こんにちは、リブラです。

今回はジル・ボルト・テイラー博士の「ホールブレイン」の第10章の解説です。

 

第10章「ほか人たちとのつながり」

 

*恋愛関係における「4つのキャラ」

 

・キャラ1は、恋愛関係を揺るぎない関係を築いて、婚約して、結婚する方向に向かうステップと考えています。

 

左脳<考えるキャラ1>は、感情よりも思考を重視します。

 

予測可能な枠組みの中で価値ある関係を築こうとするので、人生を共に歩む長期的なパートナーを求めます。

 

同じ左脳の<感じるキャラ2>とは、主導権を<キャラ1>に委ねている間は、良い関係が続きます。

 

<キャラ1>が様々な問題を解決してくれて、<キャラ2>は自分が守られ、安全で大切にされていると感じるからです。

 

けれども、<キャラ2>が感情を暴走させると、<キャラ1>は思考停止状態になり<キャラ2>をシャットアウトするしかなくなります。

 

・キャラ2は、恋愛関係を共通理解や安心感を得られ、愛の欠乏感から救ってくれる関係と考えています。

 

左脳<感じるキャラ2>は、思考よりも感情を重視します。

 

<キャラ2>は、傷ついた子ども意識(インナーチャイルド)なので、外側の世界を敵とみなし、その敵と戦ってくれるパートナーを求めます。

 

しかし、この関係は、守る側と守られる側の役割がずっと同じで進化・成長がない共依存関係を招きます。

 

<キャラ2>が主導権を握ると、恋愛関係によって胎児期のような安心感を得ることを期待します。

 

内なる平安を保つことができるものは、外部には存在しません。

 

幸せを感じる力を他の人などの外的要因に委ねると共依存に陥り、底なしの欠乏感に苛まれます。

 

<キャラ2>は、それを察してくれないパートナーに不満を募らせて関係を破綻させることもあります。

 

<キャラ2>がネガティブな状態のとき、<キャラ3>なら刺激的で気軽な楽しさで恋愛を盛り上げ、気分転換になるかもしれませんが、<キャラ3>は飽きるとすぐに立ち去ってしまい、いつまでも<キャラ2>のお守りはしてくれません。

 

・キャラ3は、恋愛関係を刺激的で魅惑的で冒険に満ちていて「生きてるわぁ」と実感できるイベントと考えています。

 

右脳<感じるキャラ3>は、「今、この瞬間」の感情を何よりも大切にします。

 

人間関係が親密になるにつれ、義務や責任が発生しますが、<キャラ3>は窮屈な思いを我慢してまで恋愛関係を続けようとは思いません。

 

<キャラ3>は自分のペースで、流れに任せて関係を発展させることが理想と思っています。

 

・キャラ4は、恋愛関係を人生や人間関係を俯瞰し、その関係が自分と相手にもたらすエネルギーに気づくチャンスと考えています。

 

<キャラ4>の真の姿は、誰もが心の奥底にもっている感情的に安定した力です。

 

<キャラ1>の人が<キャラ4>の人に「わたしに何をしてもらいたいの?」と尋ねられたら、<キャラ4>は「ただ、ありのままでいて」と答えるでしょう。

 

<キャラ1>は「ありのままって?何をするかしないかならわかるけど。でも、あなたを愛しているから、がんばるわ」と言い返すでしょう。

 

この時点で<キャラ1>は、「何かをすること」に力を注ぐのはやめて、何かで「あること」に全力投球し始めます。

 

このように<キャラ4>は、お互いの真のつながりに期待し、<キャラ1>がゴールを急がず、プロセスを踏むことで必ず成功してくれると信じます。

 

<キャラ4>の人は、「自分(みんなも含め)は、ありのままで完璧で美しい存在だ」という揺るぎない信念をもっています。

 

「ホールブレイン」より引用ー

 

ペッド・ミドラーが歌う「ローズ」には、

 

愛は葦を飲み込む川のようだ。

愛はカミソリのようだ。

愛は飢えだ。

愛は花だ。

 

と愛を例える歌詞が続きます。

 

愛に傷つくイメージがつきまとうのは、「4つの脳キャラ」のうちの<キャラ2>の影響です。

 

<キャラ2>は分離意識の左脳にあり、警報装置の扁桃体を抱えているキャラなので、被害者意識を持ちやすいのです。

 

<キャラ1>はそもそも感情移入せず、社会的な契約のようなものと人間関係をみなしているので、メリット・デメリットの側面で考えます。

 

<キャラ3>と<キャラ4>は、右脳ですから「すべてとつながる意識」が根底にあるので孤独も愛の欠乏感もありません。

 

右脳キャラたちは、足りないところを誰かに埋めてもらおうという発想がないのです。

そして、「今、この瞬間」しかありません。

 

永遠の愛を約束するとか、愛の欠乏感に苛まれるとかは、右脳キャラたちの世界にはないのです。

 

わたしは30代半ば頃にチャック・スペザーノの「傷つくならばそれは愛ではない」を読んで、目から鱗が落ちました。

 

「傷つくならばそれは、ニーズ(必要性)であり、愛とは別物である」というのがチャックの答えでした。

 

「わたしにとってあなたが必要。あなたにとってわたしが必要。ふたりはひとつ」という必要性を愛と勘違いする思い込みが、「愛の苦しみ」という幻想を生み出していたことにこの本で気づき、長年の憑き物が落ちる体験をしたのです。

 

みずがめ座のアセンダントと土星を持ち、さそり座に金星と火星と海王星を持つわたしにとって、恋愛と心の自由は背中合わせでいつも苦しい葛藤を引き起こしていました。

 

ニーズ(必要性)を訴えているのは、傷ついた子ども意識であるインナーチャイルドで、そのインナーチャイルドにとって1番つらいことは、本人の大人意識との分離で、忘れ去られたり、無視されてしまうことだったのです。

 

恋愛をすると、当然意識のフォーカスは相手にばかり向かいます。

 

インナーチャイルドはそのフォーカスを自分に向けて欲しくなり、愛の欠乏感を訴えます。

 

すると、ますます本人の大人意識は恋愛の相手から愛されたい気持ちが募り、インナーチャイルドは無視されます。

 

その結果、インナーチャイルドが感情のパワーで大人意識を乗っ取り、ダイレクトに恋愛の相手から愛されようとします。

 

でも、インナーチャイルドが求める愛は、条件付きのニーズの愛ではなく、無条件の愛なのです。

 

当然、恋愛相手からどんなに愛されたとしてもインナーチャイルドの欠乏感は埋まりません。

 

だから、インナーチャイルドの乗っ取りが起きると、たいてい恋愛関係は破綻します。

 

これを防ぐためには、恋愛が始まる以前からインナーチャイルドとの信頼関係を良好にしておくことです。

 

インナーチャイルドが愛の欠乏感を訴えて気持ちが不安定になるのを感じたら、自分を大切にする行動に意識を向けるのです。

 

とりあえず、意識のフォーカスが他者に向かわなければ、インナーチャイルドの欠乏感のボルテージは下がります。

 

自分を大切にする行動に意識を向けると、インナーチャイルドのためにそうしてくれていると受け取るので、さらに落ち着きを取り戻します。

 

月のあるハウスを充実させることで、インナーチャイルドの愛の欠乏感にピンポイントの応急処置ができます。

 

1ハウスに月がある場合

 

自分自身のことだけにエネルギーを注ぎ、自分を心のよりどころにする。

 

2ハウスに月がある場合

 

自分の価値観で選んだものを所有して、それを心のよりどころにする。

 

3ハウスに月がある場合

 

自分が表現する世界を心のよりどころにする。

 

4ハウスに月がある場合

 

自分のテリトリーを充実させて、それを心のよりどころにする。

 

5ハウス月がある場合

 

趣味や遊びなどの至福の追求で創造性を発揮して、それを心のよりどころにする

 

6ハウスに月がある場合

 

好きなことを楽しんで貢献に役立て、それを心のよりどころにする

 

7ハウスに月がある場合

 

1対1の交流や出会いを楽しみ、それを心のよりどころにする

 

8ハウスに月がある場合

 

共感や信頼が通う深い交流で気持ちを共有し、それを心のよりどころにする

 

9ハウスに月がある場合

 

未知の領域の探求に没頭し、それを心のよりどころにする

 

10ハウスに月がある場合

 

社会的な舞台での活動にエネルギーを注ぎ、それを心のよりどころにする。

 

11ハウスに月がある場合

 

組織やグループシップの活動にエネルギーを注ぎ、それを心のよりどころにする。

 

12ハウスに月がある場合

 

潜在意識の探求や瞑想状態に入り、それを心のよりどころにする

 

次回もジル・ボルト・テイラー著「ホール・ブレイン」の解説を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。