こんにちは、リブラです。

今回は、2月4日に82才で急逝したわたしの母の人生を振り返って星読みで検証しながら、書いていこうと思います。

 

わたしの母は1939年2月27日に埼玉県深谷市で5人きょうだいの3番目に生まれました。母の姉は長女として、兄は長男として、両親の注目を浴びたのに対し、母は3番目で両親から特別視されることのない幼年時代を過ごしたようです。

 

母のうお座太陽はふたご座月と90度なので、両親との親密感が欲しいと思いつつも重すぎる期待や愛情を背負うのを避け、本音を表現しない傾向がありました。

 

うお座の太陽はいつも一緒で心を察し合う家族関係を思い描き、ふたご座の月は友だちのようにコミュニケーションで軽やかにつながる家族関係を求めて、葛藤していたのです。

 

母は麻疹に罹った小学生の頃のことを、とても幸せそうによく話していました。

いつも両親から特別扱いされない自分が、麻疹に罹って高熱を出し髪の毛が抜けてしまったとき、両親から手厚い看病をうけた上、食料難時代には貴重品だった純粋蜂蜜を1瓶丸ごと与えられてうれしかったと言っていました。

 

母はおうし座天王星とやぎ座海王星とやぎ座金星のグランドトラインを持っているので、愛情表現を物や形で表されると確かな感覚として良い記憶に残るのでしょう。

 

譲れないルールを表す土星がおひつじ座で、行動やモチベーションを表す火星がいて座で120度の協調するアスペクトをとっているので、子どもの頃から勉強よりも体育の授業の方が好きだったと言っていました。

 

とくに、かけっこで1番になるのが快感だったようです。動くことが好きというより、競争でモチベーションが上がる人でした。勉強では劣等感の方ばかり強く感じてしまうので、おもしろくなかったようです。

 

娘のわたしが小学生のとき、いつもかけっこがビリで、跳び箱も飛べず逆上がりもできない運動音痴であることを嘆いていました。母が得意なことはわたしが苦手で、わたしが得意なことは母が苦手だったので、興味の方向や話題が一致することはめったにありませんでした。

 

それでも、月がふたご座の母は話し好きでわたしがいるときは、黙っている瞬間がありませんでした。母の口から飛び出してくるのはいつも不幸な話ばかりでした。

 

子どもを4人も産んだせいで身体がボロボロになったとか、稼ぎの少ない人と結婚したせいで貧乏でみじめだとか、父からはいつも蔑まれているとか、わたしは毎日、「子どものわたしにどうしろと言うのだろう?」と思いながらも、母の愚痴を無限に聴く役を背負っていました。

 

母の悩みの無限ループの原因は、おとめ座海王星といて座火星の90度、うお座木星と水星に対するいて座火星の90度なのではないかとわたしは思っています。

 

柔軟サイン(ふたご座・おとめ座・いて座・うお座)のスクエアは、葛藤するアスペクトをとっていてもお互い譲り合うので対立構造がわかりづらいのです。その結果、ああしよう、こうしよう、それにしよう、でもこっちがいいかも・・・とグルグル堂々巡りをして迷います。

 

母はおとめ座海王星が細かい配慮でサービスしようとひらめきを降ろしますが、大局を掴んだ行動を好むいて座はおとめ座海王星のひらめきを無視して大胆に動きます。うお座の木星と水星は現実には不可能なくらい理想的な夢を描きますが、いて座火星の行動はシンプルで短絡的です。

 

そして、いつも直感が導く方向に行動が向かず、思考すること・チャンスがある方向にも行動が伴わないという葛藤を抱えることになります。母はネガティブ思考の無限ループに陥ると、その苦しさから逃れるためか、いつも台所でお酒を飲んでいました。

 

もしも、母が愚痴を垂れ流すことやお酒に逃避することにエネルギーを費やさず、自身のおとめ座海王星といて座火星の90度、うお座木星と水星の合といて座火星の90度を統合する方にエネルギーを注いだのならば、さぞかし素敵な人生が開けていたのだろうと、少し残念に思います。

 

おとめ座海王星の「役に立ちたい」という思いをシンプルなスローガンにして掲げれば、いて座火星は素直に行動してくれます。海王星の直感の導きで、火星は確かな行動に出られるのです。

 

うお座木星と水星の合の夢のようなヴィジョンを描くことを自分に許し、それが成就するイメージを自身の中に刻印するならば、そのイメージに合わせて森羅万象・万物が動き出し、いて座火星はその流れに乗って行動するだけで描いた夢を具現化できるのです。

 

母は太陽と木星と水星金星がうお座で、金星がやぎ座なので、うお座がネガティブ妄想で頭をいっぱいする一方でそれをやぎ座が現実に結びつけて考えるので、リアルに考えてネガティブな状態になっていました。

 

やぎ座は逆境に強い星座なので、うお座が量産するネガティブな妄想をやぎ座のお家芸のリフレーミングで、1つ1つフレームを変えて新たな視点で同じ題材を眺めて見れば、夢のようなヴィジョンが現実の制限で壊れることなく、むしろ強化されて現実化するのを見るでしょう。

 

母の生前ではこの統合を見ることはありませんでしたが、母の死後、葬儀に至る展開で、まるで母の魂がすべてを見通したシナリオがあったかのように、心を察してひとつになっていくうお座の理想のような家族の絆が生まれたのです。

 

次回もこのお話しの続きです。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。