こんにちは、リブラです。
今回はジル・ボルト・テイラー博士の「ホールブレイン」の第5章の解説です。
第5章「キャラ2感じる脳」
*仕事をしているときの<キャラ2>
左脳<感じるキャラ2>は疑い深いので、このタイプのリーダーは、部下のやる気を信頼していません。
視野が狭く、目先のことにとらわれた決定を下しがちです。
その結果リーダーは強権を発動し、厳しい要求をし、脅しをかけて納期や締め切りを強要します。
そして、「このままじゃもうおしまいだ」と悲観的な予測で部下を煽るのです。
<キャラ2>タイプのリーダーは、ストレスがかかると、動揺しがちで、しゃちこばっているように見えます。
<キャラ2>タイプの部下は、ルールをちょっと曲げれば簡単に解決できることが明らかな場合でも、過度に硬直的になり絶対曲げません。
完全主義者のきらいがある一方、スケジュールに間に合わせようと段取りを飛ばしたりすることもあります。
物事を個人的に受け止める傾向があるため、建設な批評も嫌がらせと感じ、他人に対する善意を失います。
*海辺で休暇中の<キャラ2>
<キャラ2>がメインの人は、未知の世界ではリラックスできないので、コントロールできないものを最小限に抑えようとします。
海に行く前から、天気や日焼けや海岸の危険物や衛生状態を気にします。
率先してビーチで遊ぶよりも、ビーチに来ている人々を観察して、心の中で批評することを好みます。
<キャラ2>がメインの人は、心配したり、文句を言ったり、批判したり、自虐的なったりしますが、自分のイライラを相手にぶつけていることに全く気づいていません。
その結果、周囲の人々は、とばっちりを受けるのを敬遠して、遊びに誘ってくれなくなります。
拒否されたと感じることで<キャラ2>がメインの人は、さらに負の感情が強まり、ネガティブな考え方を助長してしまいます。
ー「ホールブレイン」より引用ー
仕事中のリーダーの<キャラ2>も、部下の<キャラ2>も、休暇中の<キャラ2>も、「悪いところばかりで、いいとこないじゃん。こんなタイプのリーダーも部下も友人も家族も、傍にいたら大迷惑!」と思うかもしれません。
でも、これは、他の脳キャラたち(特に同じ左脳のキャラ1)が支援していないときの、<キャラ2>の単独キャラなのです。
<キャラ2>の迷惑な性質は、「個としての自分を外界と関わることで追求する左脳」に位置し、「一瞬ごとに『わたしは安全なのか?』と尋ねる偏桃体の警報装置」と「嫌なことや怖いことの感情の記憶を照らし合わせる海馬」を備え、「身体の痛みや不快感を直に伝えてくる脳幹」に接続するロケーションと、危機を知らせる役柄ゆえのキャラクターなのです。
こんな陰気なキャラクター設定をされている上に、誕生時から独りで働かなくてはならなくてトラウマを負っているのも<キャラ2>です。
左右の新皮質<考える脳キャラ1とキャラ4>は、生後数年間かけて学習しないとうまく機能しないし、右脳<感じるキャラ3>は「今、この瞬間」の快・不快と関心事にしかフォーカスしません。
優しくお世話をしてくれる人を心を溶かす笑顔で確保したり、力いっぱい泣いて最優先で授乳やおむつ交換に保護者を従事させたてきたのは全部<キャラ2>の「お仕事」でした。
<キャラ2>は過去のデータと照合して近未来の危機を知らせる役柄ですから、要求やクレームを感情的に表現して、「誰か」に何かをさせる機能しか備わっていないのです。
保護者の存在無しでは何もできない幼子のようなキャラクター(インナーチャイルド)が、<キャラ2>なのです。
<キャラ2>は、人見知りの激しい赤ちゃんのように他者を信頼するのに時間を要します。
最初は外界の人や物事すべてに警戒し、ガードを固めます。
馴染んでくると、見慣れた人や環境を味方認定して「安全なテリトリー」を記憶の中に刻みます。
そして、この「安全なテリトリー」を脅かす人や物事は敵とみなして、警戒警報を発令します。
もしも、仕事場に誰も不愉快な人がいなくて、そこを「安全なテリトリー」と認識している場合には、その「安全なテリトリー」を死守するために<キャラ2>は、職場のルールをしっかり守り、人々に愛されるキャラクターになりきります。
休暇中も然りです。もしも、その休暇の環境や共に過ごす人々の関係が「安全なテリトリー」を感じさせるものならば、むやみやたらに要求やクレームをぶつけて「安全なテリトリー」を壊すようなことはしません。
<キャラ2>に「安全なテリトリー」に守られている感覚(思い込み)があれば、少々の外界の変化やトラブルに刺激されても思考や感情がネガティブスパイラルハマることは防げます。
こうしてみると、世の中のトラブルメイカーたちは、「安全なテリトリー」を失い孤立した<キャラ2>が原因といえるでしょう。
そして、<キャラ2>は、左脳辺縁系のキャラなので左脳を酷使している人ほど、ストレスが加わるとこのトラブルメイカーに変貌する可能性があります。
<キャラ2>にとって失う心配がない「安全なテリトリー」になり得るのは、脳内キャラたちとの連携です。
外界の人や環境をよりどころにすると、いつか失う心配がついて回ります。
特に、わたしたちが「現実」と呼ぶ物質世界は、<キャラ2>が存在する意識界のものではないのでいくら信頼しても一体にはなれず、孤独は埋まらないのです。
元から存在し、「自分」と一体である「安全なテリトリー」に支えられているという認識を<キャラ2>が持つと、自分の手に負えないことや役目ではないことを迫られても恐怖することはなくなります。
「独りぼっちでつらいことを背負わなくてもいい。みんなに協力してもらって一緒に乗り越えれいいんだ」と<キャラ2>が理解するだけで、この世界は全く違って見えるようになるのです。
それには、「安全なテリトリー」はいつでも他の脳キャラたちに話せばいつでも用意してくれると信頼関係を築くことです。
ホロスコープの月星座と月の存在するハウスを観れば、<キャラ2>の「安全なテリトリー」の必須条件を知ることができます。
おひつじ座か、1ハウスに月がある場合
「新しい自分を探求し、冒険したい」という衝動とそれを実行する自由があることが、「安全なテリトリー」の必須条件になります。
<1、3、4の脳キャラ>たちがこの必須条件を理解して協力すれば、<キャラ2>は他の脳キャラたちを味方と認定します。
おうし座か、2ハウスに月がある場合
「五感とセンスで所有を選ぶことで、自分らしさを見つけたい」という衝動とその機会を与えることが、「安全なテリトリー」の必須条件になります。
<1、3、4の脳キャラ>たちがこの必須条件を理解して協力すれば、<キャラ2>は他の脳キャラたちを味方と認定します。
ふたご座か、3ハウスに月がある場合
「好奇心が満たされるようコミュニケーションがしたい」という衝動とその機会を与えることが、「安全なテリトリー」の必須条件になります。
<1、3、4の脳キャラ>たちがこの必須条件を理解して協力すれば、<キャラ2>は他の脳キャラたちを味方と認定します。
かに座か、4ハウスに月がある場合
「プライベートな時間や環境や関係を充実したい」という衝動とその機会を与えることが、「安全なテリトリー」の必須条件になります。
<1、3、4の脳キャラ>たちがこの必須条件を理解して協力すれば、<キャラ2>は他の脳キャラたちを味方と認定します。
しし座か、5ハウスに月がある場合
「自分のアイディアや才能でたくさんの人を楽しませたい」という衝動とその機会を与えることが、「安全なテリトリー」の必須条件になります。
<1、3、4の脳キャラ>たちがこの必須条件を理解して協力すれば、<キャラ2>は他の脳キャラたちを味方と認定します。
おとめ座か、6ハウスに月がある場合
「ルールや法則を知って使うとで人や社会に役立ちたい」という衝動とその機会を与えることが、「安全なテリトリー」の必須条件になります。
<1、3、4の脳キャラ>たちがこの必須条件を理解して協力すれば、<キャラ2>は他の脳キャラたちを味方と認定します。
てんびん座か、7ハウスに月がある場合
「様々な人とバランスのとれた交流をして人間関係に調和をもたらしたい」という衝動とその機会を与えることが、「安全なテリトリー」の必須条件になります。
<1、3、4の脳キャラ>たちがこの必須条件を理解して協力すれば、<キャラ2>は他の脳キャラたちを味方と認定します。
さそり座か、8ハウスに月がある場合
「ほんとうの気持ちでつながりたい」という衝動とその機会を与えることが、「安全なテリトリー」の必須条件になります。
<1、3、4の脳キャラ>たちがこの必須条件を理解して協力すれば、<キャラ2>は他の脳キャラたちを味方と認定します。
いて座か、9ハウスに月がある場合
「明るい未来の可能性を探求したい」という衝動とその機会を与えることが、「安全なテリトリー」の必須条件になります。
<1、3、4の脳キャラ>たちがこの必須条件を理解して協力すれば、<キャラ2>は他の脳キャラたちを味方と認定します。
やぎ座か、10ハウスに月がある場合
「夢を形にしたい」という衝動とその機会を与えることが、「安全なテリトリー」の必須条件になります。
<1、3、4の脳キャラ>たちがこの必須条件を理解して協力すれば、<キャラ2>は他の脳キャラたちを味方と認定します。
みずがめ座か、11ハウスに月がある場合
「ユニークな発想で共鳴できる仲間がほしい」という衝動とその機会を与えることが、「安全なテリトリー」の必須条件になります。
<1、3、4の脳キャラ>たちがこの必須条件を理解して協力すれば、<キャラ2>は他の脳キャラたちを味方と認定します。
うお座か、12ハウスに月がある場合
「みんなと心をひとつにして一体化したい」という衝動とその機会を与えることが、「安全なテリトリー」の必須条件になります。
<1、3、4の脳キャラ>たちがこの必須条件を理解して協力すれば、<キャラ2>は他の脳キャラたちを味方と認定します。
次回もジル・ボルト・テイラー著「ホール・ブレイン」の解説を予定しています。
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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
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