◇「ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの」とは、

室生犀星の抒情小曲集の詩句。

とは言っても彼の作品を知っているのではなく、

Wikipediaに載っていた のを読んだだけなのですが。

作品を読んでもいない自分がこの詩句の解釈をするなんておこがましいので、

自分の故郷(ふるさと)について考えてみました。

* * *

 親の仕事の都合で何回も引越しをしていたこともあって、

大学に入学前に親と住んでいた所を合わせれば

libraには3つの故郷があります。

実際には他にもいくつかの場所に住んでいたのですが、

暮らした時間と思い出と合わせて故郷と言えるのはこの3つだけです。

 住んでいた時にはいろいろと不満な点もあったのですが、

(例えば不良が多かったとか、嫌なことがあったとか。)

遠く離れてみると、楽しかった思い出ばかり浮かんできて

懐かしさと切なさでつい目頭が熱くなってしまいます。

つい最近どれにも訪れてみたのですが、昔のままの姿も残っている反面、

町は少しずつ変わっていて一抹の寂しさを覚えました。

 故郷とは町という舞台と家族や友達といった登場人物が作り上げるものだと思うので、

どちらもが永遠に同じ姿ではいられないのだから

故郷はもう思い出の中にしかないとも言えます。

今住んでいる場所も、これから住むかもしれない所も、

その時々で思い出を作って、

何十年か先に故郷として思い出せると良いですね。