自分を愛せなくなってしまった人へ―自らに光をともす29の方法
2,420円
Amazon |
こんにちは、リブラです。今回は、ティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説の続きです。
ツール25 8つの自己破壊行動
・自暴自棄的な衝動に気をつける
自暴自棄とは積極的な行為を伴う自己嫌悪です。
自暴自棄になっているとき、わたしたちは実際に自分が望んでいるのとは正反対の環境に身を置くでしょう。
もし、あなたが自暴自棄な衝動に悩んでいるとしたら、どのように自分自身をその行為によって傷つけているかを確かめてください。
それは自分を破壊する行為なのだと理解しなければなりません。
さらに、自ら変わりたいと望まなければ、その状態から変わることはできません。願望は変化を起こすための燃料です。
「願望がない」というのは、変化するための燃料が欠乏している状態です。
自己虐待を繰り返すのは、現実逃避のひとつの現れです。
ですから、内側を見つめる時間をとって、自分の人生と幸せに責任を持つようにしてください。
「わたしは何から逃げようとしているのだろうか?」
「自分に対処できないと感じているのは何の問題だろうか?」
「この行動によって何が達成できるのだろうか?」
これらの質問に対する答えが、あなたが注目する必要のあるものを教えてくれます。
わたしたちは、自分が意識を向けて癒す必要のあるものを、自暴自棄的な行動で覆い隠しているのです。
自暴自棄的になっているときというのは、感情が怖れや怒りでかき乱されてまともな思考はできません。パニック状態です。
でも、冷静になって後から振り返ってみるとパニックなるようなことでもなかったりします。
ほんとうにパニックになるようなことは、生命の危機と直結したことですから、そうめったに遭遇するものでもありません。
それなのに自暴自棄な衝動が繰り返し起こるとしたら、それはエゴが主導権を取ろうとクーデターを目論んでいるのです。
世の中でもよく見かける光景です。騒乱状態を意図的にけしかけて機能停止状態になったところで、「安心・安全路線からはみ出ると危険!」とコントロールをかけるのです。
そうすると、「怖れ」を動機とした保守的な選択をするようになり、エゴが操縦しやすい状態をつくり出すのです。
エゴは「安心・安全を第1に!」をスローガンに掲げますが、心が平和な状態を好みません。
心が平和なら冷静な思考ができて、「喜び」を動機として選択し、幸せの流れに乗るのでエゴの出番はありません。
エゴは生存本能由来の意識なので、命の危機を感じるようなシーンで大活躍します。
心が穏やかで「喜び」の波動を放射しているとき、エゴは完全に脇役です。
だから、起きてもいない危機的状況を勝手に想定しては「たいへんだ!○○しないと、××になってしまうぞ!」と騒ぎ立てるのです。
それに乗っかって「怖れ」の動機で人生を選択していくのも自由ですが、そんなのは嫌だという方は自暴自棄な衝動が湧いたとき、
「わたしは何から逃げようとしているのだろうか?」
「自分に対処できないと感じているのは何の問題だろうか?」
「この行動によって何が達成できるのだろうか?」
の質問を順番に自問してみてください。
「わたしは何から逃げようとしているのだろうか?」という質問を向ければ、いま、自分が何を恐れているのかがわかります。
それがわかったら、「ほんとうにそれが怖いのか」をもう1度問いかけてみてください。
冷静に自分の答えを眺めてみれば、「なんだこんなことを恐れていたのか」と「怖れ」のボルテージが下がってくるのを感じるでしょう。
「自分に対処できないと感じているのは何の問題だろうか?」という質問を向ければ、いま、自分が直面している問題への対策が見えてきます。
自分にできることは何で、できないことは何なのかが明確になり、自分にできないことはその道の専門家とか得意な人に尋ねてみるとかの方法が浮かんでくることでしょう。
自分では手も足も出なくて、誰にも頼むこともできない難しい問題もあるかもしれません。それでも、この質問を投げかけることで難問であることが認識でます。
ハイレベルな問題である自覚が出れば、自暴自棄な行為で時間やエネルギーのムダをする気にならないでしょう。
「この行動によって何が達成できるのだろうか?」という質問を向ければ、その自暴自棄な行動を取る前に、何が起こりどんな目的が達成されるかが予測できます。
これを予測してしまうと、その自暴自棄な行動は自分への虐待で、自分を幸せにする行為でないことがはっきりします。
自分を危機的な状況に追い込みたい願望を持っているのは、危機的状況で大活躍したいエゴしかいません。
こんなことがわかっても、エゴのけしかける自暴自棄的行動に走るでしょうか?
幸せな人生を望む人はしないですよね。
あえてエゴの誘導に乗り、幸せに背を向ける生き方を希望する変わった人もいるかもしれませんが、自分の選択ひとつで人生が2極化する今の時代ですから、自分の望むのはどちらのコースなのかを強く自覚して選ぶとよいでしょう。
感情に流されて無意識に自暴自棄的行動を選択すると、エゴの「怖れ」に支配された人生にまっしぐらです。
望んだことがタイムラグを置かずに具現化する時代に突入していますから。
次回は「ヒロインの旅」、次々回は「スピルバーグのホロスコープ」、その後「自分を愛せなくなった人々へ」に続きます。
わたしのサロン、リブラライブラリーでは、あなたの心のしくみをホロスコープで解説し、
心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようにサポートします。
詳しくはこちらご覧ください。
新メニュー(*月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、*キローンの苦手意識を強みに変えるワーク)
が加わりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。