こんにちは、リブラです。
さそり座キローンでスピルバーグのホロスコープリーディングが終りましたので、次のいて座キローンは「風と共に去りぬ」の著者のマーガレット・ミッチェルのホロスコープを題材にしていこうと思います。
そこで今回は、キローンさんを再びお招きして「いて座キローン」の傾向と対策について語ってもらおうと思います。
リブラ「キローンさん、今回はいて座です!」
キローン「いよいよわたしが主人公となるいて座の回が来ましたね。いて座神話の主人公としてわたしは登場していますが、小惑星キローンが発見されたのは1977年です。知らない方は、いて座にも新たに発見された小惑星にもわたしの名前が出てくるので混同するようですね」
リブラ「同じキローンさんが登場するから似ているところもあるけれども、占星術師の立場から見るといて座神話がキローン前編で小惑星の方はキローン後編を担当している感じかしら」
キローン「わたしが非の打ち所がない教師と医師として生き、弟子の流れ矢の傷に苦しみ不死の命を返上して終わったところまでがいて座神話で、小惑星キローンは絶望のあまり自殺に近い形の死を遂げたところから始まり、その苦しみの経験をいかに貢献の資源に変えていくかという、神話にはない天に上がった後のヒーラーキローンといったところでしょうか。
それでは、リブラさん、いて座神話をお願いします」
神話のあらすじ; クロノス(ゼウスの父)と妖精ピュリラーの間に生まれたキローンは上半身がヒトで下半身が馬の姿をしたケンタウロス族でした。
賢く、優しく、繊細なキローンは、アポロンから音楽や医術を、アルテミスからは弓術を伝授されました。
成長したキローンは、身体を治す医師として、心を癒すヒーラーとして、叡智や弓術を教えて勇者を育てる師として活躍しました。
キローンが身体も心も癒せるのは、自分自身も病気や怪我で苦しむ生身の身体を持つ一方、神の血を引くので奇跡的な治療もできるからです。肉体や心の苦痛を共感しながら、完璧な治療を施せるのです。
ところがある日、キローンのこの性質が悲劇を迎えることになります。
弟子のヘラクレスと共に戦場に赴いたとき、ヘラクレスの毒矢が誤ってキローンに当たってしまったのでした。
キローンは神の血を引くので不死の身体を持ちますが、「痛み」や「苦しみ」、「恐怖」を敏感に感じる肉体なのです。
苦痛や絶望に喘ぎながら死の安らぎを得られないことを嘆き、不死の命をプロメテウスに譲る選択をします。
ゼウスは多くの勇者を育て上げた師としてのキローンの功績を称え、彼を天に上げました。
キローン「神の血を引く不死の医師なのに情けない最期です。戦場で普通に使われている毒矢ですからね。
わたしの不死の身体とたくさんの弟子たちの協力で、毒矢の解毒剤をわたしは創れたはずなんですが・・・。
挫折したことのないわたしは、ほんとうに絶望状態に弱かったのですよ。
いて座にとって<未来の希望>は命綱です。それが見えなくなってしまうとネガティブ思考のドツボにハマってしまいます」
リブラ「いて座さんは明るい希望が持てる近未来の『目的(まと)』が必要なのですね」
キローン「それもできるだけシンプルで集中できるもの、すぐ行動に移せるものが適しています」
リブラ「火のエレメントの星座だから、動きが止まると活気が停滞するんですよね。ところで、いて座のキローンの性質としたらどんな風に現れるのでしょうか?」
キローン「いて座でありながらいて座の性質のダメ出しをする形に出ます。なんでも楽観的に捉えるところを否定して、わざとネガティブ思考にフォーカスしたり、直感的にひらめきで行動することを否定して身動きとれなくなってしまったり・・・」
リブラ「で、その対策はいかに?」
キローン「結局、いて座のキローンはいて座の資質を認めないことには始まらないのです。
楽観主義でいい。直感的なひらめきで行動することに後悔しない。そういう機能が備わった自分をむしろ優れていると認めるのです。『人に認めてもらう』のではなく、『自分で自分の資質を認める』です。
そうすると、ダメなところよりも自分の資質の利点や使い方がどんどん明らかになってきます。そして、同じようなことで苦しんでいる人々に希望を与える存在になるのです」
リブラ「いて座の支配星はチャンスと幸運の木星ですから、元々運に恵まれているんですよね。気持ちの前向き状態を維持できれば。12星座の中でも近未来の欲しいものを楽々手にしてしまう飛び道具を持っているのはいて座だけですものね」
キローン「でも、その恵まれた条件がアダとなって打たれ弱い性質につながっているのです。むしろ、その恵まれた条件こそ足枷なのかもしれません」
リブラ「今度いて座キローンのサンプルとしてホロスコープリーディングをするマーガレット・ミッチェルも、小説家としての豊かな才能がありながら平凡な主婦の生活を望んだ人です。
自分の作品を世に出すことをかなりためらい、出版して大ヒットし、ピューリッツァー賞を受賞し、映画になってたったひとつの作品しか書いていないのに著名人になりました。
自力で強く生き抜こうとするパワフルな女性スカーレット・オハラを描いたので、当時のアメリカの女性たちは、主婦から著名な作家に躍り出たマーガレットのこともダブらせて羨望の眼差しを向けていたことでしょう。
いて座キローンの持ち主らしく、未来の希望を与えるヒーラー的存在になっていたのだと思います。
でも、マーガレット自身は自分の作品に対して複雑な思いがあったようで、自身の死後は全部焼却することを望んだそうです。
だから、交通事故で突然この世を去ったとき、彼女の夫はその遺志を継ぎ、彼女の原稿のすべてを苦渋の思いで焼却しました。
こういうところも、いて座キローンが絡んでいるような気がします。
一番キローンがわかりやすいリーディングになるかもしれません」
次回は「自分を愛せなくなってしまった人へ―自らに光をともす29の方法」の解説を、次々回は「ヒロインの旅」の解説を、その次は「いて座キローンのマーガレット・ミッチェルのホロスコープリーディング」を予定しています。
わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
詳しくはこちら をご覧ください。
新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、
キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。