そういうものか、と、世間知らずの私は読んだのだが、何も彼等を全部肯定しているわけではない。普通は○○組の人と聞くだけで警戒する。
政治は時に必要とあらば、彼らを利用してきた。
その裏話は読んでみないとわからないとしか言えない。
著者はその時々の、政治の都合で彼らを利用するご都合主義を痛烈に批判している。
私が解説する事でもないので興味のある方は お読みになってください。
ただイタリアマフィアとか香港マフィアとか地下に潜ってしまう組織になると今以上に、市民にとっても脅威となり取り締まりも容易ではなくなる、壊滅しようとすればするほど逆効果もあるということを警告していた。
この話題は難しい、私には縁遠い世界だからよくわからないのだ。
子供たちにこの道に進んではどうかと絶対に勧める事はない。
ただ、こういう道に入り、そこから出て新たな道を開いていく人もいるということだ。
その裏話は読んでみないとわからないとしか言えない。
著者はその時々の、政治の都合で彼らを利用するご都合主義を痛烈に批判している。
私が解説する事でもないので興味のある方は お読みになってください。
ただイタリアマフィアとか香港マフィアとか地下に潜ってしまう組織になると今以上に、市民にとっても脅威となり取り締まりも容易ではなくなる、壊滅しようとすればするほど逆効果もあるということを警告していた。
この話題は難しい、私には縁遠い世界だからよくわからないのだ。
子供たちにこの道に進んではどうかと絶対に勧める事はない。
ただ、こういう道に入り、そこから出て新たな道を開いていく人もいるということだ。
後藤さんは、今は僧侶でもあり、慈善事業を手掛け徳を積んでおられる。
その人脈の広さ、懐の大きさから大勢の人に慕われていることもこの本から伝わってくる。
人生をやり直す事は出来ないが、志を立て直して再出発ができる。
一度きりの人生を納得のゆく様にとこの人は選んだのだ。
詳しい解説は下記のHPにあります。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4796675477_1.html 紀伊国屋書店BookWeb
その人脈の広さ、懐の大きさから大勢の人に慕われていることもこの本から伝わってくる。
人生をやり直す事は出来ないが、志を立て直して再出発ができる。
一度きりの人生を納得のゆく様にとこの人は選んだのだ。
詳しい解説は下記のHPにあります。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4796675477_1.html 紀伊国屋書店BookWeb