10月14日(火)雨

今日は雨、落ち着いて本が読めるはずだけど、母が何度もベッドから携帯で呼ぶのでなかなか集中できない。
携帯の電源が切れるといけないからと母はしょっちゅう、充電している。
新しい病気の治療薬を服用したところ、副作用による幻覚がひどく別人になった。
薬の量を調整して元に戻る。
「不思議な夢を見ていたみたい。あれは何だったのかね。」

それはこんなことだった。
夕方、陽がかげり、室内も次第に暗くなっていくにつれて、タンスや置いてあるものが黒い塊となって一段と存在館をましてくる。
その塊に隠れるようにして動いている人影。
あるときは、遠くに居るはずの息子であったり、見たこともない子ども達であった。
せわしなく仕事をしていたという。
何時間も働いているのだから、お茶の一杯くらい出してあげてくれ と母は言う。

「誰も居ないよ、居ないってば」と答える私。

「どうしてそんな冷たいことを言うの、部屋を片つけてくれているのに疲れているから冷たいものでも飲ませてってよ、あんたさんたち~~、一服してやってよ」と見えない相手に向かって大きな声をあげている。
また、ある時は廊下の向こうに見える部屋の黒いコートを指出して「大きな女の人が立っている」と。
多くは、北のあまり使っていない部屋に人影が見えるようだ。

あまり何度も言われると妙なもので、こちらまで暗示にかかりそうになる。
見てきてくれといわれても、気乗りがしない。
それでも言われたとおり、確かめてから「やっぱり いないよ」と私も律儀モンだ。

医者は薬の服用を中止して様子を見るようにと言った。
しばらくしてから、量を半減した。

「あれは何だったんだろうね・・・・確かに人や虫がいたのに、消えてしまった。」

加齢とともに肝機能の衰えた高齢者には十分な吸収作用が働かないために、薬どうしが肝臓に届く前に化学反応を起こして、ふらつきや転倒などを引き起こしているらしいという報道があったのはつい2週間前。
ついつい薬に頼ろうとする気持ちはわかるが、体内での化学物質による反応を食い止める手立てはない。
機能が衰えた人たちの服用は気をつけないと危険なのではないかと思った。
顔つきも無表情で一点凝視になり、言葉は早口言葉のように高回転している。

こういう副作用が高じると、インフルエンザに使われるタミフルの服用による突然の異変は十分想像できる。
神経が高ぶり、興奮する。
ちなみに母の服用している薬はもともとはインフルエンザのために開発された薬。
それが目的外の治療(病名は言えないが)に役立つことが判明して応用されている。
薬とのつきあいは 大変だ・・・・。

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読書も途切れ途切れ。
それでも、今日のように外出しない日は、なんとか時間をつなぎながら1冊やっと読み終えた。