こんにちは、リブラです。
今回はジル・ボルト・テイラー博士の「ホールブレイン」の第7章の解説です。
第7章「キャラ4考える右脳」
*神聖な意識キャラ4
「外部の現実(物質的現実)」を通して個である自分を探ろうとする左脳のキャラ1とキャラ2にとっては、個としての自分を見失うのは恐ろしいことです。
左脳細胞群たちは「わたしは外界と分離している」と認識するので、分離した個である自分がわからない(アイデンティティクライシス)状態は、「この世に自分が存在していないのも同然」ということになるのです。
一方、右脳細胞群たちは「全てとつながり、ワンネスである」と認識するので、個としての自分もなければ、孤独もありません。
右脳キャラ4は、意識に織り込まれた愛で全てとつながり、全能であり、生命の恵みに感謝し、あるがままを受け入れ、時の流れを楽しみます。
「今ここ、この瞬間」の連続の中で制限も怖れもなく、全てと一体化した自分に満ちたりて生きているのです。
*仕事をしているときのキャラ4
<キャラ4>がメインの人は、企業にとって、船の錨(いかり)のようなものです。
<キャラ4>は、予測可能で、合理的で、大局的で、偏りのない視点で、全てがどのように組み合わされ、全部をまとめて流れを作り、うまくいくのか、いかないのかを考えます。
全体の大局的なパフォーマンスを評価することができ、システムで考えます。
結果的に<キャラ4>がメインの人は、組織の相談役になります。
ビジネスのやり方については、<キャラ1>は「利益をあげたい」、<キャラ2>は「アイディアや細部をもてあそびたい」、<キャラ3>は「とにかく楽しいことをしたい」、<キャラ4>は「より善きことをしたい」と考えています。
*休暇中のキャラ4
<キャラ4>がメインの人が海辺に休暇に来ると、波の音や鳥の鳴き声に耳を傾けます。
広大な海とつながることで、感謝の気持ちで満たされ、希望と可能性の予感が絶望にとって代わるのです。
この空間で、「自分よりも大きなものとつながっている」という感覚に浸り、完全な豊かさと、すべてがあるべき姿であるという全知全能の意識に、完全に身を委ねることができるのです。
ー「ホールブレイン」より引用ー
わたしたちを取り巻く様々な情報は、現実の不安や怖れや制限が溢れています。
でも、不安や怖れや制限を感じているのはわたしたちの左脳の新皮質と辺縁系だけです。
右脳の新皮質と辺縁系は「今この瞬間」に問題がなければ全く不安も怖れも感じないのです。
1人の人間の頭の中で、右脳と左脳がまるで別世界になっているわけですから。
左脳で孤独に苛まれているときに、右脳では「全てとひとつ」を感じています。
左脳で将来の不安を抱えているときに、右脳では「今この瞬間」につながる希望や可能性を感じています。
左脳は目の前のことに釘付けになり、右脳は全体を見渡します。
左脳だけ特化して使うと、視野が狭くなり、不安や制限をいつも感じて生きることになります。
右脳だけ特化して使うと、楽観的に大局的を掴んで見渡せますが、順序立てたりカテゴライズしたりはできません。
左脳だけ特化して使うと、合理的で能率的に活動できますが、リスクや冒険は避けます。
右脳だけ特化して使うと、直感や衝動に従うので何が起こるかわかりませんが、意外性に満ち、感動があります。
左右の脳は脳梁で橋渡しされているので、本来はそれぞれの情報を互いに交流させて使うようにデザインされていたのでしょう。
しかし、人間社会は、合理性や機能性や生産性を重視するので、わたしたちは左脳ばかり酷使するようになり、右脳の能力を過小評価するようになってしまったのです。
こうしてみると、左脳が量産する悩み事を右脳に投げかければすぐに最適解を弾き出してくれるのではないかと思います。
右脳新皮質<キャラ4>は、人間のみならず、全てとつながり全知全能なのですから。
脳卒中で左脳の機能を全部失ったテイラー博士をたった8年で元の状態に復帰させた立て役者は、右脳新皮質<キャラ4>でした。
わたしたちは答えを自分の外部に求める習慣がありますが、奇跡のような右脳の可能性を考えると、自身の右脳に問題を委ねて答え待った方がよいのかもしれません。
ただし、長年にわたり<キャラ4>に交流する機会を与えて来なかった場合、答えを受けとるには多少の練習は積む必要があるでしょう。
右脳は言語で交流するよりも、イメージを送る方が伝わります。
会話のようなやりとりを期待するより、質問を投げておいて、右脳のタイミングで直感や衝動やイメージが送られてくるのを受ける方が交流しやすいです。
テイラー博士は、脳卒中から再起した後は、1年の5か月間を湖上でボート生活を送っているそうです。
彼女は自分のキャラ4のことを「ヒキガエルの女王」と名づけていますが、その理由はスイレンの葉の上で過ごすヒキガエルのように、「ブレインウエーブ(脳波号)」と名づけたボートの上で暮らしているからです。
そのように自然の中で、自身の直感と衝動に従う自由な暮らしで、<キャラ4>がオンラインになっている状態が、テイラー博士にとって快適なのでしょう。
脳卒中で右脳だけで生きる体験をしたテイラー博士は、左脳の悩み事に一切煩わされない幸せを知っているので、ボート上生活を5が月続けるライフスタイルという人生の最適解を得たのだと思います。
次回もジル・ボルト・テイラー著「ホール・ブレイン」の解説を予定しています。
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