こんにちは、リブラです。今回は、ウエイン・ダイアー著「老子が教える実践道(タオ)の哲学」の解説です。

 

 

第63章「難を難なく生きるために」

 

「無為を心がけなさい。行わずに事を為し、味の無いものを味わう、小を大のごとく、少を多のごとく扱いなさい。

悪意には好意で応えなさい。複雑の中に単純を見つけ、小事を立派に成し遂げなさい。

難にならない易のうちに手がけなさい。大事にならない小事のうちに始めなさい。賢人は大事を目指さないから、大事を見事に成し遂げる。

安易に考えて安易に請けあえば、信頼は薄くなる。賢人は、絶えず難を覚悟して向き合うから、決して困難に出合わない」

ー「老子が教えるタオの哲学」ー

 

考え方のスケールを変えてみましょう。大きな成果は、「大きな考え」から生まれるのではなく、「小さな考え」を積み重ねた結果なのです。規模が大きすぎて、手をつけるのが恐いと思っていることを考え直してみましょう。

 

視点を切り替えて、かけがえのない今日この瞬間にできることは何か考えるのです。

小さなことに着手すると、やがて大きな成果が生まれます。小さく考え、小さく行う。それが、結局は大きな結果につながるのです。

 

今日のタオ

 

問題を分割し、今するべきことを淡々と実行する。それ以外は無視するのです。

この瞬間をタオに従って生きる、単純で小さなことを実践することで、かえって大きな成果がもたらされるものなのです。とダイアー博士は言っています。

 

小学生の頃、理科の授業で画用紙に描いた黒点にルーペで太陽光を集めて火を点ける実験をしたことがあります。日焼けするほど強い光を放つ太陽も、そのままでは火を点けることはできません。

ルーペで光を集中させれば、遥か彼方で燃えている太陽の火を地上に降ろすことも可能なのです。

 

量子物理学での物質の形態は、波でもあり粒でもあるということが知られています。「波」のときは拡がることができ、同時に二つ以上の場所に存在することが可能です。

 

「粒子」のときは、一つの定まった時空に存在します。そして、観察(意識をフォーカス)することで、偏在する「波」が「粒子」として特定されることも知られています。

わたしたちの意識は集中することで、太陽とルーペのような役割を果たし、物質次元に変化を起こすことが可能なのです。

 

意識を集中するには対象物を限定することが必要です。対象物が遠くて大きすぎると意識を集中するのが難しくなります。

ですから、意識の集中をしやすいように、老子は複雑の中に単純を見つけ、小事を立派に成し遂げなさい」と説くのです。

 

「今するべきことを淡々と実行する。それ以外は無視する」ことが、「難を難なく生きるため」のコツだとダイアー博士も言っています。それは、わたしたちの意識の力を集中させ、現象界に変化を起こす量子物理学的なコツでもあるのです。

 

自然界でも、植物はまず、根をしっかりさせてから、茎や枝葉を伸ばしていきます。大きな夢が浮かんだとき、いきなりそこに向かおうとすると恐れが出て、それを具現化に導く集中力を損ないます。

 

夢と現実のギャップに失望するのではなく、夢と現在位置までを点と線で結び、「そこに至るために今ここでできることは何があるだろうか?」と考えるのです。

 

それが思いつけば、夢の具現化への第1歩が踏み出せます。その問いかけの答えが出ないときは、「今するべきことを淡々と実行する。それ以外は無視」すれば、意識の集中を鍛えることができます。夢の具現化のマジックである意識の集中がいつでも使えるように備えるのです。

 

日常生活を夢を育む場に変えて行くには、ホロスコープの4室(基盤のハウス)と10室(天職のハウス)の関係に着目するとよいでしょう。IC(4ハウス始点)を安定させれば、MC(10ハウス始点)を活性化する原動力を供給してくれるのです。

 

ICがおひつじ座でMCがてんびん座の場合、動物的な本能から来る衝動や直感を大切にする心の在り方やライフスタイルが原動力となり、調和やバランスを自然にとれる洗練された社会活動を支えます。

 

ICがおうし座でMCがさそり座の場合、五感で良質のものを味わい楽しむ豊かな心の在り方やライフスタイルが原動力となり、真実・本質・本物を極める社会活動を支えます。

 

ICがふたご座でMCがいて座の場合、好奇心で知識や情報を集めて楽しむ心の在り方やライフスタイルが原動力となり、明るい未来の可能性に向かう社会活動を支えます。

 

ICがかに座でMCがやぎ座の場合、自身のテリトリー内を安心と喜びで満たす心の在り方やライフスタイルが原動力となり、合理的で機能的に夢を形にする社会活動を支えます。

 

ICがしし座でMCがみずがめ座の場合、楽しいイベントの計画を中心とした心の在り方やライフスタイルが原動力となり、ユニークな発想で変革を促す社会活動を支えます。

 

ICがおとめ座でMCがうお座の場合、やすらぎと健やかさを尊重する自然なルールに基づく心の在り方やライフスタイルが原動力となり、多くの人と心を一つにして夢の具現化を導く社会活動を支えます。

 

ICがてんびん座でMCがおひつじ座の場合、美意識による調和とバランスを尊重した心の在り方やライフスタイルが原動力となり、唯一無二の個性を発揮した社会活動を支えます。

 

ICがさそり座でMCがおうし座の場合、真実・本質・本物ににフォーカスする心の在り方やライフスタイルが原動力となり、良質のものを探り、極める社会活動を支えます。

 

ICがいて座でMCがふたご座の場合、楽観的思考で未来を想定する心の在り方やライフスタイルが原動力となり、多彩な情報をコミュニケーションで伝播する社会活動を支えます。

 

ICがやぎ座でMCがかに座の場合、失敗や逆境からの学びを成功へのバネとする心の在り方やライフスタイルが原動力となり、小さなチャンスを大きく育て感動を呼ぶ社会活動を支えます。

 

ICがみずがめ座でMCがしし座の場合、俯瞰視点で物事を眺め独自の発想を基軸とする心の在り方やライフスタイルが原動力となり、個性が花開き脚光を浴びる社会活動を支えます。

 

ICがうお座でMCがおとめ座の場合、スピリチュアルな世界をテリトリーにして自身の夢を育てる心の在り方やライフスタイルが原動力となり、スピリチュアルな叡智を現実に活かす社会活動を支えます。

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次回も「私の声はあなたとともに」の解説を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

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