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ドラマ「ニュールック」を見ました!



“ファッション・アイコンであるクリスチャン・ディオール、同世代のココ・シャネル、ピエール・バルマン、クリストバル・バレンシアガらが、いかに第二次世界大戦を生き抜き、我々が今日知る現代ファッションを世に出したかを衝撃的な物語と共に伝える。”
 
💭

戦争だし、ナチスだし、気分が暗くなることもあるけど、
だけど、見て良かった。今も輝くブランドの重鎮たちが、こんなにもが戦争に翻弄され、関係していたなんて何も知らなかった。。。
見れる方はオススメいたします!
 
 
 
 
ディオール、シャネル、バレンシアガ等から想像するお洒落で都会的なファッションドラマとは程遠く、ナチス、ゲシュタポ(ヒトラーのナチ党政権を支えた秘密国家警察)、レジスタンス(第二次世界大戦のフランス国内でナチスに対して行われた抵抗運動)、収容所、そんな言葉が蔓延る物語。
 
同じ時代、パリで仕事をしていた2人だけど、戦時中は異なる環境に居て、、まるで対比するかのように描かれている。
レジスタンスの妹がいるクリスチャンディオールと、ナチスの恋人がいるココシャネル。
 
片方はナチス運動をした罪で妹が連れていかれて、ひたすら帰りを待ち、
片方はナチスの恋人がいることで、ナチスに加担したんじゃないかと嫌疑を受ける日々。
 
環境は違えど戦争に影響され、どんな仕事であれ戦争に翻弄され、人を選ばず、立場を選ばず。だれかれ構わず傷つけていく戦争の恐ろしさを描く。
 
物語の中で1番印象に残ったのは、クリスチャンディオールの妹カトリーヌの帰還の回。
1944年にパリはナチスの占領から解放され、私たちがドラマで見る分には普通の日常に戻ってた。
だから、カトリーヌの帰還の回、連行された皆が故郷パリに戻れたことを喜ぶんだと思っていた。
現実は全然違って、
彼らの絶望に満ちた目、覇気も魂も抜けた身体、喜びの感情さえも無い、視聴者が見ている世界は一気にカラーから白黒に。
戦争が終わっても、苦しみや悲しみは続く。喜びに満ちたお帰りと歓迎の家族の歌声との隔たりが視聴者を一気に戦争へと引き戻し、泣けてきた。
 
ドラマの創作かもしれないけど、謙虚で遠慮がち、妹を愛す優しい兄・クリスチャンの描き方をされる一方で、シャネルはとても強く、とても傲慢だった。
=あの時代に女性が大ブランドを確立させ、国にも、男性にも負けられない強さは絶対条件だし、必要だったんだろうなと言うのがよく分かる。むしろそれがあったからこそ、彼女はトップまで上り詰めたんだろう。
(自分の香水No.5は買い占めるくせに、ドライバーの給料は未払い。それは払ってあげて欲しかったけどw)

クリスチャンとは違って、自己愛に溢れるココ、
仏に生まれ、戦争と言う時代に翻弄されながらも生き抜き、、ファッションを突き詰めた2人のコントラストがとても印象的だった。
 
監督はS2はYSLについて描きたいみたい。
それもあるなら、是非見たい!
 
☺︎Miss Diorの香水の話も好きだった。