こんにちは、リブラです。今回は、ナポレオン・ヒルの「悪魔を出し抜け!」第11章の解説です。
ヒル「逆境にもメリットがあるというなら、いくつか例を出してほしいのですが」
悪魔「逆境に陥ると、人間は虚栄心とうぬぼれから解放される。
また、他人の協力なしには何事も成功しないということに気づき、利己的でいられなくなる。
逆境に陥ると、人間は自分にどれほどの精神的、身体的、霊的力があるかを試される。
それによって、自己の弱さと向き合うようになり、それを乗り越えることができるようになる。
逆境に陥ると、人間は人生の明確な目標を実現する方法を瞑想や内省的思考で探すようになる。
これは第六感の発見につながり、「無限の知性」とつながることができる。
逆境に陥ると、人間は古い思考習慣を断ち切り、新しい習慣を身につける機会を得る。
そのため、ヒプノティック・リズム(集合意識による集団催眠)の呪縛から自由になり、その働きをマイナスからプラスに転じることができる。
ヒル「逆境から得られる1番大きなメリットが何ですか?」
悪魔「思考習慣を変える機会を得ることだ。
思考習慣を変えれば、ヒプノティック・リズムの呪縛から自由になり、その働く方向を逆転させることができるようになる」
ヒル「つまり、どの失敗もみな恵みであり、失敗により人間は知識を得ることも、人生の目標を達成するのに必要な習慣を身につけることもできるようになる。そういうことですか?」
悪魔「そうだが、それだけではない!失敗が恵みと言えるのは、失敗により人間が物の持つ力よりも霊的な力に頼るようになるからだ。
人間が『もう一人の自分』(それは思考の力を通してしか働かない)を発見するのは、何らかの破滅的な出来事により自分の肉体が思うように使えなくなってからだ。
人間はたいてい、手や足が使えなくなると頭を使い始める。
それによって、人間は自分が持っている意識の力を発見し始めるのだ」
ー「悪魔を出し抜け!」第11章よりー
悪魔にこんなに逆境のメリットを挙げられたら、逆境を避けようという考えよりも、逆境は自身が使用可能なスペックの向上のチャンスに見えてくるでしょう。
2008年からやぎ座に滞在している冥王星は、わたしたちに物質世界の難題をこれでもかと突き付けるので誰しも時間や経済の問題の逆境に取り組み、厳しい選択を迫られていることでしょう。
逆境のときは、今自分が持っているものを最大限活用して戦わなければなりません。
やぎ座神話の主人公パーンは醜い姿で生まれたがゆえに母親に生み捨てられましたが、彼はその醜い姿で神々から笑いをとって人気者になり、その醜い姿で脅して人間を追い払い、自分の森を占有していました。
「生まれ持った機能をとことん使って、ほしいものは全部手に入れる」
これがやぎ座のポリシーです。
こんなやぎ座に究極の底力を引き出させる冥王星が20年近く滞在するのですから、嫌でも「省エネ・高機能」が身に付きますよね?
逆境はやぎ座になくてはならないアイテムです。
人間は困ったときでないと努力や奮闘をしないし、自分が既に持っているスペックを棚卸ししようと考えないからです。
もう、みずがめ座とやぎ座を行ったり来たりする移行期の冥王星ですが、やぎ座を去る前の総仕上げに入っている感じがします。
やぎ座に冥王星がいる期間は、今自分が持っているスペックを究極的に向上するチャンスです。
みずがめ座冥王星なら、今までのものを全部捨てて、枠越えしなければなりません。
みずがめ座冥王星時代はある意味、やぎ座より急速に進化できるかもしれないけれど、何が起きても不思議はない予測不可能な世界にいきなり連れて行かれることになります。
そうだとしたら、逆境から学びコツコツ努力して自分のスペックを着実に向上させられるやぎ座冥王星時代は、むしろ優しいのかもしれません。
「省エネ・高機能」に自分のスペックを向上させたい人、特に今、逆境の最中にいると感じる人は、チャンスだと思ってください。
今滞在中のやぎ座冥王星のヒプノティック・リズムにより、ヒプノティック・リズムを自在に操る絶好の機会です。
まず、やぎ座ポリシーに従って、「今の自分が既に持っているもの」に着目します。
その中で、いまいち使い勝手がわからないもの、中途半端にしか使えていないものが自分にあったら、それを機能させるには何が必要か?使えていない原因は何か?検討します。
ここまではやぎ座天体の通常モードの使い方です。やぎ座に天体はなくとも、運行中のやぎ座冥王星が入っているハウスで、このやぎ座の機能が「廃物再利用」のテーマを与えられると、冥王星の力を発揮させ、見事に蘇らせる底力が引き出されます。
やぎ座天体の下克上モードの使い方はハードですが、奇跡的な力を引き出します。
過去の失敗の数々を思い出し、惨めな現状を直視して、浮上する「悔しさ」をじっくり味わい、「このままで終わるものか」という思いをため込みます。
この「悔しさ」が下克上でトップを目指す原動力になるのです。
とことん「省エネ・高機能」のやぎ座は、ネガティブな感情さえもどん底から這い上がるための起動力に使うのです。
そして、冥王星は「惜しみなく奪い、惜しみなく与える」のどちらかなので、「もう、なんにも残らない。これ以上何も出てこない」状況でなおも潜在的に持っていたものを絞り出していくのです。
その果てに現れるのが、今回悪魔が言及している霊的な力であり、「もう一人の自分」(魂意識)の発見です。
ヒルが「思考は現実化する」を書き出版できたのも、逆境で「もう一人の自分」(魂意識)に会い、その指示に従ったからでした。
昔から「魂の暗い夜」や「冥界下り」と呼ばれる、覚醒前の試練期があります。
それはエゴ主導では危機を乗り切ることができず、お手上げ状態になったときやってきます。
それまで意識に昇らなかった「ほんとうの自分(魂意識)」が、救いの神として現れるのです。
しかし、それには固定観念や社会通念をすべて剝ぎ取り、エゴの要求する人生の目的を手放し、見えない自身の本質探求に臨まなくてはなりません。
トートタロットの7番「戦車」の騎士は、クリスタルを見つめ座禅を組み瞑想しています。
戦車を引くはずの馬がスフィンクスに化けてしまい、「おまえは何者か?」と尋ねたからです。
スフィンクスたちは「自分が何なのかわからなければ、どこを目指したらよいかわからないだろう?」というのです。
「自分が何者か?」は、内観して自身の内なる神(魂意識)に尋ねるしかありません。
その問いの答えはいつ返ってくるのかはわかりません。
でも、戦車を走らせることばかりに意識を向けていたら、永遠にその答えにたどり着つけません。
自分の存在が定かでないのにどこかに向かったところで、迷うばかりです。
Doingに先行して、Beingを知る必要があるのです。
7番「戦車」は、生命の木の中では、ゲブラー(峻厳)からビナー(理解)に上昇する小径を象徴するカードです。
ゲブラーは、虚栄や自惚れ、プライド、自己憐憫、被害者意識を厳しい試練を与えてそぎ落としていく場所です。
その試練を乗り越えて自身の本質を覚知した者でないと、神の叡智など到底理解するに及ばないのです。
次回は「悪魔を出し抜け!」の解説を予定しています。
わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
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