こんにちは、リブラです。今回は、ウエイン・ダイアー著「老子が教える実践道(タオ)の哲学」の解説です。

 

 

第71章「病みに倦む健康法」

 

「無知だと知るのは力となる。知りながら無視するのは病となる。病むことに倦んで初めて、病は治る。賢人は病むのではなく、病むことに倦む。それが究極の健康法だ

ー老子が教えるタオの哲学ー

 

古代中国の諺に「心に幸せが満ちる者は、身体にも幸せが満ちる」とあります。幸せに満ちた心は、鼻づまりも胃痛も、背中の痛みも、疲労も、健康という本来の状態に戻すために身体が発信するメッセージと受けとめます。

 

幸せに満ちた心は、身体には病を治す力が備わっていると考えます。身体は人間の創造物ではなく、身体はタオの産物なのですから。

 

幸せな心は身体を信頼しています。大丈夫、この身体には、病や苦しみもなく健やかに生きる力がある。

心を幸せを満たせば、身体にも健康という幸せが満ちるのです。

 

今日のタオ

 

本気で自分の身体の声を聞き、そのメッセージを受けとりましょう。そのメッセージについてあなたの心は何と言ってますか?

たとえば、昼寝したいとか、散歩したいとか、身体は結構叶えやすい要求を出しているものです。

タオを心の中心に据えて、満ち足りることを覚えましょう。とダイアー博士は言っています。

 

日本には「病は気から」という意味深い諺があります。スピリチュアルな叡智に触れる以前は、「気を病むことが病気の原因」と思っていました。

 

でも、「キバリオンの極性の法則を知ったとき、二極を分離して考えることが「健康か病気か」「豊かさか貧困か」「成功か失敗か」のどちらかに偏り振り回される現象を生み出すのだと気づきました。

 

「極性の法則」では、この世のどこにも存在する極性の異なる二極が、分離しているように見えても一対であるため、そこに接点が必ず存在します。

 

無限を表すインフィニティのマーク「∞」のように、2つに見えても1個なのです。

「健康と病気」「豊かさと貧困」「成功と失敗」の2つの極を持つものが、それぞれ別ものでなかったらどうなるなるか?

 

「極性の法則」では、「程度、度合い」が激しく違う1つのものとして、同じ軸上の2つの端から端の関係と考えます。

 

健康軸「絶好調な状態~通常の状態~不調な状態(病気の状態))」

 

豊かさ軸「裕福な状態~普通に暮らしていける状態~困窮している状態(貧困の状態)」

 

成功軸「望んだ以上の結果~投資にしたものに相応する結果~努力が水の泡になる結果(失敗の状態)」

 

多くは真ん中の状態(通常モード)を基準に、それより良い状態ならば、健康だ、豊かだ、成功だ・・・と感じるのでしょう。

「健康~不調な状態(病気の状態))」

「裕福な状態~困窮している状態(貧困の状態)」

「望んだ以上の結果~努力が水の泡になる結果(失敗の状態)」

グラデーション(段階的な変化)があることによって、自身の健康や豊かさや成功の現在の状態を認識できるのだと思います。

 

そうなると、この「程度、度合い」の違いは、現在の状態を確認し、より望む状態に調整するための指標とうことになります。

 

「不調な状態(病気の状態)」を認識するから健康軸の調整が必要なことがわかり、

「困窮している状態(貧困の状態)」を認識するから豊かさ軸の活性への動機が生まれ、

「努力が水の泡になる結果(失敗の状態)」を認識するから失敗の経験を参考にして軌道修正を図り成功軸制覇への手がかりを得るのです(既に軸の失敗側を制覇しているから、成功側を残すのみになる)。

 

こうして見ると、極の片側を体験するということは、もう片方を制覇するための近道になり得るということがわかります。

 

スピリチュアルなプロセスでは二極の両方を経験させようと促すので、健康な人でもたまに病気を経験したり、裕福でも経済危機に陥ったり、成功と失敗の浮き沈みを経験したりするのです。

 

今、自分は軸のどのあたりにいて、何を既に経験し、何を学んでいないのかが認識できれば、今度運命の極のどっちに向かうのかおおよそ見当がついてきます。

 

それでは、よくわたしたちが陥りがちな二極分化の思考で考えるとどうでしょう。

 

「健康」と「病気」は別ものになりますから、健康な人はいつも健康で、病気になる人は何らかの形でいつも病んでいることになります。

 

「豊かさ」と「貧困」は別ものになりますから、裕福な人はいつも裕福で、貧困になる人は何らかの形でいつも貧困に陥ることになります。

 

「成功」と「失敗」はは別ものになりますから、成功する人はいつも成功し、失敗する人は何らかの形でいつも失敗に陥ることになります。

 

キバリオンの「メンタリズムの法則」では、「思考(イメージ・思い込み)は現実化」しますから、「健康」や「豊かさ」や「成功」などを一つの軸として(統合して)捉える人は、両極のチャンスはいつでもめぐってくるし、経験から学べばちょうどいいバランスを掴むことができます。

 

「健康」や「豊かさ」や「成功」などを二極分化思考で捉える人は、その思い込みが続く限りは両極のうちの片方ばかりを経験することになります。

 

厳しい現実にさらされながら、「健康」や「豊かさ」や「成功」の思い込みを維持するのは至難の技です。二極分化思考で捉える人は、逆境に遭遇すると「病気」や「貧困」や「失敗」の方に思い込みをつくりがちになります。

 

「健康」や「豊かさ」や「成功」を一つの軸として(統合して)捉えれば、

「病気」を経験しているときは「健康」軸制覇に向かっていると思えるようになります。

「貧困」を経験しているときは「豊かさ」軸制覇に向かっていると思えるようになります。

「失敗」を経験しているときは「成功」軸制覇に向かっていると思ようになります。

 

こうしてネガティブ思考のスパイラルに閉じ込められる心配はなくなるのです。

「人間万事塞翁が馬」に登場する翁の心持で、人生の苦楽の経験を味わい愛でることができます。

 

次回も「老子が教えるタオの哲学」の解説を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちら をご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。