こんにちは、リブラです。今回は、ティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説の続きです。

 

ツール26 ガラクタ一掃する

・有害な人に別れを告げる

 

自分の人生にいる人を切り捨てるのを正しくないように感じるなら、相手に対してあなたの感じていることを正直に言った方がいいかもしれません。

 

ただし、あなたが自分によく似た人たちを引き寄せていることを、頭に入れておいてください。

かれらは自信がないので、あなたからのメッセージを受けとると、防御の姿勢に入るでしょう。

 

ですから責めるような言い方は避けてください。

ただあなたがどんなふうに感じているかを話すのです。

 

かれらはあなたの望むような反応をしないかもしれませんが、それは問題ではないことを覚えていてください。

 

あなたはかれらの愛がほしくて自分を表現しているのではなく、かれらのためにそうしているわけでもありません。

あなたは、自分のためにそうしているのです。

 

自分の気持ちを偽って不愉快な相手との人間関係を続けるのがよいのか?それとも、自分の気持ちを正直に伝えて不愉快な相手との距離を置くのがよいのか?

 

わたしは悩むことなく、自分の気持ちを率直に伝えて距離を置きます。

 

ほんとうに有害な人ならばはっきり別れを告げますが、幸いなことにそれほど有害な人に出会ったことはありません(暴力をふるったのは父親だけで、お金の無心と精神的な依存でわたしを24時間専属セラピスト扱いをしてのしかかってきたのは母だけです)。

 

家族とは縁を切ることはできませんから、精神的な距離を置くのが最も有効だと思います。

 

たとえひとつ屋根の下に暮らすしかなかったとしても、有害な家族と精神的な距離を置くことは可能です。

もし、わたしがそれをしていなかったとしたら精神的に病んでいたことでしょう。

 

実際、当時のわたしはパニック障害が出ていて、父親の罵声や母の恨み言がずっと耳について離れず、わたしはおかしいのではないかと思うことがよくありました。

 

精神科に行く勇気はなかったので、臨床検査技師の資格をとったとき最初の勤務先に精神科の病院を選びました。

職員として入って精神を病むとはどういうことなのか探ってみようと思ったのです。

 

職員として働くうちに精神科医に気軽に自分のこと、両親のことが話せるようになり、睡眠障害が全くないわたしや父は異常はなく、お酒を飲まずには眠れない母は、うつ病の傾向がありそうだということがわかりました。

 

父は子ども時代に親から虐待されて10歳のときから自力で生きていく生活をしていました。

だから、家でぬくぬくと暮らして自分の稼ぎを全部吸い取る子どもたちに怒りが出ていたのです。

 

母には実際に精神科を受診してもらい、重度のうつ病であることが発覚しました。

父は虐待の連鎖で、母はうつ病で、わたしにとって有害な人になっていたのがわかったのです。

 

有害な人になっていたのは、本人たちのせいというより育った環境や病気のせいだとわかったけれど、両親に対する嫌悪感は消えませんでした。わたしの大人意識が両親を許しても、わたしのインナーチャイルドは両親を憎んでいたのです。

 

それでわたしは、インナーチャイルドが両親を憎むのはOKにしました。

インナーチャイルドが両親を憎むのは、二度と酷い目に会いたくないと思っているのだと気づきました。

 

だから、心の中で両親とのつながりを断ち切って、インナーチャイルドを守ってあげることにしました。

心の中では両親を親ではなく他人と思うことにしたのです。

 

毎日会うことになる精神科の患者さんに対しては、憎しみはみじんも感じません。

それが両親になると過去の記憶がフラッシュバックになって憎しみとともに浮上してくるのですが、「あの人たちは他人だから。わたしとなんのつながりもないから安心していいよ」と心の中で声をかけると、だんだん嫌悪感が薄れてくるのです。

 

けして憎しみはゼロにはならないけれど、「両親とわたしは別もの」という考えにわたしのインナーチャイルドは落ち着きを取り戻すのです。

 

家から出て、別々に暮らすようになってさらに両親に対する憎しみは減っていきました。

母が毎日のように電話をかけてきたときは、電話線を抜いて置いたりしました。

 

うっかり母からの電話に出てしまったときには、「ご用件はなんでしょうか?」と最初に聞くことにしました。

「娘に電話するのに用件がないとかけちゃいけないの!」と罵られましたが、ひるまずに「わたしの睡眠時間が減ることになるから、用件がないなら、電話は切るね。おやすみなさい!」ということにしました。

 

そんなことが続き、今では母からの電話は用件を最初に言ってくれるようになりました。

だからわたしも電話の用件を聞いた後、時間があって気が向いたときには母の愚痴を聞いてあげるようになりました。

 

今では両親に面と向かっても、もう、心の中でインナーチャイルドは憎しみの感情を浮上させることはありません。

父親もすごく柔和になって、母も依存してこなくなりました。

 

おそらく、インナーチャイルドが両親への憎しみを手放したから、両親も私に対して有害な人を演じる必要がなくなったのでしょう。

家族関係の感情のレッスンを卒業できたのだと思います。

 

家族の場合、無理に関係を改善しようとするよりも、精神的な距離を置く方が自然な形で修復されていくようです。

 

次回は「ヒロインの旅」、次々回は「マーガレット・ミッチェルのホロスコープリーディング」、その後「自分を愛せなくなった人々へ」に続きます。

 

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。