こんにちは、リブラです。今回は、ティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説の続きです。

 

ツール28 境界線を定める

・健全な境界線を築く

 

健全な境界線は無抵抗の性質を持っていますので、ワンネスの状態(他人をコントロールすることなく、真実を明らかにしてそれに従う状態)です。

 

もし、世の中に抵抗していれば、ワンネスの状態は手に入れることはできません。

自分が誰で、何を望み、どう感じているかを世の中に決めさせている場合もまた、それを手に入れられないでしょう。

 

健全な自己の感覚をもつことは、自分自身のみならず、宇宙の役にも立つことです。最終的にはわたしたちは1つなので、あなたの幸せはみんなの幸せなのです。

 

健全な境界線を築くための方法を、ここで紹介します。

 

まず、他人が自分に対してすることや言うことで、やめてほしいことを10個選んでリストにします。

リストができたら、すべての項目に対して次の3つの質問をしてください。

 

*他人に境界線を侵害させることで、わたしは自分の境界線をどのように侵害しているのだろうか?

*このことについて、わたしはどのように感じているのだろうか?

*わたしがほんとうにほしいものは何だろうか?

 

境界線は時間とともに見直し続けていく必要があります。

境界線の見直しは、自分を愛し誠実であり続けるために重要なのです。

境界線の見直しの際には、先ほどの3つの質問を使ってください。

 

多くの人にとって、自分を主張し望みや感情を表現することはとても難しいことです。

だからわたしたちは、知らず知らずのうちに他人の境界線を越えてしまうのです。

 

健全な境界線を持てるように助け合うには、周囲の人々に「自分の感じるままに感じてよく、わたしに対してどんな感情を抱いてもいい」と許可を与えることです。

「わたしの愛や承認を失うことを恐れずに、自分がほんとうに感じていることを話してほしい」とお願いすればいいのです。

 

そうすることで、かれらに「ほんとうの自分でいてもいい」という許可を与えられます。

その結果、あなたとかれらの両方から苦痛の種が取り除かれるでしょう。

 

日本の社会の基準だと「自分の感じるままに感じてよく、わたしに対してどんな感情を抱いてもいい」というのは非常識に聞こえるかもしれません。

 

でも、親しい関係だったらどうでしょうか。これが許可されていたら、ほんとうに心の通うコミュニケーションがとれると思いませんか?

想像してみてください。偽りのない感情を表現できて、お互いほんとうの自分として対話できるのです。

 

これを想像してみて気がつくのは、対人関係の難しさは自分自身が創り出している境界線のルールだということです。

 

まず、自分自身に「自分の感じるままに感じてよく、わたしに対してどんな感情を抱いてもいい」と許可を出すのを難しく感じませんか?「ほんとうの自分でいてもいい」という許可も自分に出すのを難しく感じませんか?

 

その許可を周囲の人々に出したくても、自分自身が「ほんとうの自分でいてもいい」と許可が出せなければ、実行するのは不可能です。自分の境界線のルールを「ほんとうの自分でいてもいい」に変更することが必須です。

 

わたしたちは子どもの頃から、自分の素直な感情を人前で表現するは控えた方がよいと習ってきました。

子どものときは、社会のルールをインプットするために覚えなければならなかったのです。

 

しかし、大人になったら、自分の責任においてルールは自由に変更できます。

最初は、独りの自由な時間に「ほんとうの自分でいてもいい」を試してみましょう。

 

「ほんとうの自分」は、リラックスできて自然体です。その状態はとても快適です。

次に「ほんとうの自分」の状態でいる自分を好きになりましょう。

 

活躍しているときやがんばっているときの自分以上に、「ほんとうの自分」の良さを見つけましょう。

「ほんとうの自分」の良いキャラクターをたくさん見つけることができれば、その自分を人前で表現するのをためらわないはずです。

 

自然体の「ほんとうの自分」に良い評価ができるようになると、他者のどんな一面を見ても、どんな感情表現をされても寛大に受け止められるようになります。

 

それは「ありのまま自分」を尊重していることになるので、境界線のルールが自分も他者も社会的常識でジャッジしないように変更されるからです。

 

このような状態が続くと独りのときも他者と交流するときもストレスが減り、セルフジャッチメントもなくなるのでとても快適です。

そして「いい気分」が投影される現実も<幸せの連鎖>につながります。

 

自分にも他者にも寛大になると、人間関係も良好になり、幸運も訪れるようになるのです。

わたしは「ほんとうの自分でいてもいい」が快適でずっとやっているので、そうでない頃の自分を思い出せなくなりました。

 

「ほんとうの自分」を出したとき敬遠される場合は、その人自身が「ほんとうの自分でいてもいい」許可が出せる状態ではないのだなと諦めて「取り繕った自分」を装いますが、それもおもしろい反応だなと楽しんでしまいます。

 

現在、個性を重んじるみずがめ座に木星(幸運・チャンス)と土星(現実性・具現化力)がありますから、「自分の感じるままに感じてよく、わたしに対してどんな感情を抱いてもいい」という考え方は、風の時代にマッチしたものだと言えるでしょう。

 

風星座は、思考や感情に個人の自由を与えられるとその関係に愛を感じるのです。

 

次回は「ヒロインの旅」、次々回は「チャップリンとヒトラーのホロスコープ比べ読み」、その後「自分を愛せなくなった人々へ」に続きます。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーでは、あなたの心のしくみをホロスコープで解説し、

心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようにサポートします。

詳しくはこちらご覧ください。

 

新メニュー(*月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、*キローンの苦手意識を強みに変えるワーク)

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。