自分を愛せなくなってしまった人へ―自らに光をともす29の方法
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こんにちは、リブラです。今回は、ティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説の続きです。
ツール25 8つの自己破壊行動
・自責の念は必要ない
自責の念とは、起こったことが何であれ、すべて自分の落ち度だと思う態度のことです。
あなたがこのような態度をとっているとしたら、実際よりも多くの責任を引き受けているはずです。
自分の責任だけでなく他人の責任もとっているということです。
もしあなたが自責の念で苦闘しているなら、間違いは日々誰にでも起こることに気づいてください。
間違いも学びの重要な部分なのです。
前に進まずにずっと自分を責めていれば、よりよい世界で暮らすことはできず、機能不全の世界に生き続けることになります。
どんなに自分を責めたところで、その間違いから学ばなければ何も変わらないのです。
「自分を責めることでどんないいことがあるだろうか?」と正直に自分に尋ねてみてください。
あなたは間違いから学び、人生を違うふうに生きる選択ができるのです。
うまくいかないことがあると、わたしたちは「自分を責めることでどんないいことがあるだろうか?」と問うこともなく、自動的にすべて自分の落ち度だと思い込む傾向があります。おそらく無意識でやっています。
関わった仕事に結果が伴わないとか、我が子の失敗とか、家族の病気や失業とか・・・「すべて自分の落ち度」なんてことあるのでしょうか?ないですよね?
そうやって「すべて自分の落ち度」と思うことで何が起こるでしょうか?
嫌な気分になります。元気がなくなります。気持ちが後ろ向きになります。いいことは何もないですよね?
代わりに「すべて自分の落ち度」と思わなかったら、それら諸々のうまくいかないことをどんなふうに感じるでしょうか?
きっと他人事のように中立な視点で冷静に眺め、自分に可能な対処をすることができますよね。
「もっとわたしが良い社員だったら、良い親だったら、良い家族だったら」とか、自分を責めたりはしないでしょう。
だから、「すべて自分の落ち度」と思い込むよりも、「様々な要因が絡んだ結果うまくかない状態に至った」と思う方が冷静な判断や選択ができるのです。
「すべて自分の落ち度」と思い込んでいると身動きができなくなり、かえってネガティブな状況長引かせしまいます。
それなのに、なぜ、「すべて自分の落ち度」にするのでしょうか?誰か得するヒトがいるのでしょうか?
いるのですよ。そのヒト自身のエゴが張本人です!
エゴは現実に起きる不都合な出来事に、わたしたちが注意を向けることを好みます。
なぜなら、その機会が1番エゴの活躍が際立つからです。
エゴは生存本能由来の意識で、防衛本能が強く危機管理能力に優れています。
過去の経験のデータから最も安全で確実な方法を弾き出すことができます。
生き残りにかけては、超一流です。
ところが、生き残りや危機とは関係ない平穏無事なときは、エゴの出番がないのです。
平和なときの軍隊みたいな存在です。そうなると存在価値が危うくなりますよね。
ゆえに、自作自演で「危機」を創り出すのです。
諸々の不都合な現実に注意を向けさせ、関連づけをするために「すべて自分の落ち度」と認定するのです。
「すべて自分の落ち度」と思い込んでしまうとエゴの罠にハマり、その問題が片付くまで心はかき乱されます。
でも、その問題はモグラ叩きのように永遠に続いて終わりがありません。
自分が関わるものすべてに「自分の落ち度」のレッテルを貼ってしまうのですから。
「すべて自分の落ち度」と思って苦しみを感じたら、エゴの罠にかかったと気づいてください。
そのときは「その落ち度は、現在の自分の生存の危機に関わるほどの重大な落ち度なのか?」を尋ねてみましょう。
もし「イエス」ならば、それはほんとうにエゴに活躍してもらうときなので、その落ち度を嘆いている暇はありません。
真剣に「自分の落ち度」を解消するために取り組みましょう。
もし「ノー」ならば、それはエゴの管轄外です。「なんだ、危機ではないではないか」とエゴの誤作動と認め安心しましょう。
安心すると冷静になりますから、エゴが突っついた「自分の落ち度」について間違いから学ぶ余裕が生まれます。
自分を責めていたのでは、その心の痛みのせいで間違いから学ぶことなんかできません。
間違いから学ぶことができると、その経験は一生ものの財産になることを知るでしょう。
楽に手に入れた学びはすぐに忘れてしまうけれど、痛い思いを経験して獲得した学びは第2の天性となって定着します。
次回は「ヒロインの旅」、次々回は「スピルバーグのホロスコープ」、その後「自分を愛せなくなった人々へ」に続きます。
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